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私のあしながおじさん

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

世界名作劇場
通番 題名 放映期間
第15作 ピーターパンの冒険 1989年1月
- 1989年12月
第16作 私のあしながおじさん 1990年1月
- 1990年12月
第17作 トラップ一家物語 1991年1月
- 1991年12月
私のあしながおじさん
アニメ
原作 ジーン・ウェブスター
監督 横田和善
脚本 藤本信行、大塚汎
キャラクターデザイン 関修一
音楽 若草恵
アニメーション制作 フジテレビ・日本アニメーション
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1990年1月14日 - 12月23日
話数 全40話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

『私のあしながおじさん』(わたしのあしながおじさん)は、1990年(平成2年)1月14日から12月23日まで、フジテレビ系列で毎週日曜19:30 - 19:58(JST)に全40話が放送された、日本アニメーション制作のテレビアニメ。「世界名作劇場(ハウス食品世界名作劇場)」の第16作目に当たる。

平成2年度文化庁子供向テレビ用優秀映画賞受賞作品。

概要

原作はアメリカの小説家・ジーン・ウェブスターの小説『あしながおじさん』。主人公役として歌手でもある堀江美都子が起用されていることもあり、本作品では過去に幾度も作られたミュージカル映画的な演出も行われた。

これまでの「世界名作劇場」シリーズと同様に、本作品でもテレビアニメ化に際して原作から変更された部分が複数存在する。たとえば、主人公のジュディは原作ではジェリューシャという本名を嫌がって愛称を名乗っていたのに対し、本作品では最初からジュディが本名として設定された[注 1]。また視聴者層に合わせて、ジュディの年齢も原作での16歳から13歳に引き下げられたのに伴い、ジュディの物語途中での進学先も原作での大学から、本作品では高校へと変更された。相手役のジャーヴィスの年齢も27歳となっている。付け加えると、舞台設定は原作(1912年刊行)より少なくとも8年後に移されており、シリーズは1920年に始まっている[1]。

ストーリー面では、ジュディが「あしながおじさん」に宛てた手紙という形で物語が進行する原作に対し、本作品では大幅に物語がアレンジされ、特に後半は主人公の自立や心の悩みを軸に、三角関係を含む恋愛模様を展開した。「世界名作劇場」としては初のキスシーンが描かれた作品でもある。

また、最終回で大団円を迎えた後、次回作『トラップ一家物語』の予告編の始まる前に原作の続編に当たる『続あしながおじさん』で語られる内容など、3人の娘達を始めとする主要な登場人物の将来を示唆するカットが入っている。この続編も手紙形式で、サリーが書く手紙で構成されている。

本作品の放送終了後、ファンからスタッフに「最終回が『キャンディ・キャンディ』とそっくりでがっかりした。盗作ではないのか」という手紙が届いた。『世界名作劇場大全』によると、スタッフの間では『キャンディ・キャンディ』の方が「あしながおじさんのパクリ」という認識が強かったとされている[2]。また『キャンディ・キャンディ』の原作者の水木杏子自身、講談社編集部の企画に応じて、この『あしながおじさん』等過去の名作を参考にしてストーリーのアイディアを練ったことを自らの著書等で公表している。

平均視聴率は16.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)で、最高視聴率は1990年6月24日放送の第19話「友よ、ともに歌わん」および同年9月16日放送の第29話「思い出がいっぱい」の18.9%である。単発で20%を超えることは一度もなかったものの、平成時代に放送された「世界名作劇場」作品では最高の平均視聴率となった。

また、岩手放送(現・IBC岩手放送)が前作『ピーターパンの冒険』をもって遅れネットを打ち切ったため、当時は本作は岩手県で未放送となった唯一の「世界名作劇場」作品となり、岩手県での放送は岩手めんこいテレビが開局した翌年4月の『トラップ一家物語』第12話「マリア風チョコレートケーキ」まで待つこととなった。

ドイツでは2001年に放送されたが、最初の20話しか紹介されておらず21話以降は未放送となっている。ドイツで放送された世界名作劇場シリーズとしては唯一全話放送されていない作品となっている[注 2]。

