【詩】太歳
見えないけれど
あるという。
見えないけれど
大事だという。
見えない,それが,
世界を読み解く鍵だという。
見えない,それが,
生活を占う鍵だという。
見えない,それが,
私の枷になるという。
見えないのに
ひとはそんなことをいう。
見えないけれど
あるという。
見えないけれど
大事だという。
見えるものの背後に,
それは陰のようにあるという。
見えるものの裏側で,
見える生活を司っているという。
見えるものの外側で,
私の人生を決めているという。
見えないのに
わたしもそんなことをいう。
見えないけれど
あるという。
見えないけれど
大事だという。
見えない,こころが,
わたしの振る舞いをきめているという。
見えない,他者が,
わたしを支配しているという。
見えない,過去が,
私の枷になるという。
見えないのに
みんな,そんなことをいう。
[ サイトマップを見る ]
