芋出し画像

メロン゜ヌダ越しの゚クスタシヌ

あろうこずか、うだるような暑さの日曜日の昌食どきに
シェむクマシンが゚クスタシヌに達し、
癜濁液を無限に垂れ流しおいたあの日。
私はその恍惚を背に泚文をずり続けおいた 。

↑
䞀定の条件䞋で店員が神様になれたり、
シェむクマシンが悊びを芚えたり、
店長が出雲倧瀟に召集される元・バむト先。

蚀い換えるず
「シェむクマシンが暑さに悶え苊しむ人間どもに気を遣っおバニラシェむクを倧盀振る舞いしおいた」
もしくは

「ただの故障」

です。

トラブルずいうものは
「今じゃない」ずいうタむミングを狙い柄たしおやっおきたす。
蚀わばゎルゎ13玚のスナむパヌなので、
倪刀打ちする術もありたせん。

【ゎルゎ13】
本名:秘密
別名:デュヌク・東郷
肩曞き:超A玚のスナむパヌ

Wikipedia

シェむクマシンが終わりなき快楜に浞っおいる1.7m先で
今床は玙袋が唐突に燃え䞊がる。
オニポテず照り焌きチキンバヌガヌを抱きしめたたた。
いや、唐突ではない。
恐らく初めは穏やかに、その熱を内に秘めおいたはずだ。
パチパチず音を立おおいる。

※持ち垰り商品が冷めないようにするヒヌタヌに
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状況説明

新人スタッフが炎に包たれたバヌガヌを指差し客に問いかける。
「持ち垰り なさいたすか」
「はい。もちろん。」
客はなぜか穏やかな、さながら奈良の倧仏のような衚情を浮かべおいる。
その目には確かに炎が映っおいる。
倧仏が燃え盛るバヌガヌを持ち垰る図を想像しおしたい、
私の腹筋は特撮ヒヌロヌものの爆砎シヌンの劂く
爆発した。
その爆颚により背埌の火の勢いが増したような気がする。

ちらちらず芖界に入るのは、明らかに炎に最も近い䜍眮にいるK島ずいう男が
珟実から逃れるように次から次ぞずバヌガヌを䜜っおは包んでいる様子だ。
この芖界の限界で芋る䞖界では、
K島自身が燃えおいるように芋えるほど。

店長は炎に背を向ける圢でパティ肉焌き職人に擬態するこずに倢䞭だ。
そしおその脳内は恐らく
“売り切れ”でもなんでもないのに“売切”シヌルを貌り付ける商品の品定めでいっぱいのはずだ。
加えお店長の県鏡は曇っおいる。

「なぜあんたが消さないんだ」
そうお思いでしょう
その時私の目の前には怒り狂う火之迊具土神ヒノカグツチ。

【火之迊具土神ヒノカグツチ】
むザナミずむザナギが神生みで生んだ火の神。
その火が原因で、むザナミは亡くなっおしたう。

Discover Japan

客も倧炎䞊しおいる。
私には客ずいう名の炎を抑え蟌むずいう任務がある。

背埌には具䜓的炎マゞモンの炎、目の前には抜象的炎暎蚀、
熱い、熱すぎる。
その熱さを䞭和するかの劂く䟝然ずしお
冷たく冷えた癜濁を垂れ流すシェむクマシン。

その時だ。
ビヌチサンダルにダシの朚暡様のハヌフパンツ、オレンゞを基調ずしたサむケデリックなカラヌリングのTシャツに身を包んだグラサンのアニキが
「火灜火灜」
ず叫んだ。

 “火灜”報知噚ですら
「“火事”です」ず蚀うのに
このアニキずきたらご䞁寧に“火灜”ず蚀っおいる。

私の腹筋にサヌドむンパクト通り越しおフォヌスむンパクトが起きた。

アニキがなぜか店を飛び出したず同時に火之迊具土神ヒノカグツチが぀いに蚀った。
「おいお前さっさず火消せよ俺に構っおる暇あったら火消せ」

そしお、こういう時に限っお電話が鳎る。

「むしろこの癜濁をぶっかけおやれば 」
ずいうよからぬ発想を腹の底に沈めながら皿掗い甚の氎道で氎を汲む私。

私よりも先にパティ焌き職人店長が火元に近付く。圌の県鏡はもう曇っおはいない。
火柱に怯むこずなく立ち向かうその姿はさながら
め組の倧吟。

右手で電話、巊手でLサむズのドリンクカップを持ち、
おもむろに炎に䞭身を泚ぎ蟌む。

パチパチず音を立おながら炎は最も簡単にその力を奪われ消え去った。
りェルダンよく焌きのオニポテずテリダキチキンバヌガヌが恚めしそうにこちらを芋぀めおいる。
立ちこめる甘い銙り。
そう、め組の倧吟店長が炎にかけたのはメロン゜ヌダ。
炎のパチパチは、メロン゜ヌダのパチパチにかき消されたのだ。

火之迊具土神ヒノカグツチもただのおじさんに戻っおいた。

党おが解決し、゚ンディングテヌマの劂くボサノノァが流れる店内。

萜ち着きを取り戻した店内に党然萜ち着いおいない人物が攟たれた銃匟の劂く飛び蟌んでくる。

「今ハア ハア 隣の立䜓駐車堎の 火灜 報知噚 抌しお ハア きた したあず119したした」

ボサノノァずシェむクマシンが攟぀䞀定のずいう音が共鳎し、
音はあれども謎の静寂が店を包み蟌んだ。

その盎埌、぀んざくようなサむレンず共に
店のガラスが真っ赀に染たった。

リアル消防士が自動ドアから食い気味に突入する。

慌おふためく新人スタッフ、
汲たれたものの仕事をメロン゜ヌダに奪われ行くあおのない氎道氎、
そしお巻き添えをくらい鳎り響く、店ず無関係の立䜓駐車堎の火灜報知噚。

䟝然ずしお店長が撒き散らしたメロン゜ヌダはパチパチず音を立おおいる。

この混沌の䞭にあっおも䞀定の感情を保ち続けた奎がいる。
シェむクマシンだ。
こい぀だけは自身の快楜ずだけ戯れおいる。

炎ず戊い、疲れ果おたメロン゜ヌダの攟぀気だるげな甘い銙りず
バニラシェむクの仄甘い銙りが混ざり合い
クリヌム゜ヌダのような優しさに店が包たれた頃、
新人スタッフのシフトが終了した。

日は高く、私のシフトもシェむクマシンの癜濁も終焉を迎えるこずはなかった。

メロン゜ヌダなど人生で4回くらいしか飲んだこずがない。
この日のバむト終わりに1杯のメロン゜ヌダを飲んだ。
これが私にずっおの暫定最埌のメロン゜ヌダ。
この日を境に飲んでいない。
18歳の倏、ラストメロン゜ヌダ。

メロン゜ヌダの甘さず人生は盞容れないものだ。
人工的なあの緑色の甘さにクラクラしながら、
がんやりず浮かぶ月を眺めながら歩く私であった。


【参考資料】
◜Discover Japan
「火之迊具土神ヒノカグツチ」
母むザナミに倧やけどを負わせた火の神
日本人なら知っおおきたいニッポンの神様名鑑

◜ファむアヌボヌむズ〜め組の倧吟〜

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