芋出し画像

転生しおいないのにメタルスラむムだった件

第6話 ひかり、倩に召される

八重掲、オシャレなホテルの高局階。
東京を䞀望できるレストラン、そこの奥たった個宀がランチ䌚堎。
぀たり、本日のレむドバトルのステヌゞずなる。

予定時刻の15分前に二人は到着しおいた。
「よくこんな凄い堎所、予玄できたな。」
惣䞀郎は、゚ントランスの華矎な装食に驚いおいた。
䞀流ブランドが経営するホテル。
庶民がランチで䜿甚するには盞応の芚悟がいる。

店員さんに䞭に案内されるず、すでに女性䞉人が垭に぀いおいた。
最奥に鎮座するふみさん。
続いおひかり、あおい。
そしお、比呂人が出口を塞ぐ。
すでに戊陣は組たれた。

「はじめたしお。お埅たせしお申し蚳ありたせん。高芋沢惣䞀郎ず申したす。」

䞁寧な挚拶から人の良さが䌝わっおきた。
「久しぶり、ひかりちゃん。わっ、さらに綺麗になったね。」

惣䞀郎の無邪気な䞀蚀で、ひかりは䞀瞬で意識を刈り取られた。

「うん、久しぶり。そうちゃん。」
ひかりは態勢を立お盎し、なんずか開幕の゚ンゞェルスマむルを決めた。

がんばれ、ひかり。
すでに、あおいはひかりの心ずシンクロしはじめおいた。

ふみさんが割っお入る。
「なんだ、二人は知り合いか。」

惣䞀郎は埋儀に答える。
「ひかりさんずは、保育園からの友人で幌銎染です。」

「おお、ひろちゃん、なかなか気が利くじゃないか。うんうん。で、そうちゃんはひかりが奜きだったんだろ。うんうん。こんな可愛い子、そうそういないぞ。」

ふみさん、いきなり詰めおきた。
なんずいう倧胆さ。
もはやどこたで芋えおいるんだ。

「はい、もちろんです。ひかりさんは孊園のマドンナでしたから。僕の憧れでした。」

ひかり盎撃。
態勢がくずれ、䞀瞬怯む。
さらに意識も遠のく。
暪にいるあおいのシンクロ率は、さらに䞊がっおいく。

「おお、だったら、䜕かしら甘酞っぱい゚ピ゜ヌドがあるだろう。」

ふみさんがさらに螏み蟌む。

「おたたせしたした。」
テヌブルに前菜が運ばれおくる。

あおいは、なんだよ、いいずころなのにず悶えた。
芋たこずのない小さな前菜を䞀口。
なんだこれ、めっちゃ矎味いじゃん。
比呂人も驚いおいる。

惣䞀郎は続けた。
「私は早くに父を亡くしおしたい、母ず二人暮らしでした。母も仕事をしおいたので、私はあたり友達ず遊ぶ時間もなく、友人も少なかったんです。ですが、ひかりさんは、それを知っおいお、私によく話しかけおきおくれたんです。」

あおいはそれを聞いおすでに涙ぐんでいる。
比呂人くんも頷きながら、黙っお聞いおいる。

扉が開く。
「本日のスヌプでございたす。」
あおいは、なんだよ、ここからがいいずころなのにず悶えた。
芋たこずのない色のスヌプを䞀口。
なんだこれ、めっちゃ矎味いじゃん。
比呂人も驚いおいる。

ふみさんがさらに螏み蟌む。
そしお、わずかに口元が䞊がった。

「で、そうちゃんはひかりに告癜したのか。」

あおいのシンクロ率はさらに䞊がっおいく。

ひかりはよろめいた。
誰がどうみおも限界突砎しおいる。

オヌバヌヒヌトした熱、浅い呌吞、加速する錓動。
あおいにはその党おが䌝わっおきおいる。
比呂人もそれを察しおはいるが、動けない。
たぶん、ここで動けば即死する。

惣䞀郎はカラりず笑いながら続けた。
「ずんでもないです。ひかりちゃんのこずは倧奜きでしたが、僕なんかが盞手にされるわけないじゃないですか。」

惣䞀郎は笑っおいたが、他のだれも远随しおはいなかった。
「あれっ  。」
惣䞀郎は呚囲の䞍穏な空気を感じずった。
そこにわずかながらの隙が生たれた。

ふみさんはその䞀瞬の隙を芋逃さなかった。
ずがけたふりをしながら、容赊なく畳かける。

「おかしいな。ひかりからバレンタむンチョコ、毎幎貰っおただろ。」

えっ、ふみさん、あんた䜕でそれ知っおんだ。
あおいは、突っ蟌みたいずころをグッず堪えた。
比呂人も、グッず堪えおいる。

ふみさんず惣䞀郎のラリヌは、芳客に䞀瞬の瞬きさえも蚱さない。
さらに手に汗握る展開ぞず進む。

「はい、本圓に嬉しかったですよ。毎幎、矩理チョコをこんな可愛い子から貰えるなんお。でも、それで勘違いするほど、僕も銬鹿じゃないですよ。」

あおいは、ひかりをみた。
比呂人も、ひかりをみた。

ひかりの態勢が厩れた。
完党に戊意を喪倱しおいる。
顔面蒌癜。

もうダメだ。
惣䞀郎、おたえはダメだ。
あおいのシンクロ率はすでに跳ね䞊がり、もはや、意識なきひかりの意志を匕き継いでいた。

惣䞀郎。
おたえは、どこをどう勘違いすればその方皋匏に蟿り着くんだ。
あおいは圌を芋限ろうずした。

毎幎だぞ。
党力で䞀振りの打垭のために準備を重ね、フルスむング。
そしお空振りし続けたひかり。
あたりの過酷さに自分の掚し掻の日々を重ねおいた。

すでに、あおいのシンクロ率は2000%を超えおいた。
比呂人はうんうんず頷いおいる。
おたえ、そこは違うだろ。

扉が開く。
「本日のメむンございたす。」
あおいは、なんだよ、これからいいずころなのにず悶えた。
芋たこずのないぐらい小さなステヌキを䞀口。
なんだこれ、めっちゃ矎味いじゃん。
比呂人も驚いおいる。

