「自己評価がやたら高い人」の特徴を言語化してみた
どの職場にも、一人はいる
「自分はちゃんとできているのに、周りができていない」
「自分は成果を出しているのに、上司が評価してくれない」
と、ずっと言い続けている人。
この記事では、その人のことを「自己評価高過ぎさん」、略して「高過ぎさん」と呼ぶことにします。
高過ぎさんの第一印象は、そんなに悪くなく、むしろ良いほうで。
自信に満ちていてハキハキ喋るので、最初は「しっかりした人だな」という印象から入ることが多いです。
仕事と関係ない雑談の場でも、よく喋ってくれます。
うちのチームはこういう課題があって、
あの人のここがダメで、
新しい提案をどんどん出すのに上司が保守的で全然理解してくれなくて。
聞いているこちらも最初は「大変ですね、高過ぎさんはちゃんとやられてるのに」と同情してしまうわけです。
ところが、ふとしたタイミングで、だんだん化けの皮が剥がれてきます。
高過ぎさんと一緒に働いているAさん、Bさん、Cさんに話を聞いてみると、誰に聞いても、不評がポロポロと出てきます。
「高過ぎさんは口だけで動いてくれない」
「とにかく当たりがキツい」
「仕事の進め方が雑」
あれれぇ~おかしいよぉ~!
高過ぎさんが自分につけている点数、周りが高過ぎさんにつけている点数。これらが、まったく噛み合っていない。
コナン「あれれぇ~おかしいよぉ~!」
— こちま【正式名称、こだわり超武装マイスター】 (@KotokotoX) May 6, 2026
蘭「どうしたのコナン君?」
コナン「この人、モデラーを名乗っているのにネタポストばかりで新作は3か月以上作ってないんだ!変なの~!」
小五郎「これは一体どういう事ですかな?」
ワイ「ち、違う!」
コナン「じゃあある筈だよね。制作中のプラモが」 pic.twitter.com/FrKBThq7BT
たとえば、こんなことがありました。
高過ぎさんは毎週、Aさんと1on1をしていました。あるとき、高過ぎさんが嬉しそうにこう言うんです。
「僕、ちゃんとAさんの相談に乗ってあげてるんですよ、Bさんも感謝してくれてるし、たぶん僕のことすごく高く評価してくれてると思います」と。
別の日に、Aさん本人に話を聞く機会がありました。
するとAさんはこう言いました。
「高過ぎさんとの1on1、正直、苦痛で仕方ないです。話してる最中も上の空だし、言ってくることもほとんど薄っぺらいべき論だし。全然、親身になってくれてないんですよ」と。
本当に驚きました。同じ1on1のはずなのに、です。
その後、高過ぎさんは部署を異動しました。
理由は「このチームは自分を評価してくれないし、ろくな仕事も回ってこないから」と言ってました。
ところが異動した先でも、同じ不満を、同じトーンで言っているんです。当然、周りからの評価も低いまま。
これが、自己評価と他者評価がぱっくり乖離している人、いわゆる自己評価高過ぎさんです。
ここから先は、なぜそうなってしまうのか、高過ぎさんの特徴を5つ、言語化しておきます。
ちゃんとこの機に言語化しておかないと、自分がそうなりそうなので。
特徴1:自己嫌悪に陥る回数が少なすぎる
僕が尊敬している経営者の方がいます。その人が最近やっているのが、自分の出たミーティングの文字起こしをAIに読み込ませて、俺の説明の仕方と、相手への質問の仕方を徹底的にダメ出ししてくれ、と頼むことだそうです。AIにボコボコにされて、いやー、すげー落ち込むんだよね、と。それでも、これはやったほうがいいと思うからやってる、とおっしゃっていました。
この話は、↓のnoteでも詳しく書いております。マジで有益なことを教えてもらいました。
自分のできなさに、日々ちゃんと自己嫌悪できているか。僕は、これがめちゃくちゃ大事だと思っています。
正直に言うと、僕も自己嫌悪に陥る回数が、やたら多いんです。
管理職をやっていた頃は、メンバーとの1on1、チームの定例、誰かの壁打ち、そのどれもが終わるたびに落ち込んでいました。
「なんであんな言い回ししかできなかったんだろう」
「伝えてること自体は合ってそうだけど、伝え方がもう少しあっただろう」
「変に凹ませてしまったな、逆にここは良いと思ってますとプラスのひと言を添えられたら良かったの」
「あれを一個言いそびれたな」
「"~だそうです"って連呼しちゃったけど、おれって伝聞の二次情報しか持っていないスカスカの奴だな」
みたいに、言い回し一つひとつのレベルで、毎回後悔してます。
いちばんキツいのは、自分が出た動画を見返すときです。
グロービス学び放題の動画によく出させてもらっているのですが、自分の動画ほど見ていて苦しいものはありません。