あらすじ

アメリカ・ニューヨークにあるジョン・グリア孤児院に暮らす13歳のジュディ・アボットは、月に1度やってくるお金持ちの評議員達を接待しなければならない月曜日が嫌でたまらなかった。ジュディが孤児院を出る日も近づいた頃、評議員達が卒業する孤児の中から高校へ進学させる1人を選ぶ選考会があった。俄然はりきるジュディだったが、接待に失敗して評議員達を怒らせてしまい落ち込む。しかし選考会へ遅れてきたある評議員はジュディの書いた反省文を気に入り、ジュディを全寮制高校・リンカーン記念女子学院へと入学させる事を決定する。ジュディは自分を選んでくれた人物の名をリペット院長に聞くが、「ジョン・スミス」という仮名しか教えてもらえず、義務は月1回のお礼の手紙を書くことだと告げられる。ジュディは偶然見かけた後ろ姿の長い足が印象的だったのでスミスを「あしながおじさん」と呼び、彼に宛てて学園生活や学校の勉強内容を報告する手紙を書き始める。こうしてジュディの憧れていたハイスクール生活が始まった。

登場人物

主要登場人物

ジュディ・アボット[注 3]
声 - 堀江美都子
本作品の主人公。赤ん坊の頃にニューヨークの下町に捨てられて保護された後、10数年間ジョン・グリア孤児院で暮らしていたが、「あしながおじさん」の援助でリンカーン記念女学院に入学する。孤児である事に強いコンプレックスがあり、女学院に進学してからはその生い立ちを隠して生活を始める[注 4][注 5]。ユーモアと文才があり、後に小説家を志す。
性格は明るく天真爛漫で感情表現が豊かだが、その反面落ち込み、ときには自分のしでかしたことを激しく後悔するなど、思いつめたり思い込みも激しい。また、行動力はあるがそそっかしく時々ドジを踏んだり周りに迷惑をかけることもしばしば[3][4]。学院に入ったばかりの頃は「大金なので、慎重に持ち歩かないと!」と言っていた額が実は10ドルだったなど、金銭感覚に多少疎かった。お金持ちを鼻にかける人が嫌いで、慈善活動には否定的な考え方を持つ[注 6]。
得意科目は国語、歴史、体育[5]で、特に国語はクラスでもほぼ毎回トップの成績を修めている[6]。加えてスポーツ万能で短時間でスケートが滑れるようになるなど飲み込みも早く[7]、他にもイラストを描くことと裁縫と編み物が得意[8]。ちなみに苦手科目は数学である。欠点(進級できない落第点)を取ってしまいサリーのはげましの声すら聞き入れないほど落ち込んだことがある。
女学院で彼女が本当の意味で自立し、劣等感を克服するまでが本作品のテーマになっている。最終回では大学在学中にジャーヴィスと結婚し、ロックウィロー教会にて結婚式が行われた。
サリー・マクブライド
声 - 佐藤智恵
学院女子寮でのジュディのルームメイト。おっとりしていてやや気が弱くお人好しな性格。両親との3人家族かと思われたがアメフトをしている兄がいることがのちに発覚する。彼女とは入学直後にすぐに親友となる[注 7]。また、学院の自治会役員選の立候補者に推薦されるも、その本演説会で聴衆のあまりの人数の前に極度に緊張し、演説の原稿を徹夜で書いた疲労もあって、倒れて意識を失ってしまった。それを救ったのがジュディだった。はじめはその気ではなかったのが、ジュディの支えでついにやりとげるまでになる。真面目で親切な人柄だが責任感は強く、一度決めたことはやり遂げる粘り強さも持つ。ジュディとジュリアと3人でいる時は自然と2人をフォローしたりケンカの仲裁役になる事が多い。ジュディと仲がよく、いつもジュディをかばい、味方の立場になる。ジュディには手紙が全然来ないことを心配して気にはしていたが、ジュディに気を悪くさせてしまうことで理由を話せずにいる。よくショッピングや欲しいものを店に見に行ったりすることも多く、ジュディの小説が一時は盗作とまでなじられたが、ジュディがふたたび挑戦し、入選こそ逃したものの佳作になりはじめてみとめられたときも最高の喜びをジュディと共に分かち合った。
原作の続編『続あしながおじさん』では主役を務めており、原作になかった孤児院でボランティアをする話や、最終回のラストシーンに孤児院の園長をしていることを示唆するカットが追加されている。
ジュリア・ルートレッジ・ペンデルトン
声 - 天野由梨
学院女子寮でのジュディのルームメイト。名門ペンデルトン家のお嬢様で、多くの令嬢が集まる学院の中でも特にお金持ち[注 8]。成績優秀な才女であり、数学や国語などのテストで満点を取ったこともある[7]。
物語序盤では孤児院出身のジュディとは対照的な存在として描かれ、上流階級であることを鼻にかけた嫌味な態度をとったり、貧しい者を見下すような発言をしてジュディと衝突するなどの場面が見られた。また、ジュディが孤児であることに薄々感づいており、彼女の風変わりな言動を勘ぐったり一方的に敵対心を向ける様子もあった。
その後ジュディ達との交流が深まり、またジミーとの恋愛や母親との衝突などを経験することで視野が広がっていき、上流社会の格式や権威主義とは距離を置くようになっていく。物語後半では無神経な言動は見られなくなり、むしろ気配りや思いやりに富んだ人物として描かれている。終盤ではジュディが貧しい境遇にあったことをほぼ察していたが、それを見下すことはなく、彼女が社交界で孤立しないようにフォローするほどであった。
原作ではジュリアの人間的な成長は描かれていないため、アニメ版で独自に肉付けされた要素が非常に多いキャラクターである。
ジャーヴィス・ペンデルトン
声 - 田中秀幸
ジュリアの叔父の青年実業家[注 9]。27歳[6]。上流階級らしくないくだけた人物で気さくで快活な好漢で、大人になった今でも少年のような心を持つ。突然旅行に出たり自社の社員に労働組合を作らせたりするため、ペンデルトン一族の中では変人扱いを受けている。会社経営のかたわら、ジョン・スミスを名乗り孤児の進学を援助するなど慈善事業にも熱心。最終回ではジュディの「あしながおじさん」だったことが判明し、その4年後ジュディと結婚する。ジュディへの恋心を自覚してからは、スミスの名を使ってジュディの行動を束縛したり、ジミーとの仲を妨害したりする。ジュディが「あしながおじさん」と呼ぶようになった所以は、車のヘッドライトに照らされたジャーヴィスの影が細長く映ったためである。
ジミー・マクブライド
声 - 島田敏
サリーの兄。プリンストン大学フットボール部のエースで名クォーターバック。そのため女性から非常に人気がある。性格は気さくで大らか。ある日友人の代わりにパーラー(喫茶店)でバイトした日に客として訪れたジュディとジュリアの2人と知り合う。ジュディの天真爛漫さに惹かれていたが相手にされず、その一方でジュリアに熱烈に愛される。最終的には、ジュリアの熱意にほだされて婚約する。

