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「絵を描くず、物語が぀いおくる」あなたの物語はどこから


吉田尚蚘さんが長くやっおいらっしゃるPodcastの「マンガのラゞオ」。聞いおいるず、こんなに根底のずころで「挫画が奜き」「人が䜜る物語が奜き」ず思っおくれおいる人がいるんだずいうこずを感じお、い぀転んでもいいお垃団の䞊を歩いおいるような気持ちになったりするのです。

2026幎の4月、四回に枡り児島青さんが出挔なさいたした。

児島青さんずいえば、「本なら売るほど」でも「この挫画がすごい」ず「マンガ倧賞女線䞀䜍」を獲った䜜品で、挫画奜きなら絶察手に取るべき䜜品です。面癜くお䞁寧で私も倧奜きです。ただ3巻たでしか出おないのでぜひ

「絵を描くず物語が぀いおくる」
このPodcastのタむトルを芋たずき、なんだか「きみの物語はどうだい」ず胞の䞭を芗き蟌たれたような気持ちになりたした。

「マンガ倧賞2026」の受賞盎埌の児島青さんを迎えた回で、授賞匏翌日の感想や読曞の原䜓隓が語られおいたした。
そのタむトルだけでも、創䜜の始たり方には人それぞれの入り口があるのだず感じたす。物語を考えおから描く人もいれば、セリフから考える人もいるし、たず絵を描いたらその絵のうしろに物語が぀いおくる人もいる。創䜜の発火点は、物語を䜜る人で千差䞇別なのかもしれたせん。

私はどちらかずいうず、思いずいうか、テヌマず蚀われるような「栞」に圓たるものから物語から䜜りたす。いや、䜜ろうずしたす。
なぜ蚀い盎したかずいうず、最終的にはその「䜜り始めた時の想定やテヌマ」ず党く違うものになるからです。

最初に「こういう思いが自分にある」ずいう欲望の流れがあっお、そこに人物キャラクタヌが呌ばれおくる感じがありたす。

でも、物語が先なら人物が自動的に決たるわけではありたせん。むしろその先が長い。キャラデザをああでもないこうでもないず逡巡しお、髪型を倉え、目を少し寄せ、茪郭をいじり、服を倉え、そしお「違う、ただ違う」を延々ずやる。あれは創䜜ずいうより、霧の䞭で奜みの運呜の人を探す䜜業に近いです。

心赎くたた描いおいく䞭で決たるこずも、もちろんたくさんありたす。
しかし、あずから昔のメモを芋返すず時々ぎょっずしたす。
「よくこんな平凡な案を、こんな堂々ず描いたな」ず。

凡庞。
この二文字の冷たさ。
でも最近は、その凡庞さにぞっずするこずも、実は創䜜の倧事な䞀郚なのだろうず思うようになりたした。
凡庞な案をいく぀も出す。出しお、出しお、出しお、その平らな地面を螏みしめる。そうしおようやく、そこを螏み越えおいく足の力が぀く。最初から非凡なものが降っおくるずいうより、凡庞をたくさんくぐった先で、やっず「あ、この人だ」ず茪郭が立぀瞬間が来るのです。

で、その頃には「この思いを曞こう」ず思っおいたテヌマも党然倉わっおいたりする。そしおその「テヌマ」に察しおもたた「よくこんな凡庞な案を」ず思うルヌプ。螏みしめるべき地面が倚すぎる。

物語やキャラクタヌを探っおいく最初の感じは、朚を掘り出しお圫像しおいくこずに少し䌌おいたす。
最初から像が芋えおいるわけではない。
䜙分なずころを削り、違うず思ったらたた削り、出おきた線を信じおもう少し圫る。
こちらが䜜っおいるようでいお、向こうに「私はここです」ず蚀われおいるような気もする。倱敗した削りすぎたでもこのミスもなんずか掻かせないかずむちゃな足掻きをしたりする。思いもかけないミスで自分が考え぀かないものが生たれたりする・・・
キャラクタヌずいうのは、れロから蚭蚈するずいうより、こちらの凡案や雑音を巻き蟌んで巻き蟌んで、そしおたたドヌンず捚おたり異玠材に倉えたりしお、ようやく姿を珟しおくるものなんだなあ・・・ずショヌトカットができない䞍噚甚な自分を呪うこずも最近はやめたした。

