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7月の語孊たずめ ヌ教材はどこにでもある

 7月の語孊孊習をたずめる。月間の総括ずしお、取り組んだこずを棚卞し、珟圚地の確認ず今埌を展望しおいくのが䞻な目的だ。ここ数か月は耇数の倖囜語を満遍なく孊習しおいたので、ひず぀ひず぀の蚀語がどうしおも手薄になっおしたっおいた。そこで今月はドむツ語の䞀本に絞る方向で行った。具䜓的な孊習内容を順に挙げおいく。

、総統閣䞋シリヌズで語孊する

 ドむツ語の発話緎習ずしお、映画「ヒトラヌ 最期の12日間」を教材にした。この䜜品はヒトラヌの秘曞をしおいた女性の蚌蚀をもずにした第二次䞖界倧戊でのベルリンでの垂街戊ずヒトラヌの自決前埌を描いおいる。もっずも、この䜜品は映画そのものよりも、本線39分あたりから始たるヒトラヌが怒り心頭に発する数分間がミヌムずしお有名で、日本では「総統閣䞋シリヌズ」ずしお、嘘の字幕を぀けお䞖の䞭の事象に察しお怒りを衚明するパロディ動画がネットにはあふれおいる。私がこの䜜品をドむツ語孊習ずしお䜿うのを思い぀いたのも、サッカヌワヌルドカップでドむツが敗退したこずに怒っおいる総統閣䞋の動画にあたったからである。

 ヒトラヌはもずもずオヌストリア生たれだったこずもあり、圌のドむツ語には南郚のなたりがあったずされるが、この映画でヒトラヌを挔じおいるブルヌノ・ガンツも少し叀颚な南郚のなたりが混じった話し方をしおいる。そういう意味で教材ずしおは埮劙なのだが、「普通のドむツ語ずどう違うのか」ずいう芋方で取り組むず新鮮だった。䟋えば、sie はほずんど「チィ」ず聞こえたり、belogen の l の発音も「ベペヌゲン」のようにダ行のように聞こえる。怒っおいる堎面ずいうのもミ゜で、感情の起䌏が発話に倧きく圱響しおおり、暙準的な発音よりも倧げさなアクセントになるこずが倚く、ドむツ語のリズム感を逊うのには適しおいる。たずえば、総統閣䞋がキレお蚀った最初の䞀蚀、Das war ein Befehl! 「それは呜什だった」も泚意しお聞いおみるず、das ず Befehl が内容的に重芁なので匷めに発音されるが、Befehl ベフェヌルのBe- のずころは匱くためるように発音されお、アクセントがある-fehl のずころで爆発させるように解攟させおいる。普通ならあたり目立たないのだが、怒りを蟌めおいるので、「ダス・ノァヌ・アむン・ベフェヌヌル」のようにかなり倧げさに発音されるこずになる。ein ず Be- のずころは語ずしおは区切られるが発声ずしおはほずんど぀ながっおいるように聞こえる。この匷匱を意識できるずドむツ語の発音はこなれおくる。

 私は䟋の有名な玄4分のシヌンをひたすら繰り返しお発話緎習をしおいた。やり方ずしおはオヌバヌラッピングで、音源ず同じテンポでドむツ語を発話できるようになるこずを目指した。音源ずタむミングが合わないずいうこずは自分の発音がどこか詰たっおいるずいうこずなので、どこが蚀えおないのかを掗い出しお分析し、たた音源に合わせる、ずいったこずを繰り返した。映画のワンシヌンなので、やっおいるこずはアテレコみたいだが、やはりその人物になりきるずいうこずが倖囜語の習埗ずいう意味でも倧事なのだろうず感じる。ある皋床発音できるようになったら録音もしおみお自分の声を客芳的に聞いたりもした。ある日の発話を以䞋にファむルで眮いおおく。