ジョン・グリア孤児院

キャサリン・リペット
声 - 藤田淑子
ジョン・グリア孤児院の院長。躾に大変厳しく口うるさいため孤児達には嫌われていたが、心の底では孤児達を深く愛していた。特に日常的にミスを連発するジュディに手を焼いており何か騒動を起こすたびに雷を落としている。しかし、高校進学の選考に選ばれて孤児院を出るジュディとの別れの際には涙を見せた。ジュディが女学院在学中に職を退く。ジュディは事あるごとに反省文を書かされていた。何か院長がらみだとあるとひと騒動あるため陰口で台風や嵐、熱帯低気圧などと呼ばれていた。
サディ
声 - 山田栄子
ジョン・グリア孤児院でジュディと共に育つ。根は素直で優しいのだが何かと怒りっぽい。相手がジュディであろうと誰であろうと胸ぐらを掴んで相手を面と向かって怒り飛ばすなどやや性格がキツい面もある。それは間違えたことや曲がったことが嫌いな性格の表れである。ハイスクールへの進学を希望していたが、ジュディが選考されたため孤児院に残ることになった。そのことでジュディを恨んでいたが和解し、はじめは受け取らなかったプレゼントも笑顔で「ありがとう」の言葉を述べて笑顔でジュディを皆と共に送り出した。後にアトランタの紡績工場に就職することになりジュディと再会する。最終回では、ジュディの結婚式に出席した。
トミー
声 - 菊池英博
ジョン・グリア孤児院でジュディと共に育つ。ジュディのジョン・グリア孤児院退院と同じ日に、中年の農場主夫婦に引き取られる。引き取り先はトラックを所有している。
エミリー
声 - 渕崎ゆり子
ジョン・グリア孤児院でジュディと共に育つ。ジュディよりも7歳ぐらい年下の少女で、彼女からはよく可愛がられた。普段はおとなしいが泣き虫で、一話でも親に会いたい一心と里親に引き取られていく子供がうらやましいあまり大泣きして人形を壊したりしてしまう。サディ曰く、後にカリフォルニアのお金持ちの家にもらわれた模様。最終回でのジュディの結婚式の場面では、成長したと思しき姿が登場している。
エステル
声 - 片岡富枝
ジョン・グリア孤児院で孤児達の世話をしている色黒でふくよかな女性。ジュディのことをいつも気にかけており、高校進学の選考会でジュディが選ばれた際には「私は絶対ジュディが選ばれると信じてたんだよ」と、大変喜んでいた。