なんでこんなときにこんなたどたどしい喋り方をしてるんだ、この話は浅いまま終わってるから具体例を一個足しておけよ、と。
もう自己嫌悪に耐えないわけです。
↓ああ、自分の話し方って自分で思っている以上に上手く喋れていないなと痛感させられます。
組織間の隙間仕事を埋めるって
— 小林マイラ@グロービス学び放題編集部 (@mairakobayashi) May 30, 2026
一見“貧乏くじ”みたいにみえるけど、
最終的には出世しやすいんじゃないかって思えました。
会社にとって、ただ都合のいい人にならないためのヒントはこちら💁♀️@ysk_motoyama
【賢者のアンテナ】会社内の隙間の攻略法!後編 pic.twitter.com/8OjxZ6RCbI
一方で、高過ぎさんは、そもそも自分はできていないかもしれない、という前提をほとんど持っていません。
自分はできている、が大前提。
だから振り返らないし、改善もしない。
冒頭の高過ぎさんを見ていて思うのは、3年前と比べて、この人はいったい何が成長したんだろう、ということです。
マジでずっと同じことを言っているんですよ。
変わったのは、どの部署で働いているか、それだけじゃないか、と。
自己嫌悪に陥る回数が、多いか、少ないか。
これが、自己評価が高いのか、高すぎるのかを、けっこう正確に分けている気がします。
特徴2:「いいもの」の解像度がめちゃくちゃ荒い
以前、有識者にインタビューをして調査結果をまとめるプロジェクトをやったときの話です。
ある人がインタビューの質問案を出してくれたのですが、それがあまりにひどい出来でした。
僕は直属の上長でもなければ、そのタスクを指示したわけでもなく、第3者としてアドバイスをもとめられた、そんな状況でもあったので、どうフィードバックすればよいか非常に悩ましかったんですよね。
それで、フィードバック内容を考える時間稼ぎかてら「これ自己採点すると何点くらいですか?」と聞いてみたんですよ。
返ってきた答えは、70点。僕から見ると、10点か20点です。
なぜこんなことが起きるのか。
特徴1の自己嫌悪の話ともつながるんですが、いいものに対する解像度が、ものすごく荒いんだと思いました。
というのも、よくよく本人に聞いてみると
・そもそも調査やインタビューについて解説した本を一切読んでいない
・インタビュー相手の有識者が務めている企業や業界に関する本も全く読んでいない
…という状態でインタビューに臨もうとしてました。
正直、信じられなかったです。
有識者にインタビューするぞ!となったら、当然その相手の時間を無駄にしてはいけませんし、本とかネットで調べればわかるようなことを聞いてはいけませんし、相手と自分とで費やした時間以上の価値を何が何でも生み出さなければなりません。そのプレッシャーを考えるだけで、僕だったらお腹が痛くなります。
で、上記のプレッシャーにも後押しされてというか苛まれてというか、必死にインタビュー相手に関連する本とかwebの情報を読み込んで、いいインタビューとは何たるか、これまた本を読んだり、いいインタビューをしてそうな方々の動画を50本とか見て。
とにかく「いいものに触れる時間」を増やすようにしています。
そして、いいものの解像度が上がれば上がるほど、特徴1の自己嫌悪も増えるんです。一流の成果物と並べると、自分の至らなさが山のように見えてきて、恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がない。
コンサル会社に入りたての頃も、同じでした。いいものに触れなきゃと思って、社内の優秀な人の資料や議事録をひたすら読んでいました。スライドは、まず手書きで模写する。何度も模写したあとに、考えるんです。なんでこの人はこのスライドにこれを書いたのか、なんでこの言い回しなのか、なんでこの順番なのか、なんでA案ではなくB案を提案するロジックにしたのか。本人に聞ける相手なら、聞きに行く。そうやって、いいものの解像度を上げていくわけです。
・・・なんてことをすっ飛ばして、自分の基準値だけで仕事を進めるのは、自己評価が高すぎるからそうなるんだろうなーと。自己評価が低かったら、必死こいてインプットするでしょ!
で、ここまでの特徴はかわいいものですが、残り3つが根深くてですね。この3つがある限り永久に自己評価がインフレしまくるので、戒めを込めに込めて綴っておきます。
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いまメンバーシップに一番力を入れてますので、よろしかったら覗いていってみてくださいね!