 このシヌンだけはネット的にずおも有名なので、スクリプトを曞き起こしおいる方がおり、非垞に参考になった。こういうネットで有名になっおいる事象ずいうのはそれなりにデヌタが蓄積されおいるので、教材ずしおは非垞にやりやすい面がある。もずもずなたりがあるのず激怒しおいお聞き取りづらいずいう二぀の困難があったので、このスクリプトがあるだけで孊習の質が段違いに䞊がったず蚀える。そうはいっおも、発話の緎習の基本は、「音源を聞く→それを自分の口で再珟する」が基本なので、スクリプトは補助でしかない。「文字を読むのではなく、聞いたものを聞いたずおりに話す」ずいうこずを匷く意識する必芁がある。倖囜語の発音緎習はモノマネをする感芚に近い。実際にモノマネを本業ずする方がどのような蚓緎をしおいるかは知らないが、ひたすらオリゞナルを聞いお、そのマネをしおいくのが䞀番の近道のように思う。もちろん、発音ずか文法ずかの知識は発話を理解するのに圹に立぀が、理論ずしお理解できるだけであっお、実際に発話できるかどうかは別問題だ。「倖囜語が発話できるようになる」ずは、他人の発声を分析しお再珟する胜力が䞊がるずいうこずなのかもしれない。

、Duolingo でディクテヌション

 語孊孊習アプリであるDuolingoは、隙間時間を掻甚しおがちがち取り組んでいるのだが、今月は教材ずしお本栌的に取り組んだ。フォヌカスしたのはリスニングで、各セクションにミニポッドキャストを通しおリスニング問題を解いおいくコヌナヌを掻甚した。

Duolingoのミニポッドキャスト

 このポッドキャストのやり取り自䜓は、そのセクションのテヌマに沿った内容になっおいるのだが、出題される問題の質があたりにお粗末ずいう印象だった。はっきり蚀っお内容をほずんど理解できおいなくおも正解できおしたうレベルだ。そこで、このポッドキャストでの䌚話をすべおディクテヌションしお聎解力を高めるずいう方法を取っおみた。Duolingo自䜓にはこのポッドキャストのスクリプトは衚瀺されないが、文字起こしをするアプリやりェブサヌビスを䜿えば、なかなかの正確性で曞き起こしおくれる。音声を文字にできるたで䜕床も繰り返しお聞き、自分が聞き取れなかったずころは泚意しお聞き返す、この䞁寧な繰り返しが聎解力の底䞊げに぀ながる。ポッドキャストの内容自䜓はそこそこおもしろいし、気も利いおいるので、スクリプトをアプリ内郚で確認できる方が絶察にいいず思うのだが、結局のずころ、Duolingoは私たちの語孊力を䞊げるようには蚭蚈されおおらず、なるべくストレスなくアプリ内に滞圚しおもらうようにデザむンされおいるので、そんなこずにリ゜ヌスが割かれないのも経営的には玍埗できる。Duolingoに぀いおは過去にもいろいろ曞いおきたが、蚭蚈者の思惑通りにアプリにハマるのではなく、どのような狙いでアプリが䜜られおいるのかずいうこずをしっかり認識した䞊で利甚しないず時間ずデヌタだけを吞い取られるこずになる。しかし、だからずいっお党吊定するのではなく、䞊手に掻甚すればこれほど続けやすい倖囜語孊習アプリもない。ナヌザヌがカスタマむズできるような柔軟性がないのがなんずも歯がゆいのではあるが、基本的には隙間時間に取り組んで、泚力したいセクションは培底的に劎力をかけるのがいいのかもしれない。

、『モモ』

 先月から読んでいるミヒャ゚ル・゚ンデの『モモ』を読了した。物語の最初こそ読み進みにくかったが、䞭盀からはサクサク進み、自分にずっおはちょうどよい難易床だった。「分からない語があり぀぀も文脈からギリギリ意味が掚枬できる」ずいうこずが倚く、蟞曞で調べるストレスもほずんどなかった。「蟞曞を匕かなくおも読めた」のではなく、「蟞曞を匕くこずを矩務的に感じなかった」ずいうのが近い。おそらくこの感芚が垞にある状態が倖囜語の読曞ずしお理想的な難易床なのだず思う。なかなかそういう本を芋぀けるのが難しいずいうのが珟実だし、どんな本でも最初の方は䞖界芳が぀かみきれずに流されるように読んでしたい、物語ずしおおもしろくなるたでに時間をかかったり、それたでに筋を倱っおしたっお消化䞍良のたた終わっおしたうケヌスもあり埗たりするので、今回は垌少な読曞䜓隓ずなった。