リンカーン記念女子学院

作中ではニュージャージー州にある名門女子高校で、ジュディ以外の生徒が比較的裕福な家庭出身とされる。「自由・博愛の民主主義精神」を教育理念に掲げ、校名にある通りリンカーン大統領により創設された[9]。ちなみにジュディが高校2年生の秋に創立50周年を迎えている。

ジョアンナ・スローン
声 - 鳳芳野
ジュディ達が暮らすファーゲッセン女子寮の管理人で住み込みで働いている。普段は生徒への学校からの呼び出しや電話の取次ぎなどを担う。中年女性だが独身であり、「おばさん」や「ミセス」と呼ばれるとヒステリックに怒る[注 10]。また、規則にうるさく融通の利かない面が多く、「前例がありません」が口癖。ジャーヴィスに憧れており、彼が寮に来たり彼からの電話があると乙女のように振る舞う。ただし、男っ気が全くないわけではなく一応ダンスパーティーの相手はいる[注 11]。後半は良き管理人としてジュディ達を見守った。
ハーマン・メルノア
声 - 石森達幸
女学院の国語教師。風邪ぎみで咳き込むことが多い。勉学に関して厳しい性格で頑固で口やかましい部分もあるが、文章を書くのが好きなジュディに目をかけている。演劇部の顧問。高校2年生の春の公演でジュディ、ジュリア、サリーの3人にシェイクスピアの作品『お気に召すまま』の芝居に助っ人として参加を依頼する[注 12]。
レオノラ・フェントン
声 - 鶴ひろみ
高校2年生のジュディのクラスに転入してきた年上の同級生。病気で1年休学していた。文才があり詩とスポーツが得意。普段は穏やかな性格だが、得意な文章を書くことになると自分にも他人にも厳しい目を持つ。復学して数日間ジュディたちと学校生活を送ったが、まもなく病気を再発させたため再度休学することになる。短期間ではあったが彼女と過ごした日々が、その後のジュディの物書きに対する姿勢などに良い影響を与えた。
ハーディ[10]
声 - 田口昻
女学院の職員。校内の一室で生徒たちの家族などからの届け物を預かり、彼女たちに受け渡す仕事をしている。
女学院の校長[11]
声 - 高村章子
入学式では新入生に向けて、高校生活における勉強やスポーツを通じて女性としての感性を伸ばし将来明るい家庭を築けるよう挨拶する。その後高校の創立50周年のセレモニーや卒業式でもジュディたちの前で祝いの言葉を述べる。セリフはないものの、最終回のジュディの結婚式にも出席している。

ロックウィロー農園

コネチカット州にあり、ジュディが高校1年と2年の年度末である夏の休暇(3ヶ月間)をここで過ごす。

ジョージ・センプル
声 - 緒方賢一
センプル家の主。ロックウィロー農園で農作業や家畜の世話をしている。怒りっぽく偏屈な性格で口が悪いが、農園の持ち主である妻・エリザには頭が上がらない。ジャーヴィスを大変敬愛している。出会った当初ジュディを“わがままな金持ちの娘”と決めつけて冷たい態度を取っていたが、翌日彼女の人柄を気に入りさらにジャーヴィスと知り合いだったことから家族同然のように親しくなる。
エリザ・センプル
声 - 京田尚子
ジョージの妻。ロックウィロー農園の持ち主。農園は元々ジャーヴィスの所有だったが、自身が若い頃に彼の乳母をしており、その御礼に数年前に彼から贈られた[4]。普段は穏やかとても優しく思いやりのある性格だが、時にジョージと大声で口げんかすることもある。ジャーヴィスが子供の頃にしばらく預かった時期があり、夫婦で彼を“ジャーヴィー坊っちゃん”と呼び慕っている。
アマサイ
声 - 小林通孝
ジョージと共にロックウィロー農園で働く農夫。ジョージと一緒に開墾をしたり農作物を育てたりしている。野ネズミらしき小動物の捕まえるのが得意でジュディにやり方を教える。
キャリー
声 - 小林優子
センプル家のメイド。掃除や洗濯などの家事を担当。そそっかしいジュディが日常的にコケたり川に落ちたりするため彼女を心配する。後にアマサイと結婚するが、結婚前から彼を尻に敷くようになる。

