8週連続上昇、ダウは5万台で最高値圏の米国株 (5/23 日本時間)【無料簡易版】


今回は、ホワイトハウスでの第17代FRB議長の就任宣誓式典の状況をロイ・リキテンスタイン調で

エグゼクティブサマリー

5月22日の米国株は、主要4指数がそろって上昇しました。

S&P500は最高値に接近。
ダウは一時、取引時間中の過去最高値を更新。
NASDAQも小幅高。
Russell2000も上昇。

そして週次では、米国株市場は8週連続上昇となりました。

主な数字は以下です。

・S&P500:7,473.47(+27.75ポイント、+0.4%)
・NASDAQ:26,343.97(+50.87ポイント、+0.2%)
・ダウ:50,579.70(+294.04ポイント、+0.6%)
・Russell2000:2,869.23(+25.77ポイント、+0.9%)
・S&P500週間:+0.9%
・NASDAQ週間:+0.5%
・ダウ週間:+2.1%
・Russell2000週間:+2.7%
・VIX:16.76
・Fear & Greed:59 Greed圏
・Total Put/Call:0.83
・Equity Put/Call:0.49
・Index Put/Call:0.97
・SPX + SPXW Put/Call:1.03
・Brent原油:103.54ドル(+0.94%)
・WTI原油:96.60ドル(+0.26%)
・Brent週間:-5.48%
・WTI週間:-8.37%
・FedWatch:年末までに少なくとも25bp利上げの確率は約58%

今日の相場を一言で言うと、

「AIと好決算で株は買われたが、Fedと原油が上値を試す相場」

です。

今日のロジックはこうです。

① 米イラン交渉に一定の進展期待

② 原油は上昇したが、週次では大幅安

③ AI・半導体・好決算銘柄に買い

④ ダウは一時、取引時間中の過去最高値

⑤ ただしFed高金利長期化・利上げ観測は残る

APは、米国株が8週連続上昇で週を終え、Ross Stores、Workday、Zoom Communicationsなどの好決算が市場を支えたと報じています。一方で、イラン戦争に起因するインフレ懸念から、米消費者心理は過去最低に落ち込んだとも整理しています。

↓昨日の米国株はこちら↓


各種株価指数動向

5月22日の主要指数は、終値ベースでそろって上昇しました。

・S&P500:7,473.47(+27.75ポイント、+0.4%)
・ダウ:50,579.70(+294.04ポイント、+0.6%)
・NASDAQ:26,343.97(+50.87ポイント、+0.2%)
・Russell2000:2,869.23(+25.77ポイント、+0.9%)

週間では、

・S&P500:+64.97ポイント、+0.9%
・ダウ:+1,053.53ポイント、+2.1%
・NASDAQ:+118.83ポイント、+0.5%
・Russell2000:+75.93ポイント、+2.7%

年初来では、

・S&P500:+9.2%
・ダウ:+5.2%
・NASDAQ:+13.3%
・Russell2000:+15.6%

APは、S&P500が金曜日に0.4%上昇し、前週半ばにつけた過去最高値に近づいたと報じています。ダウは0.6%高、NASDAQは0.2%高、Russell2000は0.9%高でした。

Reutersによると、ダウは一時50,712.24ポイントまで上昇し、取引時間中の過去最高値を更新しました。これは米イラン戦争開始後、初めてのダウの取引時間中最高値更新です。背景には、AI関連の買い、米イラン戦争終結への交渉期待、そして好調な企業決算があります。

ETFベースの出来高を確認すると、

・SPY:約4,103万株
・QQQ:約3,269万株
・DIA:約481万株
・IWM:約2,350万株

でした。

前日ほど極端な大商いではなく、週末としては落ち着いた売買の中での上昇という印象です。

今日の指数動向で重要なのは、単に「上がった」ことではありません。

ダウが戻ってきたこと。
小型株も買われたこと。
NASDAQだけの相場ではなかったこと。

です。

これまでの相場は、AI・半導体・NASDAQ主導でした。
しかし今週は、ダウとRussell2000も強かった。

これは、相場の裾野がやや広がっている可能性を示します。


引き続き強気寄り

主な数字は以下です。

・Fear & Greed:59 Greed
・VIX:16.76
・Total Put/Call:0.83
・Equity Put/Call:0.49
・Index Put/Call:0.97
・SPX + SPXW Put/Call:1.03