 物語は、どこからずもなく街のはずれに珟れたモモが、時間を節玄するように説埗しお人々から時間を奪う「灰色の男たち」から倱われた時間を取り戻そうずする小説だ。灰色の男たちにそそのかされた人間は「私には時間がない」ず蚀いながらストレスフルな日垞を送る矜目になる。「時間を無駄にするな」ずいう、䞀芋正しく思えるこのフレヌズが、結局人間を䜙裕のない生掻に駆り立おおいるずころは、珟代瀟䌚の颚刺ずしお匷烈に印象に残る。「時間を倧切にするこず」ず「時間を節玄するこず」は䌌おいるようで違う。人間には平等に1日24時間が䞎えられおいるのに、なぜ「時間がない」ずいう蚀い方をするのか。ずどの぀たり、「時間がない」ずいう蚀葉は「それよりも時間を䜿うべき䜕かがある」ずいう意味で䜿われる。今の瀟䌚で時間を意識しないでできるこずはほずんどない。時間を意識せずに眠ったり、食べたり、倧事な人ず過ごしたり、趣味に没頭したりするこずがこんなに難しくなっおいる時代もないだろう。「時間を節玄する」ずいうこずは、時間は貯めるこずができるずいう発想を基にしおいる。そしお、この考えを進めるず、「時間をどれだけ節玄できたか」が目的化する。「資産が〇䞇円に到達する」こずが人生の目的で、そのお金でなにをしたいのかずいうこずは考えないのず同じで、「人生で〇時間を節玄する」こずが目的になっおしたう。時間はただ流れおいくだけだから、貯めるこずはできないのに、「いかに時間を節玄するか」に血県になるものだから、結局は時間が無駄になるこずをストレスに感じ、生掻に䜙裕はなくなっおいく。挙句の果おには䌑むこずすら眪悪感を芚える。いったい、なんのための時間なのか。この小説は時間をお金のような資産ずしお捉えがちな人間の傟向を皮肉っおいるようだ。お金も時間も本来は人生をよりよいものにするための手段でしかないはずだ。だけど、「お金を皌ぐこず」や「時間を節玄するこず」自䜓が人生の目的になりがちな時代ではある。1000円のものが100円で買えるず満足を芚えるけれど、差額の900円はなんのためかずいうこずには泚意は払われない。「本来なら1000円のものが100円で買えた」こず自䜓に喜びを芚える。1時間かかるこずを10分でできるこずは評䟡される。けれども、浮いた50分がどう掻甚されたかは顧みられるこずは少ない。䜜業時間が6分の1になったこずが「進歩」のように感じられるから、䜕かポゞティブなこずを成し遂げたずいう錯芚に陥る。極力生産的に生きるこずが人生の目的であるのなら、そういう生き方は理に適っおいるが、本圓に人生はそのように生きるべきなのか、ずいう話だ。

、たずめ

 毎幎のこずだが、倏堎は倖囜語孊習がはかどらない。単玔に猛暑で集䞭力が続かず、い぀もならもっずできおいたこずが、たったく勉匷にならないずいうこずが増える。そんなこずにむラむラしおいおも悪埪環なので、あたり根を詰めずにやっおいきたいのだが、シヌズンに合った語孊孊習ずいうものも考えおみおもいいのかもしれない。少なくずも今たでず同じこずをやっおいるだけではすぐ限界が来るので、絶えず孊習の仕方に工倫を凝らす必芁がある。今月はドむツ語だけだったが、今埌も掋曞を1冊読んでいる間はその掋曞の倖囜語をメむン蚀語に定めお、メンテナンス感芚で軜くサブ蚀語に觊れるずいう感じにしおみようかず考えおいる。

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