パターソン家

ジュディが高校2年生の数日間、家庭教師のバイトをする家。第26話・第27話に登場。

パターソン夫人
声 - 榊原良子
ジュディが勤める家庭教師宅の夫人。豊かな暮らしをしているが今の生活に不満を持っており、いつも厳しい表情をしている。慈善活動をする婦人会に参加している。月30ドルの報酬で2人の娘に勉強を教える家庭教師を募集したところ、ジュディが面接に訪れる。
ポール・パターソン
声 - 土師孝也
パターソン家の主。パターソン夫人の夫。妻たちと夕食を囲めないほど忙しく働いているおかげで裕福な生活を送れているが、ある日妻と口論になる。
カレン・パターソン
声 - 川村万梨阿
パターソン家の長女。10歳。母親の前ではいい子を演じているが、実際は非常にわがままな性格で日常的にいたずらをしたり嘘をつくなどして、家庭教師のジュディに反抗的な態度を取って困らせる。
シンディ・パターソン
声 - 西原久美子
パターソン家の次女。8歳。カレンと同じく性格がわがまま。姉を慕っており、勉強を教えに来たジュディに不真面目な態度を取る。ある時あまりかまってくれない母に感情をぶつける。
エルザ
声 - 沼波輝枝
パターソン家の女中。家庭教師の面接に訪れたジュディが、カレンのついた嘘でトラブルになりかけたところを救った。素直だったパターソン家の子供たちが、いつの間にか反抗的になったことを嘆く。

その他

ウォルター・グリグス
声 - 増岡弘
ジョン・スミスの秘書。素性を隠しているジャーヴィスに代わって、ジュディに彼からの伝言を手紙で伝えたり、毎月のお小遣いや生活に必要な物を送るなどジュディの高校生活をサポートする。
ボブ
声 - 塩屋翼
ジミーの友達。プリンストン大学フットボール部のキャプテンで、他の部員に比べると小柄な体格だが名キッカー。ちょっと抜けている所があり行動も鈍臭く頼りない面が目立つが、真面目で優しい性格。恋愛に対しても奥手だが、サリーが高校2年生の夏休みに出会い、後に恋人になる。
ジョージ・フェントン
声 - 嶋俊介
第20話・第22話に登場。レオノラの父。フィラデルフィアで造船会社を営み、本店とニューヨークの支店を行き来するなど忙しくしている。妻を若くに亡くしていることや自身が仕事であまりかまってあげられないこともあり、レオノラを不憫に思い高価な家具などを充てがう。ある時仕事を休んでレオノラの高校の詩の朗読会を参観しに行こうとするが、当日仕事場でトラブルが起きてしまう。
メアリー・ランバート
声 - 勝生真沙子
第18話・第19話に登場。セント・ジョージ孤児院の先生。飾らない人柄で孤児達に慕われている。孤児の教育に対して非常に現実的な考え方を持ち、行動力もある。ジュディが高校2年生の感謝祭の数日前に知り合い、サリーから子供たちと共に感謝祭に招待される。
マーゴット・フォスター
声 - 藤田淑子
第25話に登場。ジャーヴィスの古くからの友人。過去にジュディが捨てられたニューヨークの貧民街で暮らし続けている女性。大女優になった後も出身を隠さない気さくな性格で、ある時貧民街に訪れたジュディと出会い親しくなる。裁縫や料理は苦手。作中では、女優としてニューヨークの大劇場でハムレット[注 13]のオフィーリア役を演じる。
キャサリン
声 - 篠原恵美
第33話・第34話に登場。シティバンク頭取の娘でジャーヴィスのお見合い相手。
ジュリアの母
声 - 吉田理保子
ジュリアが将来幸せになることを望んでいるが、娘の意見より自分たち夫婦の考えを押し付ける強引な性格。ジュリアが高校3年生の冬に、娘とニューヨークの不動産王の子息との縁談を勝手に話を進めようとして高校の女子寮に訪れ娘を連れ出そうとする。その時ジュディが自身に意見したため快く思わず、その仕返しとして後日晩餐会に彼女を招待し恥をかかせようとする。