Total Put/Call Ratioが0.83、Equity Put/Call Ratioが0.49、Index Put/Call Ratioが0.97、SPX+SPXW Put/Call Ratioが1.03でした。

Equity Put/Callが0.49ということは、個別株オプションではコール需要がかなり強い状態です。つまり、個別株投資家はまだ強気です。

一方で、SPX+SPXW Put/Callは1.03。

完全にヘッジが消えたわけではありません。
指数ではまだ一定の防御姿勢があります。

VIXは17台で推移。前日の16.76からはやや上昇した可能性がありますが、20を大きく下回っており、パニック水準ではありません。

Fear & GreedもGreed圏です。現在はGreed圏で、極端な過熱ではありません。

IBDについては、NASDAQが高値圏で推移する一方、金利・原油・Nvidia後のAI株反応が焦点

原油小幅高の中、金・ビットコインは下落

主な数字は以下です。

・GLD:413.82ドル(-0.75%)
・Bitcoin:75,924ドル前後(-2.32%)
・USO:140.92ドル(-1.09%)
・Brent原油:103.54ドル(+0.94%)
・WTI原油:96.60ドル(+0.26%)

金が下がった理由は、米金利高止まりとドル高圧力です。

地政学リスクがあるにもかかわらず、金が強く買われなかったということは、市場が「全面的な安全資産逃避」にはなっていないということです。

ビットコインも75,000ドル台まで下落。
NASDAQは小幅高でしたが、暗号資産まで含めたリスク資産全体が全面的に強かったわけではありません。

原油は金曜日単日では小幅高。

Reutersによると、Brentは103.54ドル、前日比+0.94%。WTIは96.60ドル、前日比+0.26%で引けました。ただし週間ではBrentが-5.48%、WTIが-8.37%と大幅安でした。

つまり、原油はまだ高い。
しかし、週次ではかなり落ち着いた。

これが株式市場にはプラスでした。

好決算銘柄、AI関連、一部ソフトウェア、小型株、ダウ構成のテック銘柄

今日のセクター動向は、個別銘柄で見るとわかりやすいです。

強かったのは、

・好決算銘柄
・AI関連
・一部ソフトウェア
・小型株
・ダウ構成のテック銘柄

です。

Reutersは、ダウ構成銘柄の中でCisco、Amazon、Nvidiaなどのテック銘柄が四半期でアウトパフォームしていると報じています。Nvidiaは今週、売上見通しが市場予想を上回ったことも支えになりました。

一方、弱かったのは、

・金
・ビットコイン
・一部エネルギー関連
・消費心理悪化の影響を受けやすい銘柄
・原油高に弱い消費関連

です。

UBSは、2026年の利益見通し引き上げのうち、約半分が半導体需要、特にメモリーチップ価格によるもの、さらに4分の1がエネルギー部門の利益増とデータセンター投資によるものとしています。

つまり、今の相場の利益ドライバーは非常に明確です。

半導体。
AIデータセンター。
エネルギー。
ソフトウェア。

この4つです。

ただし、ここで注意したいのは、エネルギーが「良い意味でも悪い意味でも」相場を動かしていることです。

エネルギー企業には利益増。
一方で消費者には負担。
Fedにはインフレ圧力。
NASDAQには金利上昇圧力。

つまり原油は、銘柄によってプラスにもマイナスにも働いています。

出典:FINVIZ

Waller理事は、近い将来の利下げを議論するのは「crazy」と表現

市場は株を買っています。
しかしFedは、まったくハト派ではありません。

Reutersによると、野村證券は2026年内のFed利下げ予想を撤回しました。理由は、イラン戦争によるインフレ圧力、グローバルなメモリーチップ不足、AI関連投資の強さがインフレを押し上げる可能性があるためです。

