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普通選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

普通選挙(ふつうせんきょ、英語: universal suffrage)とは、年齢などの資格要件に関与しない者を除き、国民全員が選挙権を行使できる選挙形式を指す[2]

概要

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歴史的には、国政選挙において財産(納税額)等の制限を設けずに選挙権を行使できる選挙形式を指す場合が多く、当初は全男性成人が選挙権を持つ男子普通選挙も「普通選挙」という表現が使用され[3]、女性成人も含む場合は「完全普通選挙」等とも呼ばれたが[4]、現在では性別による選挙権の排除をする場合は「普通選挙」との表現は使用されなくなってきている。

資格要件に関与しない例外は、年齢以外にも存在する。例えば知的障害者、重大な犯罪を犯し収監中の者、選挙法違反などによる公民権停止処分を受けた者、海外居住者などがあるが、これらの人々を選挙権から排除することの正当性をめぐっては、重要な議論がある(例えば日本における公職選挙法の制限[5]の規定をめぐる訴訟[6]などを参照)[7]。日本の公職選挙法では、成年被後見人に対する選挙権が停止されていたが、下級審の違憲判決が出る中で法改正が行われて選挙権は回復された[8]。また海外居住者の投票権の制限は是正されてきた経緯がある。

また、広義では被選挙権についても「普通選挙」に含めるので、選挙権のみをすべての成人に認めたとしても、被選挙権において成人年齢以上の制限を課したりするなど、成人であること以外の制限を課す場合にも、「普通選挙」と定義できるかどうかの議論もある。例えば日本の供託金は、国際的に見ると非常に高く設定されており「高額な供託金制度は、経済的理由で選挙権・被選挙権の帰属ならびに行使を制限してはならないという普通選挙の原則に抵触する」という指摘もある[9]。日本では基本的に海外居住者は選挙区議員に立候補できない(選挙区外居住者の立候補制限に含まれる)、或いは当選が取り消され得る(比例代表なら可で、大橋巨泉の例が知られる)。共産主義国では、共産党員でないと選挙に出る事が許されないといった制限が普通に見られる。

歴史

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関連項目

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脚注

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  1. ↑ フランス革命期全体でも、男子普通選挙は、一度限りであった
  2. ↑ それ以前における女性参政権の有無は州・準州ごとに異なる。
出典
  1. ↑ 松本純の国会奮戦記2010-06
  2. ↑ “Universal suffrage definition and meaning | Collins English Dictionary” (英語). www.collinsdictionary.com. 2018年4月17日閲覧。
  3. ↑ 「活用現代新語辭典」国立国会図書館デジタルコレクション
  4. ↑ 「西洋文化史講話 近世篇」国立国会図書館デジタルコレクション
  5. ↑ “総務省|選挙権と被選挙権”. 総務省. 2018年4月17日閲覧。
  6. ↑ “受刑者の選挙権制限は「合憲」 広島高裁:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2018年4月17日閲覧.
  7. ↑ “長尾英彦「選挙権の制限」『中京法学』巻1・2号(2004年)。”. 2018年4月17日閲覧。
  8. ↑ “知的障害者等の選挙権行使を支援しよう”. www.dinf.ne.jp. 2018年4月17日閲覧。
  9. ↑ 青柳幸一「憲法上の権利としての立候補の権利」『慶應義塾創立一二五周年記念論文集 : 慶應法学会法律学関係』、慶應義塾大学法学部、75-97, 引用は、92頁頁、1983年。2023年8月29日閲覧。
  10. ↑ “赤松小三郎「御改正之一二端奉申上候口上書」”. 蚕都上田アーカイブ. 2017年11月5日閲覧。
  11. ↑ 『続再夢紀事 第六』日本史籍協会、1922年、pp.245-252
  12. ↑ ヘンリー 1890.
  13. ↑ 神戸(2005) p.62

参考文献

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