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さよなら薬指。第1話「䌚合」【創䜜倧賞2025】

第話 #䌚合
第話 #秘密
第話 #遭遇
第話 #䞀倜
第話 逆転
第話 #再び䌚合
プロロヌグ

あらすじ
癟合ず真由矎は幎来の芪友。同時期にそれぞれ離婚を考えおいた。真由矎は倫の䞍倫、癟合は倫の秘密を知っおしたったから。2人は空いた薬指ず未来を芋぀める。

倫たちの秘密ずは。倫たちはなぜ、元劻たちずの別れを決意したのか。

そしお、女たちが傷心旅行で出かけた先でなぜか元倫婊たちは偶然に出䌚う。同じ旅通で䞀倜を過ごし、お互いの胞のうちを明かす。そしお、劻たちもたた秘密を抱えおいた。
それぞれが、それぞれの愛のかたちを知る倫婊の物語。

さよならした薬指の行き先は

プロロヌグたで、ぜひお楜しみくださいたせ。


【1 䌚合】

「自分のために指茪買うのっおさ、なんか終わったなっお思うのよ」

真由矎は、自分の空っぜになった巊手の薬指を芋぀めお、ため息を぀いた。
わざずらしくない、でも少しあざずい。でも腹を割っお話せる愛すべき友なのだ、この子は。

「もう、男なんかこりごり」ずいうセリフを圌女の結婚生掻䞭䜕回聞いただろうか。そのたびにお酒を济びるように飲み、私は酔っぱらいの愚痎ほどたちの悪いものはないなあず身をもっお孊習した。
でもなぜだか憎めないのだ。真由矎が本気でその男を愛しおいるのが䌝わるから。10幎芋おきた男性遍歎では、真由矎は付き合うたびに芁するにダメンズを補造しおいる。いい男ばかりがクズになる、そんな方皋匏を打ち立おた。おそらくその男に尜くしすぎおしたうからだろう。

真由矎は倧孊時代からの付き合いで、今たで私のどんな醜態にもひかず、倉わらずにいおくれる貎重な友人だ。
今は別の䌚瀟でそれぞれ働いおいるけど、あけすけない物蚀いが昔から奜きで毎月の䌚合は欠かせないのだ。


3幎の結婚生掻に終止笊を打ち、真由矎は明日離婚届を提出にいく。

最埌のデヌトよ、ずいう。垂圹所で埅ち合わせらしい。
原因は倫の孝明の䞍倫だ。なんず、結婚匏の翌日から出かけた新婚旅行で知り合った女性ずそれからずっず亀際しおきたらしい。
「たださ、子どもがいなくおよかったんじゃないいたら離婚なんおたすたす長匕くよ」
「そうよね。それはよかったず思う。あの男ずもう関わりたくないもの」

孝明は浮気男にありがちではあるが、スマホをトむレでこそこそいじっおいた。そのうえ、あろうこずかスマホをトむレに眮き忘れ、それをしっかり確保した真由矎は先にぐうすか寝おいた孝明の顔認蚌でばっちりずパスワヌドを開けた。スマホはパンドラの箱だから開けおはならぬずあれほど蚀ったのに。
スマホには、わざずらしく男性の郚䞋のように登録されたダマダずいう名前で、「次の日曜日楜しみにしおる」ずきおいた。スクロヌルすればするほど続く愛の蚀葉に、青ざめた。

そこからは元ダンの真由矎らしく、玠っ裞にしお土䞋座たでやらせたらしい。さすが、衰えおいない。

そこからは泥沌ずいうか、もはやあっぱれな策略家である。慰謝料もがっぜりだ。たあ、これからの人生蚭蚈には欠かせぬ費甚だろう。

「晎れお独立蚘念日よ」
ず少し寂しそうに笑った圌女は指茪をこ぀んずテヌブルに眮いた。アむスコヌヒヌの氷が静かに溶けるさたをわたしたちは芋぀めた。
「薬指がさみしいわねえ。癟合はどうなの、和匘さんず」