さらに、CME FedWatchでは、年末までに少なくとも25bpの利上げがある確率が約58%とされています。

市場はもう、

「いつ利下げか」

ではなく、

「年末に利上げがあるのか」

を見始めています。

FedのWaller理事の発言もかなりタカ派的でした。

Reutersによると、Waller理事は、Fed声明から「緩和バイアス」を取り除くべきだと述べました。さらに、インフレが目標を上回り、労働市場が安定している中で、近い将来の利下げを議論するのは「crazy」と表現しました

Waller氏は、現時点で利上げを主張しているわけではありません。
しかし、少なくとも利下げ方向ではない。

これはNASDAQや高PER株にとって、今後の上値を抑える材料です。

一方で、市場は株を買っている。

なぜか。

企業利益が強いからです。
AI需要が強いからです。
原油が週次で下がったからです。

つまり、今の市場は、

Fedはタカ派。
でも企業利益とAIが強い。
だから株はまだ買われる。

というかなり難しいバランスの上にあります。


↓今週のゲームプランはこちら↓


ここからは、

主なニュース

第一に、ダウの取引時間中最高値更新です。

Reutersによると、ダウは一時50,712.24ポイントまで上昇し、2月10日の過去最高値50,512.79を上回りました。AI主導の取引と米イラン戦争終結に向けた交渉期待が、リスク選好を支えたとされています。

第二に、米イラン交渉と原油です。

Reutersによると、米イラン和平協議には「いくつか進展」があるものの、Rubio国務長官は「まだやるべきことがある」と述べています。イランのウラン備蓄やホルムズ海峡の管理をめぐって、米国とイランの立場は依然として割れています。

第三に、原油は小幅反発したが、週次では大幅安。

Brentは103.54ドル、WTIは96.60ドルで引けました。週次ではBrentが-5.48%、WTIが-8.37%。交渉期待で週を通じて原油が下がったことは、株式市場の安心材料でした。

第四に、UBSのS&P500目標引き上げです。

UBS Global Wealth Managementは、2026年末のS&P500目標を7,500から7,900へ引き上げました。理由は、底堅い消費、データセンターインフラ需要、AI導入の継続です。さらに2026年EPS見通しを310ドルから335ドルへ引き上げました。

ただしUBSは、ホルムズ海峡問題が未解決のままだと、原油高と金利上昇が一部セクターを圧迫し始める可能性があるとも指摘しています。

第五に、Fedのタカ派化です。

Waller理事は、利下げを近く議論するのは「crazy」と述べ、インフレが目標を上回る中で緩和バイアスを取り除くべきだとしました。これは市場にとって、かなり重要な発言です。

今日のニュース構造はこうです。

株には好材料。
AI、好決算、S&P500目標引き上げ、ダウ最高値。

一方で、

株にはリスク。
Fedタカ派化、年末利上げ観測、原油100ドル近辺、消費者心理悪化。

この両方が同時に存在しています。


まとめ

5月22日の米国株は、主要4指数がそろって上昇しました。

S&P500は+0.4%。
NASDAQは+0.2%。
ダウは+0.6%。
Russell2000は+0.9%。

週間では、

S&P500は+0.9%。
NASDAQは+0.5%。
ダウは+2.1%。
Russell2000は+2.7%。

米国株は8週連続上昇。

ダウは一時、取引時間中の過去最高値を更新。
S&P500も最高値に接近。
好決算銘柄が買われ、AI関連も底堅い。

ただし、リスクは明確です。

Fedはハト派ではありません。
Waller理事は利下げ議論を強く否定。
年末利上げ確率は約58%。
原油は週次では下がったが、Brentはまだ100ドル超。
米消費者心理は過去最低。
Walmartの燃料高コメントも重い。

今日の一言はこれです。

「株価は最高値圏、でもFedと原油が上値を試す8週連続上昇」

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