本圓に面癜いのはそこからです。
物語のスタヌト地点では、ただ䜜者が匕っ匵っおいたはずなのに、ある瞬間から、キャラクタヌが自分で動き始めるこずがある。
動き始めるずいうか、䜜者の提案に「ノヌ」ず蚀い始める。

「この子なら、ここでこう蚀わない」
「この顔をしおいるこの子が、ここで私が甚意した蚀葉を返すはずがない」
「この子はもっず猫背なはずで、呌ばれおもこんなに早く振り返らない」

キャラクタヌの䜓枩が私の思い蟌みに勝぀瞬間が私は倧奜きです。
䜜者が自分の郜合を暪に眮ける時にだけ、物語はスムヌズに回り始めたす。

「絵を描くず物語が぀いおくる」
そう蚀える人は、実はずおも「聞き取る力」が匷いのだろうず思いたす。「語る力」が䜜家にはどうしおも必芁なのだけど、どこかでものすごく「キャラクタヌの顔、姿、造圢から思いを聞き取る力」が必芁な時がありたす。

芋た目も蟌みで、そのキャラが゚ンゞンをかけるこずを蚱す姿勢。
するず物語は、䜜るものから、少しだけ“぀いおいくもの”に倉わっおいく気がしたす。

䜜家が頭の䞭で䜜っおいくこずなのに、人が育っおいくこずにずおも䌌おいたす。

産んだのは芪でも、その人の個性は、父母だけでは決たらない。
人間は、本人がいお呚りがいお䜏んでる堎所ならではの季節があっお時間があっお、兄匟がいお、その䞭で少しず぀「この人」ができおいく。

キャラクタヌも同じです。
物語の䞭で出䌚い、傷぀き、遞び、読者にも芋぀められるうちに、そのキャラクタヌ自身になっおいく。挫画を描くずいうのは、その成長をいちばん近くで芋守る仕事なのだず思いたす。

だから、創䜜はどこから始たるのかず聞かれたら、私は「思いから」ず答え぀぀、同時に「思いから始たっおも、育぀かどうかはキャラクタヌの生呜力」ずも考えたす。
キャラクタヌの生呜力を信じお凡庞を繰り返すのです。

終わらぬ䞍噚甚な遠回り・・・流れを読みきれなくお扱いきれなくお、幞運を願うしかないその手に負えない感じ、こんなに長く挫画を描いおいるのに・・・。
でも続けおいられるのは、その「ものすごく難しくお扱いきれない」ずころに最倧の魅力があるからかもしれたせん。

絵を描くず、物語が぀いおくる。
本圓にそうなのだず思いたす。
ただ、その「絵」は口火。
そのあず1000回繰り返すトラむ゚ラヌの最初の線。
「぀いおくる」は、魔法みたいに軜やかな話ではなくお、凡庞さにぞっずしたり、削りすぎお迷子になったりしながら、ようやく出䌚う“その子”のこずなのだず思いたす。

なかなか出䌚えないから、でも、自分の䞭にただ出䌚えおいないキャラクタヌがいるず信じられるから、挫画を描くこずは䜕床でも面癜いのです。
よっぎヌさんの「マンガのラゞオ」にい぀か私も出しおもらえるように頑匵りたす。

やれやれ今月もたた䞀枚もかけないたた31日になっおしたいたした。五月は私には眩しすぎたした。
死にそうになりながら、たたネヌムの沈む海にドボンず入っおくるこずにしたす。
ネヌム描いおる間に、みなさんちはやふるplusきみがため⑥読んでもらえるず嬉しいです。


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倚分長生きしおしたうので、ひみ぀のないしょ話に付き合っおくれる愛情深い人だけ賌読お願いしたす。ちはやふる基金の運営ず、倚方に寄付掻動もしおいるので、その寄付先を増やしたす。どんな方が読んでくださっおるのか知りたいので、コメントくださったら芚えたす。

挫画家のプラむベヌトの倧したこずないひみ぀の話。䜕かあったらすぐ挫画を曞いおしたうので、プラむベヌトで描いた挫画なども茉せおいきたす。

サポヌト嬉しいですちはやふる基金の運営ず、月に3本くらいおや぀の焌き芋に䜿わせお頂きたす。