見出し画像

Open USD ─ 140社超が結集、SoFiUSD最大のライバル現る!?

SoFiは、SoFiUSDというステーブルコインを発行している。それにもかかわらず、競合にもなり得る巨大な共同体(コンソーシアム)への参加を表明した。

その名はOpen Standard――。
この共同体は独自のステーブルコイン構想を掲げている。

一見すると、不思議な話である。
自前のステーブルコインを持つSoFiが、なぜこの共同体へ加わるのか。

この疑問を考えることが、未来の金融インフラを読み解く第一歩になると考える。

───

2026年6月30日、ステーブルコイン業界に大きなニュースが飛び込んできた。

Open Standardという新しい共同体が設立され、その取り組みとしてOpen USD(OUSD)というステーブルコイン構想が発表されたのである。

これを受け、Circleの株価は前日の終値75.96ドルから、6月30日には62.63ドルへ急落、下落率は前日比17.55%に達し、出来高も大きく膨らんだ。

新しいステーブルコインの登場は、もはや珍しい話ではない。

今回市場が驚いたのは、その背後に集まった企業である。Stripe・Visa・Mastercard・Coinbase・BlackRock・Google・BNY…、そしてSoFi・Galileoもその一角にいる。

REAP Webサイトより抜粋

金融・決済・暗号資産業界を代表する企業が、一つの共同体として名を連ねた。発表時点で、その参加企業は140社を超えている。これまでのステーブルコイン構想の中でも最大級である。

参加企業がOpen USDを本格的に採用すれば、その存在感は一気に高まる。

金融業界の標準となれば、世界中の企業が同じステーブルコインを利用し、銀行も決済会社も暗号資産取引所も、そのネットワークの上で動き始める。そうなれば、Open USDは単なるステーブルコインではなく、金融インフラそのものになる。

<Open USDとは何か>
Open USDは、Open Standardが推進する米ドル連動型ステーブルコインである。

従来のステーブルコインは、一社が発行し、一社が責任を持って運営するモデルが一般的だった。例えばUSDCならCircle、USDTならTetherというように、発行主体は明確である。利益も発行会社へ集約される。

一方、Open USDが目指しているのは、一社で育てる通貨ではなく、金融・決済・暗号資産業界全体で利用する共通のデジタルドルを作ることである。そのため、参加企業も非常に幅広い。

一社だけでは実現できない金融ネットワークを、共同体という形で構築しようとしているつまり、業界全体で世界標準を作ろうとしているのである。

これが、Open USDの最大の特徴と言えるだろう。

<みんなで経済圏を育てる>
もう一つの注目すべき特徴は、収益分配モデルである。Open Standardは、得られた収益の大部分を、Open USDの普及へ貢献した参加企業へ還元するという考え方を掲げている。

この仕組みがうまく回り始めれば、参加企業や利用企業がさらに増え、その結果、ネットワークも拡大を続けていく好循環が生まれる。

この好循環は、参加企業が多いほど生まれやすい。利用できる場面が増えれば、新たな企業も参加しやすくなるからである。だからこそ、市場は「140社」という参加企業数に大きな期待を寄せている。

<共同体運営の難しさ>
しかし、参加企業が140社あっても、その140社が同じ方向を向いて動き続けられるわけではない。

・企業は、それぞれ利益を追求しなければならない
・同じ共同体の中には競合企業も存在する
・参加企業はどこまで運営へ関与するのか
・参加企業は本当にOpen USDを使うのか
・主導権はどの企業が握るのか
・意思決定はどうなるのか
・責任は誰が負うのか
・収益分配はどのようになるのか

共同体が大きくなればなるほど、こうした問題は利害関係の衝突から複雑になる。また意思決定も遅くなる可能性がある。

Open USDの最大の強みは共同体である。そして最大の難しさも、また共同体なのである。だからこそ、「どう運営していくのか」が非常に大きなポイントとなる。

だから、「140社も参加しているから成功する」とも、「共同体だから失敗する」とも言えない。現時点の限られた情報だけでは、単純に判断材料がまだ足りない。

<もう一つの疑問>
SoFiは、自らSoFiUSDというステーブルコインを発行している。普通に考えれば、Open USDは競合になり得る存在である。それにもかかわらず、SoFiはOpen Standardへの参加を表明した。

これは何を意味するのか。

・単なる情報収集か
・将来への保険か
・あるいは、もっと大きな戦略があるのか。

この疑問は、このシリーズ全体を通して考えていきたいテーマである。

<次回>
「140社も集まれば成功しそうだ」と感じる反面、歴史を振り返ると、世界を代表する企業が集まりながら消えていった共同体は決して少なくない。

同じ共同体なのに、なぜ成功するものと、失敗するものがあるのか。

そして、その違いを知ることは、Open USDだけではなく、SoFiUSDの未来を考える上でも重要になる。

次回は、「共同体は本当に勝てるのか」という視点から、Open USDをもう一歩深く考えてみたい。

スキ💙やフォロー🌼をポチっ🐶🐾と、またSNSでのシェア💫も大歓迎です!みなさんの温かいご支援が最大の励みです。
 
📌2026年2月からメンバーシップを始めました。初月は無料です。ご加入いただくと、過去の有料記事や掲示板の投稿もすべて読めます。

【免責事項】 本ブログは情報提供を目的とし、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。内容は執筆時点の情報に基づき、将来的に変更される可能性があります。投資判断は自己責任で行い、十分な調査のうえ決定してください。本ブログの内容を基にした投資損失について、当方は一切の責任を負いません。また、外部リンクや第三者情報の正確性も保証するものではなく、各自の判断でご利用ください。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー