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落合恵子と対談するGARO 前半

雑誌「近代映画」1973年9月号
落合恵子連載対談 こんにちは落合恵子です(文化放送アナウンサー)
第9回 ゲスト=ガロ
大野真澄 ボーカル
日髙富明 トミー
堀内護 マーク

『学生街の喫茶店』でスターダムにのしあがったガロの3人組! 『君の誕生日』も好調とあっていまや寝るヒマもないほど忙しいはず。ところがどうしてロンドン、パリへ旅行するなどマイペースの彼らヘインタビュー!!

落合 あらッ おサケ飲んでらっしゃったの(笑い)
大野 時間があったんでネ。
日高 シラフじゃ、落合さんのような才女に会うのテレくさいから(ニヤニヤ)
落合 まァ!? 皆さんおサケ強いの?
堀内 ちょっぴりナメるだけ(笑い)
大野 強くはないね。
日高 ボトルに半分くらい。まァ、人並ってとこだね(笑い)
落合 今日は、ガロの皆さんにやりこめられそうね(笑い)
堀内 そう。覚悟はいい?(笑い)

白菊のようなガロ!!
落合 仕事以外でも、こうやって3人でいる事が多いの?
大野 いや、珍らしいね。
落合 お酒飲んだりしないの。いっしょに……。
日高 見なれた顔と飲んでもうまくないよ(と爆笑)
落合 じゃ、お仕事が終ると”さよなら”ってこと。
堀内 そうてんでバラバラに帰っちゃう。
大野 98パーセントは、まずバラバラに帰るな。
日高 3人とも家の方向がちがうんです。ちょうど、三角形。だから、それぞれにタクシーを拾って。
落合 意識的にそういう風にしてあるの?
日高 自然とだよね。
堀内 うん、最初からそういう風だった。
大野 ステージもそうだけど、ぼくらは自然な感じですべてやってますから。
落合 じゃ、今日はデートがあるから、これで失礼するよ! ってことはないわけなのね。
堀内 そういう遠慮はしないね。
落合 お互いの私生活についてはどれぐらい関係しているわけ?
大野 はっきり言って、お互いに私生活にはぜんぜん関与しないね。
日高 その必要がないんです。ぼくたちの場合には……。
落合 あまり、お互いの事を知りすぎちゃったために、うまくゆかなくなるグループが多いでしょう。”ガロ”の場合には、干渉しないことで、かえっていいのかもね。
堀内 まず、それぞれ生き方がありますからね。
落合 じゃ、何時にどこそこへというわけで、3人ともバラバラにそこへ集まるわけね。
日高 そうなんです。
落合 誰か1人が遅刻するなんてことはないわけ?
大野 少しぐらい遅れることはあるなァ。
堀内 別に誰が遅刻の常習者ってことはない。皆、平等に遅刻するな(笑い)
日高 仕事に穴をあけるような遅刻はしないね。
落合 “ガロ“っていうと、すごく植物伯な匂いがするわね。ラードの香りはぜんぜんしないの(笑い)
大野 ラードじゃなくラーマかな。
落合 私生活でもそうなの?
堀内 淡白という意味じゃ、ラーマかも知れないね(笑い)
日高 泥くささがない(笑い)
落合 男性、女性という意味でのセックス・チェックがないみたい。
大野 ステージでも坐っていて動きがないからじゃないのかな。けっこう、私生活では野生的ですよ。
日高 よく虎の皮の服着てますからねェ(と大笑い)
堀内 そう、アザミの花ってとこかもよ(笑い)
日高 野に咲く白菊(笑い)
落合 あら、ドクダミじゃないの(笑い)
大野 そう、ドクダミ的人間!

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テレビ向きの顔
落合 タレントさんの中には、私生活を一つの商品的なものとして出してる人がいるでしょう。そういうのを見てどう思いますか?
大野 それがいいとか悪いとかは他人には言えないんじゃないのかなァ。その人が、いいと思ってやってるのなら、それでいいんであって……。
落合 でも、ガロの場合には私生活を売りものにはしないわけでしょう。
日高 その必要がないんだなァ。
堀内 別にかくしてるんじゃないんだけど、ぼくたちの方から、今日はこんなのを食べましたとか、寝相はこうです、なんてわざわざ言うこともないしね。
大野 仕事にしろ、その他の事にしろ、こうしなくちゃいけない、ああしなくちゃ……と強制されることがないでしょう。私生活の事だって、自然そうなっただけで。
落合 これまで、取っ組みあいのケンカなんかした事は?
日高 残念ながら、ぜんぜんないんだな(笑い)
落合 でも、音楽上のことで意見が合わない時はあるでしょう。そういう場合、どうやって解決するの?
大野 LPなんか作る場合、それそれが曲と詞を作り、あとの2人は作った人に協力してコーラスをつけてゆくわけ。音楽的意見は3人とも違うが、作った者には協力するってことでやってますね。
落合 すごく大人ねェ。
堀内 そうばかりでもないよね。大人の部分もあるけど、ガキみたいに騒ぐこともあるし……(笑い)
落合 “ガロ“って、女の子にすごくモテルけど、どうしてかしら。
大野 マーク、答えろよ(笑い)
堀内 やっぱり『学生街の喫茶店』がヒットしたから(とニヤニヤ)
落合 その前から「キャーッ」と騒がれてたじゃないの。
日高 テレビ向きの顔してるから。
大野 ハ、ハ、ハ、ハァ…いや、どっかの放送局の人にそう言われたんですよ(笑い)
落合 楽屋なんかに押しかけられるでしょう。おっくうになることない?
堀内 別に…
落合 『学生街の喫茶店」がヒットして変った点というと?
大野 テレビや取材の仕事がふえたこと。
日高 こうして、落合さんと対談出来るのも、そのおかげ(笑い)

(つづく)

次回はヨーロッパへ旅行した3人の珍道中。
マーク、パリで行方不明に!
ロンドンではトミーに危機が迫る!

この「近代映画」なる雑誌、映画についての本じゃないんですね。
昔あった「週刊明星」や「月刊平凡」のようにタレントさんの情報が載っている雑誌でした。

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