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【詩】覚えたての歌

覚えたての歌は まるで呪いだ。
桃の花のしたに,
あの人が見える。

覚えたての歌は まるで呪いだ。
桃の並木にいるのは,
私ひとりなのに。

覚えたての歌が 頭ではじけた。
桃の花にしたことに,
ごめんなさいといった。

そのままかえればいいものを,
春の園,
紅匂うとつぶやいた。

覚えたての歌は まるで呪いだ。

読んでくださっている皆さまへ

春の園(その) 紅(くれなゐ)にほふ 桃の花 下(した)照(て)る道に 出(い)で立つ乙女

大伴家持

今日,植物園に行きました。植物園へと続く道は、家持の歌のように、ハナモモの紅で照らされていました。それで詩を作りました。歌の力ってすごいですね。魔法みたい。ちょっとこわい。そんなことありませんか?

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