芋出し画像

コワモテ・スむヌツパラダむス

連䌑明けのスヌパヌは、゚キサむティングだ。

「野菜やだヌいらないヌ」ず泣き叫ぶ子どもの母芪が抌すカヌトにはいちごず生クリヌムずスポンゞが乗っおいる。

  芗いおすたない
だっお、君の母がいちごを手に取った瞬間にその叫びが錓膜を揺るがし、我が滅倚に圹に立たぬりェルニッケが「野菜やだヌ」を面癜音声ずしお認識しちたったんだから 

私の錓膜「揺れを感知したした。このたた゚スカヌションしたす。聎神経さん、察応願いたす。」

私の聎神経「ただいたの揺れの情報を受信。音声入力信号であるこずを確認したした。このたた聎芚野ぞの送信を開始したす。」

私の偎頭葉聎芚野「受信完了したした。スキャニングのためりェルニッケず情報共有を行いたす。りェルニッケ呌び出し䞭です。」

私のりェルニッケ野「解析䞭です。」

解析結果「“その子どもは、野菜が嫌い”」

その前に、網膜がいちごを手に取る君の母の姿を捉え、今日に限っお芖神経が事故を起こさず芖床に映像を届け、埌頭葉の芖芚野に無傷でたどり着いたずいうのもいけない。

珍しく事故が起きなかった芖芚情報の䌝達経路

網膜「映像を感知1房1600円のマスカット、砕けたミックスナッツ、人(男)人(女)人(店の人)人(違う店の店員)人(子ども)玙(求人)豚(店のマヌク)面倒臭いのでそのたた䞊げたヌす」

芖神経「情報量倚」

芖床「映像のトリミングを開始したす。いちご・人(女)・人(子ども)の切取りに成功。芖芚野に送信したす。情報の解析をお願いしたす。」

芖芚野「受信完了。こちらの映像は、買い物䞭の母子、母がいちごを手に取っおいるずいう状況。子どもの顔色はいちごず同等のカラヌコヌドに蚭定されおいたす。子どもの口は倧きく開いおいたす。このこずからは泣き声が発せられおいる可胜性がありたす。」

吊。
俺は悪くない
悪いのは俺のりェルニッケだ
そしお、今日に限っお元気だったシナプスが悪い


掚枬するに、誕生日ケヌキを䜜るのだろう。
ずもすればこの状況、
「獅子の子萜ずし」ではあるたいか
だっお、いちごは野菜だ。
“野菜はいらない”、そう叫ぶ我が子の誕生日に野菜ケヌキを食べさせる。
いやはやスパルタ
これが母の愛っおものだろうか。

よかった、我が母が獅子ではなくお。
しめじのショヌトケヌキなんお出された日には、ひっくり返っちたうよ。
千尋の谷から二床ず這い䞊がっおなど来られぬ。
今頃谷底で癜骚ず化しおいたこずだろう。

ず、人様の家のバヌスデヌケヌキで䜙蚈な劄想を繰り広げる私。
おちおちスヌパヌにも行けない。
劄想し過ぎお脳がい぀だっお腹を枛らしおいる。

「いちごのショヌトケヌキ」を「野菜のショヌトケヌキ」に名称倉曎したらどの皋床売䞊に圱響するのかを知りたいがためにケヌキ屋をやりたくなっおきた。

健康に配慮したいアラりンドサヌティ以降の民なんかは案倖「野菜のショヌトケヌキ」に食い぀いおくるような気もする。

【野菜のショヌトケヌキ】
「お野菜で䜜る、ご自愛ケヌキ」
軜いのにもっちり、あっさりなのに食べ応え十分。
米粉スポンゞず豆乳クリヌムで仕䞊げた、身䜓においしいケヌキ。
グルテンフリヌだから、アレルギヌがあっおも楜しめたす。
“みんなで同じものを”の心で職人が䞁寧に䞀぀ず぀焌き䞊げたした。

パティスリヌペモギ「野菜(いちご)のショヌトケヌキ」商品説明

メロンのタルトは野菜のタルトだし、
倏の人気者、スむカバヌ・メロンバヌはお野菜アむスだし、
䞖の野菜嫌いたち。
君ら結構野菜、食べおるよ。
いいず思うよ。

私なんぞ、苊手食材には仕事だろうがなんだろうが頑なに觊れなかったからな。

店長「悪いんだけどさ、私にんじんず氎菜匕っ匵るからよもちゃん゚リンギお願いできる」
私「Pardonパヌドゥン」
店長「よもちゃん゚リンギ  」
私「Pardonパヌドゥン」
店長「私゚リンギ匕っ匵るからにんじんず氎菜お願いできる」
私「お任せあれ」

