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日本書紀は難しい。だから私は、神功皇后から始めることにした

古事記・日本書紀は難しい。

そう思っていたのは、私だけではないはずだ。

興味はある。卑弥呼や邪馬台国など、古代の話が好きで、神話や歴史にはずっと惹かれてきた。

でも、日本最古の歴史書だという古事記や日本書紀を開いてみても、どうしても頭に入ってこなかった。

人名や神名が覚えられない。
読んでも、意味がすっと理解できない。

「古代史を知りたい」という気持ちだけが空回りして、何度も挫折した。

学校で卑弥呼は習ったのに、古事記・日本書紀には出てこない。

とっかかりが掴めないまま、チラ見しては理解できずに終わる。その繰り返しだった。



転機になった一冊


そんな私の状況を変えたのが、『ラノベ古事記』との出会いだった。

古事記の現代語訳本は持っていたけれど、正直、面白くなくて頭に入ってこなかった。

他に良い訳はないかとWebで探していたら、「ラノベ古事記」という文字が目に入った。

最初は軽い気持ちで読み始めた。でも、驚くほどすんなり頭に入ってきた。

ライトな口調だから、とっつきやすい。人名も神名も、自然と流れの中で覚えられる。

面白くなって、そのまま書籍も購入した。
まだ最後まで書籍化されていない部分は、Webサイトで読み進めた。

読み終える頃には、古事記全体の流れがようやく掴めていた。

読めて、嬉しかった。

小難しい内容だと思い込んでいたけれど、実際にはぶっとんだエピソードも多くて、単純に面白かった。日本人の神話なのに、ギリシャ神話より知名度が低い気がする。もったいない、と思った。

ラノベ古事記が読めたことで少しずつ、一般的な現代語訳や、原文にも挑戦できるようになった。

同じ人物や出来事について、日本書紀ではどう書かれているのかと、比較しながら読むようにもなった。

「難しい」で止まっていた自分が、少しずつ前に進めるようになった瞬間だった。



「古事記FUN!!」での執筆



そんな折、『ラノベ古事記』の作者である小野寺さんが、堅苦しいイメージのある古事記を、もっと多くの人に楽しんでもらう場所として「古事記FUN!!」というサイトを立ち上げること、ライターを募集していることをXで発信していた。

私はすぐに連絡し、推しである神功皇后について書かせてもらう機会をいただいた。

20記事書いた。

自分にとって一番身近な、神功皇后ゆかりの地について書いたところで、ひと区切りついた。

続きも書いていくつもりだったけれど、複数のライターで運営しているサイトで自分ばかり更新するのも違うかもしれないと思い、一旦立ち止まることにした。

その少し前から小野寺さんも忙しそうな様子で、距離を置きたかったわけでは全くないけれど、連絡を取りづらくなり、そのまま更新が止まった。

同時に、「古事記FUN!!」というサイトの性質上、古事記だけでは物足りなくなっている自分もいた。

神功皇后については、古事記より日本書紀の方が分量が多い。

古事記では、あくまで仲哀天皇の時代の一エピソードとして神功皇后が書かれているのに対し、日本書紀には「神功皇后紀」という独立した巻があり、摂政に即位して何年、という形で年月まで記されている。

古事記に書かれていることは、ほぼ日本書紀にも書かれている。逆に、日本書紀にしか書かれていないことは多い。

だから、神功皇后を書くなら日本書紀を中心に据えたい、と思うようになった。



「日本書紀にも入口を作りたい」



記事を書きながら、古事記・日本書紀関連のコンテンツをいろいろ見て回るうちに、気づいたことがあった。

古事記、特に上巻の日本神話の部分に関する入門コンテンツは驚くほど多い。漫画化されたものだけでも、探せばいろんな絵柄で楽しめる。

でも、初代神武天皇以降になると、コンテンツは激減する。

唯一ヤマトタケルだけは様々な形で描かれているけれど、それすらもほぼ全て古事記バージョンで、日本書紀は見向きもされていない。

「日本書紀も面白いのに、もったいない」
「日本書紀にも入口を作りたい」

そう思うようになった。

日本書紀は広すぎて、一人では手に負えない。

でも、神功皇后という一人の人物に絞れば、自分の熱量と経験でも、何かできるかもしれない。



神功皇后ナビを立ち上げる



2026年3月、「神功皇后ナビ」を立ち上げた。

日本書紀そのものをいきなり紹介しても、そもそも興味を持ってくれる人は少ないだろうと思った。

だから最初は、「ゆかりの地」から身近に感じてもらおう、と考えた。

最初に書いたのは「【全国版】神功皇后ゆかりの神社10選|ご利益・伝説・所在地まとめ」という記事だった。

悪くない記事が書けたと思っている。



今、向き合っている課題



ただ、ゆかりの神社を紹介していくだけでは、まだ足りないとも感じている。

紹介するにしても、その土台となる「日本書紀に何が書かれているか」を、きちんと押さえられるようにしたい。

世の中には「〇〇の真実」「本当は〇〇な●●」「隠された〇〇」といった見出しがあふれているけれど、そもそも元の話をどれだけの人が知っているんだろう、と思うことがある。

だからこそ、その「元になる話」の部分を、ちゃんと伝えられる場所にしたい。

まだ手探りの部分も多い。それでも、少しずつ形にしていきたいと思っている。



伝えたいこと



神話や歴史は、本来もっと身近なものだと思う。

神功皇后のことを知ると、日本という国の見え方が、少し変わってくる。

その変化は、日本をもっと好きになるきっかけにもなる。

私自身、そうだった。

だからこそ、同じように「難しい」で止まっている人の入口を、少しでも作りたい。



最後に



「難しい」で止まっていたのは、私だけじゃないはずだ。

もし同じように感じている人がいたら、「神功皇后ナビ」が最初の一歩になれたら嬉しい。

日本書紀を4コマ漫画で分かりやすく解説する連載も、少しずつ進めている。


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