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ

「グローイング・アップ」
作詞 - 来生えつこ / 作曲 - 来生たかお / 編曲 - 信田かずお / 歌 - 堀江美都子

エンディングテーマ

「キミの風」
作詞 - 来生えつこ / 作曲 - 来生たかお / 編曲 - 信田かずお / 歌 - 堀江美都子、SHINES(コーラス)
本編エンディングテーマとしての他、第10話にて2番が挿入歌として使用されている。

挿入歌

「さみしさにまけない」(25話)
作詞 - 川田多磨喜 / 作曲 - 小坂明子 / 編曲 - 信田かずお / 歌 - 堀江美都子
「ペガサスのメモリー」(33話)
作詞 - 浅田有理 / 作曲・編曲 - 若草恵 / 歌 - 堀江美都子

劇中曲

讃美歌379番「見よや十字架の」
作詞 - セイバイン・ベアリング=グールド / 訳詞 - 不詳 / 作曲 - アーサー・サリヴァン
第1話・第18話・第19話。
「きよしこの夜」
作詞 - ヨゼフ・モール / 訳詞 - 由木康 / 作曲 - フランツ・クサーヴァー・グルーバー
第23話・第38話。前者はジュディ(声:堀江美都子)、サリー(声:佐藤智恵)、ジュリア(声:天野由梨)が歌い、サブタイトル通りの「それぞれのクリスマス」を表現している[注 14]。後者はある吹雪の夜に酔っぱらってファーゲッセン寮に帰ってきたスローン(声:鳳芳野)が歌った。

各話リスト

本放送は1990年。フジテレビ系列にて、毎週日曜19:30 - 19:58(JST)に放送。

各回のサブタイトルコールはジュディ(声:堀江美都子)が担当しているが、1話 - 12話、13話 - 28話、29話 - 40話(最終話)で声質が異なっており、回を重ねるごとに大人っぽい読み方に変わっていくのが特徴。