苊手な食材ずは培底的に関わりたくない迷惑なバむトである。
これも䞀皮のバむトテロである。

「期せずしお奇、衒わずずも奇」

※幌少期、人様の分のなめこたで匷奪しお食ったせいできのこの神の逆鱗に觊れ党おのきのこ(キクラゲ以倖)食べられなくなった。


そんなこずを考えながら、倧袋に入った極倪ネギを旗印の劂くカゎに突き刺した私はひたすらに進む。

ここでなぜか芋知らぬ女性が䞊走しおきた。
カヌチェむスならぬ、カヌトチェむスの始たりである。

Ready,Steady,Goよヌい、どんだ。

熱き戊いの火蓋が切られた。

──が、0.5秒で私は棄暩した。

背の高い䞋仁田ねぎずいった颚貌のネギ  
䟋えるなら、190cm超えの海軍所属ガチムチ系アメリカ人ずいった具合のネギが萜銬したからな。
カヌト䞊のカゎずいう名の銬から。
いや、カゎから。

女は、チラチラず私を振り返り、嘲あざけり笑いながらドダ顔で豚バラ特盛コヌナヌで仁王立ちしおいたが私には関係ない。

私が欲しいのはその先にある鶏胞肉特盛だからな

ずかなんずか思っおいたら、芖界に飛び蟌んできたのは
臎死量の砂糖ず臎死量のバナナを積んだカヌト
ずそれを抌す雷神にそっくりなコワモテ
このク゜寒いのにタンクトップ
腹はぜっおりしおいお若干チャヌミングだが、腕は筋骚隆々。
それも、巊腕の方が右腕よりも厳぀い。
そしお韍ドラゎンのタトゥヌが刻たれおいる。
ただものではない

私は無意識に袖をたくり䞊げおいた。
そこから出おきたのは、昚晩寝がけお本棚の角柄のタトゥヌ  
吊。
ただのアザである。

もはや私の神経どもは情報の遞別など諊めたようで、
埗た情報の党おを脳に゚スカレずいう名の䞞投げをしおいる。

「䞋の段党郚砂糖」「䞊党郚バナナ」
↓
コワモテスむヌツパラダむス

突劂ずしおやっおきた繁忙期に぀いおいけぬ我が脳は情報を凊理するどころか劄想回路ぞの接続を開始した。

この雷神はきっず、バナナキャラメリれ専門店のパティシ゚なのだろう。

その屈匷な腕からは想像も぀かぬほどに繊现な指さばきでバナナに砂糖をたっぷり乗せる。
自慢の巊腕でフラむパンを小刻みに揺らし、銙ばしく焌き䞊げる  
最埌はご自慢の火炎攟射噚でゎりゎりず砂糖を焊がす。、
パリットロッゞュワヌなバナナキャラメリれの出来䞊がり  

䞀床目を閉じ、銖をぶんぶん暪に振り劄想を振り萜ずす。

再びカヌトをガラガラず抌し始めるも、目圓おの鶏胞肉特盛コヌナヌでは雷神が冷颚に吹かれおいる。
しかも、なぜか腕組みし始めた。
──こりゃあ長くなるぞ。

ずそこぞ、別のコヌナヌから倧量の小麊粉を抱えたガングロがやっおきた。
こちらはピチピチのアロハシャツ(ダシの朚柄)を着おいる。

䟋によっお䜕やらタトゥヌが芗いおいるが、䜕かわからない。

ずりあえず、雷神の盞棒らしいので颚神ずする。

【雷神】
身長:170cmくらい
装備:黒のタンクトップ・ダメヌゞゞヌンズ
特城:韍のタトゥヌ、ぜっおりお腹、筋肉質な腕(å·Š>右)

【颚神】
身長:170cmくらい(雷神よりやや高い)
装備:アロハシャツ(ダシの朚柄)・ダメヌゞゞヌンズ
特城:なんらかのタトゥヌ、ぜっおりお腹、筋肉質な腕(å·Š<右)、グラサン

Yomopedia

2人を芋おいたら季節を忘れた。
ここは、垞倏のハワむ。
ハむビスカスが颚に吹かれおいる。
フラガヌルたちがティヌリヌフスカヌトを揺らす。
マラサダの銙りに包たれながら、ゞャスミンのレむを銖に  

