新築なのに壁紙が浮いて見える?クロス職人が教える、施工後に起こること
新築の家が完成して、いよいよ引き渡し。
真新しい壁紙を見て、
「きれいな家ができた!」
と嬉しくなる瞬間だと思います。
でも、少し時間が経ってから壁を見てみると、
「あれ?壁紙が浮いて見える…」
「つなぎ目が少し目立つ気がする」
「壁紙にシワや膨れがあるように見える」
そんなことが気になる場合があります。
せっかく建てた新築だからこそ、
「これって施工不良なの?」
と不安になる方もいるかもしれません。
僕は現役のクロス職人として、これまでたくさんの新築住宅でクロス工事をしてきました。
今回は、クロス職人の立場から、新築住宅の壁紙を施工した後に起こることについてお話しします。
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新築でも「つなぎ目」が見えることがある
クロスは、基本的に一枚の壁紙を壁一面に貼るわけではありません。
壁の大きさに合わせて何枚かのクロスを貼り、クロスとクロスの間に「ジョイント」と呼ばれるつなぎ目ができます。
職人は、このジョイントができるだけ目立たないように施工します。
しかし、どれだけきれいに施工しても、
・壁紙の種類
・壁の下地
・部屋の明るさ
・照明の当たり方
・見る角度
などによって、つなぎ目が見えやすくなることがあります。
特に、濃い色や柄のあるクロスは、白いクロスよりもジョイントが気になりやすい場合があります。
だからといって、必ずしも「施工が失敗した」というわけではありません。
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光の当たり方で壁紙の見え方は変わる
壁紙を見るときに、意外と大きく影響するのが「光」です。
昼間は自然光で気にならなかった壁が、夜に照明をつけると、
「少し凹凸があるように見える」
「つなぎ目が目立つ」
ということがあります。
逆に、昼間は目立っていた部分が、夜になると気にならなくなることもあります。
これは、壁紙そのものだけではなく、光が壁に当たることで影ができるためです。
特に、壁に対して横から光が当たる「斜めの光」は、壁のわずかな凹凸や下地の状態を強調して見せることがあります。
新築の家だからといって、壁が完全に平らな一枚の板のようになるわけではありません。
壁紙を貼る前の下地にも多少の凹凸があり、それが光の当たり方によって見えることがあります。
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クロス施工後に「膨れ」や「シワ」が出ることもある
クロスを貼った直後に、
「少し膨れているように見える」
「シワがある」
と感じることがあります。
実は、クロスは施工直後が完成形とは限りません。
クロスを貼るときには糊を使用します。
施工直後はクロスや糊に水分が含まれているため、乾燥していく過程でクロスの状態が変化することがあります。
そのため、貼った直後は少し気になる部分があっても、時間が経つことで落ち着いてくる場合があります。
もちろん、すべての膨れやシワが自然に直るわけではありません。
時間が経っても改善しない場合や、明らかに大きな膨れがある場合は、施工した業者に確認してもらうことをおすすめします。
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「施工不良」と「クロスの特性」は別
ここは施主の方にぜひ知っておいてほしいポイントです。
壁紙に気になる部分があったとき、
「新築なのにおかしい!」
とすぐに思ってしまうかもしれません。
でも、実際には、
・施工によるもの
・下地によるもの
・建物の動きによるもの
・光の当たり方によるもの
・クロスの素材によるもの
など、原因はさまざまです。
クロス職人として現場を見ていると、同じように見える症状でも原因が違うことがあります。
だからこそ、気になる部分があれば、まず施工した業者に相談してみてください。
原因を確認した上で、必要であれば補修などの対応をしてもらうことが大切です。
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新築だから「一切気になる部分がない」とは限らない
新築住宅というと、
「すべて完璧にきれい」
というイメージを持つ方も多いと思います。
もちろん職人は、できる限りきれいに仕上げるために仕事をしています。
僕自身もクロス職人として、少しでもきれいに仕上げることを意識しています。
ただ、住宅は人の手で作られています。
壁の下地も、クロスも、建物そのものも、さまざまな材料と工程が組み合わさって完成します。
そのため、生活していく中で多少の変化が起こることはあります。
大切なのは、
「気になる部分があった=すぐに施工不良」
と決めつけるのではなく、
「なぜそう見えるのか?」
を確認することだと思います。
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クロス職人として伝えたいこと
僕は現役のクロス職人として、これまでたくさんの現場でクロスを貼ってきました。
そして、自分自身も家を建て、施主として実際に生活しています。
職人として現場を見ると、
「これは施工の問題なのか」
「下地の影響なのか」
「光の当たり方なのか」
という視点で壁を見ることができます。
一方で、施主として家に住んでいると、
「ここ、もう少しこうすればよかったな」
と思うこともあります。
だからこそ僕は、
職人だから分かることと、実際に家を建てたから分かること。
この両方を、これから家を建てる人に伝えていきたいと思っています。
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最後に
新築の家を建てたら、できるだけきれいな状態で長く暮らしたい。
これは誰もが思うことだと思います。
だからこそ、壁紙に気になる部分があったときは、まず落ち着いて確認してみてください。
「施工不良なのか?」
「クロスの性質なのか?」
「光の当たり方によるものなのか?」
原因によって対応も変わります。
そして、気になることがあれば、遠慮せず施工業者に相談してください。
家は何十年も暮らしていく大切な場所です。
小さな疑問でも、納得できるまで確認することは決して悪いことではありません。
僕はこれからも、現役クロス職人として、
「職人だからこそ知っている建築現場のリアル」
を発信していきます。
これから家を建てる方が、完成してから
「知らなかった」
「もっと早く知りたかった」
とならないために。
家づくりで気になることや、クロス職人に聞いてみたいことがあれば、ぜひコメントやXで教えてください。