  • 2月18日は第39回衆議院議員総選挙の開票速報含む特番を放送したため休止。なお、衆院選関連の特番で「世界名作劇場」が休止となったのは今回が初となった。
  • 4月1日・8日、10月7日・14日は改編期特番を放送したため、休止。
  • 4月29日、5月13日、7月15日は『ナイター中継'90』を編成したため、休止。
  • 7月22日は『第4回 FNSスーパースペシャル 一億人のテレビ夢列島'90』の第二夜を放送したため、休止。
  • 10月28日は19:00 - 20:54に『国際パリ駅伝』を放送したため、休止。
話数放送日サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督 視聴率
11月14日運命を変えた月曜日藤本信行横田和善ふるたしょうじ 15.3%
21月21日ひとりぼっちの旅立ち鈴木孝義菊池晃 14.4%
31月28日憧れのリンカーン記念女子学園横田和善大城勝 17.2%
42月4日てんやわんやの入学式鈴木孝義ふるたしょうじ 17.0%
52月11日お部屋の素敵な飾り方和田市郎横田和善
松見真一
菊池晃 16.6%
62月25日嘘つきは嫌いですか?関戸始横田和善大城勝 18.3%
73月4日金貨の上手な使いみち鈴木孝義入江篤 17.8%
83月11日屑籠に捨てられた手紙横田和善ふるたしょうじ 15.5%
93月18日ジュリアの叔父様は変り者?和田幾雄横田和善
松見真一
菊池晃 17.5%
103月25日裏切ってごめんなさい鈴木孝義大城勝 17.6%
114月15日おもいがけない人の名関戸始横田和善
斉藤次郎
入江篤 16.6%
124月22日奇妙な偶然和田幾雄横田和善
松見真一
ふるたしょうじ 16.5%
135月6日サリーの勇気ある挑戦鈴木孝義菊池晃 16.0%
145月20日初めての小説が盗作?横田和善大城勝 17.9%
155月27日ホットドッグと壁の花関戸始横田和善
斉藤次郎
入江篤 16.8%
166月3日クォーターバックからの贈り物鈴木孝義ふるたしょうじ 15.3%
176月10日打ちあけられない心松見真一横田和善
松見真一
菊池晃 15.7%
186月17日感謝祭への招待状横田和善大城勝 15.0%
196月24日友よ、ともに歌わん関戸始横田和善
斉藤次郎
入江篤 18.9%
207月1日年上の同級生鈴木孝義ふるたしょうじ 18.1%
217月8日美しさとかなしみと関戸始横田和善
加賀剛
菊池晃 14.8%
227月29日窓に降る雪横田和善大城勝 11.7%
238月5日それぞれのクリスマス鈴木孝義入江篤 13.9%
248月12日お気に召すまま大塚汎斉藤次郎横田和善
斉藤次郎
ふるたしょうじ 11.7%
258月19日ふるさと・ニューヨーク楠葉宏三横田和善
佐土原武之
菊池晃 13.2%
268月26日明日に架ける橋藤本信行加賀剛横田和善
加賀剛
大城勝 13.3%
279月2日家庭教師は楽じゃない横田和善入江篤 17.6%
289月9日無慈悲な命令鈴木孝義ふるたしょうじ 14.9%
299月16日思い出がいっぱい大塚汎斉藤次郎横田和善
斉藤次郎
菊池晃 18.9%
309月23日夏の日の恋藤本信行楠葉宏三横田和善大城勝 15.6%
319月30日花ざかりの娘たち横田和善
佐土原武之
入江篤 15.8%
3210月21日黄昏の駅にて鈴木孝義ふるたしょうじ 15.8%
3311月4日すれちがう想い楠葉宏三横田和善
斉藤次郎
菊池晃 17.1%
3411月11日この胸のときめきを横田和善大城勝 16.6%
3511月18日孤独な青春加賀剛横田和善
加賀剛
入江篤 15.1%
3611月25日今を生きるために鈴木孝義ふるたしょうじ 15.8%
3712月2日聖夜のさようなら横田和善菊池晃 15.8%
3812月9日悲しいプロポーズ斉藤次郎横田和善
斉藤次郎
大城勝 16.2%
3912月16日過去からの卒業鈴木孝義ふるたしょうじ 17.4%
4012月23日はじめましておじさま横田和善菊池晃 17.3%
平均視聴率 16.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)

ネット局

※放送日時は1990年12月終了時点(青森放送については本放送終了後に放映された日時)、放送系列は放送当時のものとする[12]。

放送地域放送局放送日時放送系列備考
関東広域圏フジテレビ日曜 19:30 - 20:00フジテレビ系列制作局
北海道北海道文化放送
秋田県秋田テレビ
宮城県仙台放送
福島県福島テレビ
新潟県新潟総合テレビ現・NST新潟総合テレビ
長野県長野放送
静岡県テレビ静岡
富山県富山テレビ
石川県石川テレビ
福井県福井テレビ
中京広域圏東海テレビ
近畿広域圏関西テレビ
島根県・鳥取県山陰中央テレビ
岡山県・香川県岡山放送
広島県テレビ新広島
愛媛県愛媛放送現・テレビ愛媛
福岡県テレビ西日本
佐賀県サガテレビ
長崎県テレビ長崎1990年9月まで日曜 18:00 - 18:30 に放送。
当時はNNNにも加盟していた(NNSには非加盟)。
熊本県テレビ熊本
沖縄県沖縄テレビ
青森県青森放送土曜 6:00 - 6:30日本テレビ系列
テレビ朝日系列
本放送終了後、1991年頃に放映[13]。
なお、本作を最後に青森県では世界名作劇場シリーズが未放送となった。
山形県山形テレビ月曜 19:00 - 19:30フジテレビ系列フジ系単独ネット局でありながら、本来の放送時間帯に日本テレビ系同時
ネット枠が組まれていたため、時差ネット
山梨県山梨放送水曜 16:30 - 17:00日本テレビ系列
高知県高知放送金曜 16:30 - 17:00
大分県テレビ大分水曜 16:00 - 16:30日本テレビ系列
フジテレビ系列
テレビ朝日系列
本来の時間帯に当時クロスネットの日本テレビ系番組を同時ネットしてい
たため、時差ネット
宮崎県テレビ宮崎日曜 18:00 - 18:30
鹿児島県鹿児島テレビ日曜 18:30 - 19:00日本テレビ系列
フジテレビ系列