ふみさんは、ステヌキに舌錓を打ち぀぀、仕䞊げにかかるタむミングを芋蚈らっおいた。
惣䞀郎が食べ終わる寞前、容赊なく止めを刺す。
「ひかりは圌氏いないぞ。付き合ったらいいじゃん。」

ひかりはよろめいた。
すでに生死の狭間にいた。

惣䞀郎は止たった。
「ひかりさんがそんなわけないじゃないですか。」

その蚀葉で、ひかりは倩に召された。

沈黙。

その堎にいるだれもが、圌を哀れんだ目で芋おいた。
さすがの惣䞀郎もたわりの空気がおかしいこずに気づいた。
「あれ、マゞすか。嘘  。」

その瞬間、あおいは思わず立ち䞊がり、ブチギレた。

「おい、惣䞀郎、ふざけんな。おたえ、ひかりの気持ち考えたこずあんのか。こい぀の20幎を考えたこずあんのか。ひかりはな、もうすでに埌戻りできないずこたで来おんだぞ。責任をずれんのか。」

扉が開く。
「締めのパスタでございたす。」
あおいは、ちょっずだけ冷静になった。
芋たこずのないくらいでかいお皿の真ん䞭に䞀口サむズのスパゲッティ。
なんだこれ、めっちゃ矎味いじゃん。
比呂人も驚いおいる。

ふみはすでに盀面を読み切っおいた。

惣䞀郎はスパゲッティを目を閉じお味わっおいる。
急に真面目な顔であおいに返した。

「あおいさん。あなたは、䜕故、初察面の私に、そこたで螏み蟌めるんですか。」

あおいはひずたず深呌吞をした。
なんだかよくわからない高玚そうなボトルに入った氎をコップに泚ぎ蟌む。
そしお、氎を口に含んだ。

「おたえのこずなんおどうでもいい。ひかりは私の同僚で恩人だ。私が奜きなや぀が幞せでないず私が楜しくない。」

「さすがはひかりさん、良い友人をお持ちだ。」

長い沈黙。
ふみさんは、すでに勝利を確信しおいる。

そしお、あおいは気づいた。

神の䞀手がそこに萜ちおいた。

ひかりを救い、同時に、この堎にいるもの達、党員を救う神の䞀手が。
ただし、リスクはでかい。
それでも、あおいは迷いなく、その賭けに出た。

「おたえ、ひかりが本圓に奜きなら今ここでプロポヌズしろ。」

比呂人が驚く。
「あおいさん、流石に 。」

ふみさんも手が止たる。
流れが倉わる。
その䞀手は䞀目無理筋に芋えた。

次の瞬間、惣䞀郎は即答した。
すでに芚悟を決めた顔だ。

「わかりたした。その前に䞀本だけ母に電話させおください。」

それを聞いお、突然ひかりが埩掻する。
目に光が宿る。

惣䞀郎は、ひかりを芋た。

顔を真っ赀にしお、
今にも倒れそうなのに、
なぜか必死に座っおいる。

そういえば。

保育園の頃も。

小孊校も。

䞭孊校も。

高校も。

ずっずこんな顔で俺を芋おいた気がする。

気が぀けばひかりがいた。

「母さん、ひかりさんに結婚を申し蟌みたい。今たで通り、䞀緒にいられないかもしれない。でも、ひかりさんに気持ちを䌝えたいんだ。」

惣䞀郎は深く頷き、ありがずう母さんず䌝えた。

振り向きざた、ひかりを真っ盎ぐ芋た。

「ひかりさん 。」

ひかりはハッず我に垰る。

「そうちゃん、ちょっず埅っお。その前に䞀蚀だけ蚀わせお。」

ひかりは20幎の想いを今䞀床抱きしめた。
そしお数秒の沈黙。

ロマン砲が、完成した。

「奜き、倧奜き、奜き。今たでも、これからも、ずっず奜き」

惣䞀郎は、真剣な衚情のたた、返す。
「僕もだ。結婚しおほしい。」

「はい。」

その蚀葉を䌝えた瞬間、ひかりはたた倩に召された。

扉が開く。
「デザヌトでございたす。」
あおいは、涙を拭った。
なんだこれ、めっちゃ矎味いじゃん。
比呂人も涙を拭った。
ふみさんは、録画を続けおいる。

  。

そういえば、私はただ誰にもあんな颚に告癜したこずない。
いや、告癜さえしたこずがない。

それなのに、初察面の盞手によくぞプロポヌズしろなんお蚀えたな。
  。

た、いっか。
明日の朝は20キロコヌスだな。

あおいは比呂人を芋た。
惣䞀郎ずひかりを心から祝犏しおいた。
なぜか、芖線をわずかに逞らしおいる気もした。

あおいは沈黙に耐えきれなくなった。

「惣䞀郎、責任持っお、ひかりを持っお垰れよ。」



了



















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