そこで間ができた。

私は䞀床芖線をはわせ、きっかり5秒間黙った。真由矎なら打ち明けおもいいかもしれない。10幎も䞀緒にいる女友達なんお、もはや恥郚たで知っおいるず蚀っおも過蚀でもない。
「あのさ」
そこで、私は䞀拍おいた。
「驚かないでほしいんだけど」
「もったいぶらないでよ、今曎」

「あのさ、圌。男がすきだったのよ」
「は」
「結婚前たでは気が付かなかったの。普通に愛しおる、結婚しようっおプロポヌズしおくれお、楜しくお。子どもはい぀かね、なんお蚀っおいるうちに芋ちゃったのよね」
「 もう嫌な予感しかしないわ」
「箪笥の䞭にさ、女性甚のパンツずブラゞャヌよ。りィッグも」
「ああ、聎きたくなかった」

私は倧掃陀䞭に芋おしたった。普段なら絶察に開けない和匘の匕き出しを。通垳を探しおいお、䜕故か惹き぀けられるように、その匕き出しを開けた。よくうちの祖母が匕き出しに通垳をしたっおいたのだ。

スマホ同様、それもパンドラの箱だった。
䞭には私さえ着ないようなサむズの倧きい、レヌスの赀、玫、ブルヌの䞋着。
私ぞのプレれントではあるたい。わたしは䜕を隠そう、パンツはAmazonで仕入れおきた5枚組だ。お尻が収たればよい。

蚀われおみれば、圌は金曜日の20時以降どんなに忙しいずきも、必ず私に行先を告げずに出かけおいく。あれは、䜕かそのようなメンバヌずの、その、集たりだったのか。おそるおそる今幎䞀番の勇気を持っお聞くず、和匘は箪笥を芋たこずを責めるでもなく、「すきな男がいおさ」ず目をそらすこずもなく告げた。

女装だけではない。党身の力が抜けた。

「いいのよ、圌の趣味を吊定するこずはしないわ。でも私は、子どもも欲しいし、やはり私ずいう女が倫には䞀番であっおほしいの」
「そりゃそうよね」
私はそこで、ゆっくりずアむスティヌの氷をくるんずかきたぜた。涌し気な音が私たちの間に静かに響く。

「だから、私も今日が独立蚘念日よ」
「え」
「仲間ね、真由矎」

私は巊手を広げ、急にすっずした薬指を眺めた。か぀お圌が指がきれいだ、ず耒めおくれた手。それを芋お真由矎も真䌌をした。
「ねえ私たち」
「決意したいい女よね、私たちは」
「そうね。じゃあお互いにお互いぞ、指茪を莈らないあ、もちろん薬指以倖よ」
「䜕よそれ」
思わず顔を芋合わせ、笑っおしたった。

自分のために指茪を買うんじゃなくお、お互いのために買うの。
ね、䞀緒に遞びたしょう。
私たち、独立したのよ。お祝いよ。

真由矎も、私も、薬指は空っぜだ。
お互い、ちょっず匷めに肩をたたきあっおけらけら笑った。

たあ、仕切り盎しだ。着食っおいこうじゃないか。女友達がいおよかった。
薬指はこれから出䌚う誰かによっお埋められるかもしれないし、埋められなくおもその心の穎は友達が埋めおくれる。足取りも軜い。


男たちの秘密を知るたでは。


続く


癟合 32歳食品䌚瀟事務。家庭的で料理が埗意。
真由矎 32歳、癟合の倧孊時代からの友人。デザむナヌ。モテるが束瞛しやすい。
孝明 真由矎の倫、32歳。和匘ずは倧孊のサヌクル仲間。幌銎染の癟合を和匘に玹介する。
和匘 癟合の倫、33歳。孝明の取匕先盞手。建築䌚瀟の営業課長。



掌線小説の予定でしたが、どうしおも続きを曞きたくなりたした。創䜜倧賞に初挑戊です。
党話予定です。コメントもお埅ちしおいたす

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2話に続きたす。

りんこさん、ありがずうございたす✚

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橘 ゆず だいすきなチヌズケヌキず小説に぀かわせおいただきたすよりよい䜜品の゚ンゞンにいたしたす。

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