原作小説

原作・日本語訳

メディア展開

映像ソフト

放送当時にVHSが全10巻で発売。巻末には神谷明の「わたしの似顔絵コーナー」が収録されていた。

DVDは2002年3月25日から7月25日にかけて、全10巻が発売された。

ネット配信

脚注

出典

  1. ↑ ちばかおり『世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編』新紀元社、2009年7月27日、246頁。
  2. ↑ 松本正司 (1999年8月). 世界名作劇場大全. 同文書院[要ページ番号]
  3. ↑ 第1話。
  4. 1 2 第12話。
  5. ↑ 第26話。
  6. 1 2 第10話。
  7. 1 2 第8話。
  8. ↑ 第23話。
  9. ↑ 第15話。
  10. ↑ 第7話などに登場。
  11. ↑ 第4話などに登場。
  12. ↑ 『アニメディア 1991年1月号』 1991年、学研パブリッシング、テレビ局ネットワーク pp.91 - 93。
  13. ↑ 『アニメディア 1991年5月号』 1991年、学研パブリッシング、テレビ局ネットワーク p.91
  14. ↑ 私のあしながおじさんバンダイチャンネル公式サイト

注釈

  1. ↑ この「ジェリューシャ」という名前は、本作品ではジュディが著した孤児院を舞台にした短編小説の、ジュディ自身をモデルにした主人公の名前として、第14話で使われている(ただし「ジリューシャ」と発音されている)。
  2. ↑ 従来の話数とは異なる作品としては、他では『ペリーヌ物語』がある。この作品は従来では全53話だが、ドイツでは第40話から42話のエピソードを2話に編集された全52話という構成となっているなど話数が異なる。
  3. ↑ この名前はリペット院長に付けられた。姓のアボットは電話帳に最初にある苗字から、名前の“ジュディ”は孤児院の近くのお墓にあった名前で「その人の分も長生きするように」との願いを込めて付けられた。第6話。
  4. ↑ 孤児であることが周りに分かると孤立して女学院を辞めざるを得ないと考えたため。第7話。
  5. ↑ 表向き“幼い頃に両親を亡くし、裕福な親戚のジョン・スミスに後見人になってもらい彼の豪邸で育った”とごまかし続ける。第6話。
  6. ↑ 孤児院にいた頃、月1回慈善事業をする裕福な婦人たちから同情的な態度で施しをされたことが屈辱的で、「自分はあんな人達にはならない」と思ったため。第18話。
  7. ↑ 自身が入学式の新入生代表としてスピーチをしようとしたところ緊張で言葉が出ず、目の前に座っていたジュディが機転を利かせてピンチを救い、高校寮生活を通してジュディにとってもかけがえのない大切な人になっていく。
  8. ↑ 本人によると母の実家と父の祖先がイギリス貴族の家系出身で、祖父が複数の会社を所有している。第7話。
  9. ↑ ジュリアの祖父が持つ会社の一つを任されている
  10. ↑ 中年というだけで勝手に既婚者扱いされるのが嫌で、「誰がミセスなんですか!?」などと文句を言う。
  11. ↑ 事前に男性から電話で誘われて女学院創立50周年記念のダンスパーティーで一緒に踊っている。第15話。
  12. ↑ ジュディは男役、ジュリアは娘役、サリーは裏方スタッフとして。第24話。また、第24話のエンドロールに『お気に召すまま』が「劇中劇」としてクレジットされ、福田恆存訳(新潮文庫刊)のものが出典とされている。
  13. ↑ 第24話・第25話のエンドロールで「劇中劇」としてクレジットされ、福田恆存訳(新潮文庫刊)のものが出典とされている。
  14. ↑ この時、ジュディとサリーはサリーの家の屋根裏部屋でキャンドルを掲げつつ楽しげに、ジュリアはニューヨークのホテルのベランダで寂しげに歌っている。

関連項目

  • 若草物語 - ルイーザ・メイ・オルコット著の小説で、過去には『愛の若草物語』の原作として採用されている。本作品では第6話にて、ジュディが同作品を読んだり、授業で説明するくだりで登場している。

外部リンク

フジテレビ系列 日曜19:30 - 19:58
(ハウス世界名作劇場)
前番組 番組名 次番組
ピーターパンの冒険
(1989年1月15日 - 12月24日)
私のあしながおじさん
(1990年1月14日 - 12月23日)
トラップ一家物語
(1991年1月13日 - 12月22日)