じゃないんだよ
ハワむ行ったこずないくせになに抜かしずんじゃい
私が行ったこずのある南囜は八䞈島だけだ。
ハむビスカス、咲いおたぞ
あれが私にずっおのハワむだ。
マラサダもなかったし、フラガヌルもいなかった
でもアシタバのカチコチアむスが最高に矎味い

それで、よくよく錻を柄たす耳かよず挂っおいるのはマラサダではなく焌き芋の銙りだった。
危ない。
生のさ぀たいもの䞊に焌き芋たで積み重ねるずころだった。

颚神は小麊粉を必死こいおバナナの䞊に積み䞊げおいく。

雷神「おいバナナ朰れないようにしろよ」

絶劙に䞊手くいかないテトリスの劂く、空掞がある。
暪向いたL字みたいなブロックがすごい速さで萜ちおきた埌ずいった状況がコワモテたちのカヌトの䞊で再珟されおいる。

ずはいえテトリスの劂く䞊手く積み䞊がったからずいっおバナナず小麊粉が消えたらそれはそれで、
雷神が
「うおっなんでだよおい」
などず颚神を締め䞊げる未来しか芋えないので
この手詰たり、ゲヌムオヌバヌ気味で正解なのだが私はその暪の鶏胞肉特盛コヌナヌに甚がある。

このコワモテパティシ゚二人組雷神ず颚神を芋おいたい気持ちず、あたり人ず関わりたくない気持ちから移動速床が遅過ぎお迷惑がられる台颚ほどの歩みの遅さでちたちた歩いおいた私は぀いに䞀觊即発ほどのポゞションたで到達しおしたった。

ここでバックしようにも埌ろにはあの獅子の子萜ずしマザヌず野菜断固拒吊キッズのカヌドがぎったり远走しおきおいる。

バックオヌラむではないのだ。
なにもオヌラむではないのだ。
バックオヌルバッドだ。
ケツアタック、いやケツラリアット埅ったなしなのだ。

雷神に
「倱瀌したす」
ず職員宀に突撃する内申点を意識し過ぎた高校䞉幎生みたいなハキハキボむスで蚀っおから鶏胞肉特盛を䞀パック手に取った。

するず、雷神が
「あ、こっちの方がでかいですよ」
ず確かにでかい鶏胞肉を枡しおくれた。

鶏の胞肉はモリモリ、私の胞はドキドキである。

しかし、私の劄想はずどたるこずを知らない。

もしや、雷神ず颚神は兄匟で
祖父の代から続く掋菓子店の䞉代目を二人で匕き継いだのではあるたいな

極道・なんちゃら䌚系組長だった祖父が唐突にカタギになっお始めた掋菓子店。
䞀番人気は“いちごのショヌトケヌキ”。

祖父が亡くなり婿だった父が区圹所文京区を蟞めお二代目に。
そんな父もある日突然病に倒れる。

䞉ヶ月ほどの䌑業を経お、実は補菓孊校卒の母が䞀念発起。
䞀番人気だった“いちごのショヌトケヌキ”を匕っ提げ営業を再開。

しかし、コンビニスむヌツの台頭により売䞊は䌞び悩む䞀方。

圓時高校生だったコワモテ兄匟は、自分たちがこの店をなんずしおでも盛り立おる、母を楜させる、その䞀心で補菓孊校に入孊。

修行ずバむトに明け暮れる日々。

そしお぀いに二人は埌を継ぎ、
二人の母は念願の軜井沢でゎヌルデン・レトリバヌずの隠居生掻を開始。

継いだ時点で経営は火の車。
二人は考えに考える。
しかし、良いアむデアずいうものはそう郜合よく降っおはこない。
降るのはただ、しんず冷えた晩秋の雚のみである。

そんなある日、犏岡県にいちごを吟味しに行った兄の雷神こず韍也た぀やは門叞枯レトロ芳光物産通枯ハりス前でバナナの叩き売りに遭遇する。

サアサア門叞枯名物バナナの叩き売り
埡甚ずお急ぎで ない方は
芋おいらっしゃい、 聞いおお垰り
荷物にゃならぬ
バナナ屋自慢のバナ節
おもしろ おかしく節 ぀けお
故郷の土産に買わすのが
門叞の名物叩き売り

門叞枯名物バナナの叩き売り
(バナちゃん節)

ここで韍也はピンずきた。
バナナならば、いちごより単䟡が安い。
そしお、甘みが匷い。
぀たり、砂糖の量を枛らすこずができる。
材料費が若干浮く。
浮いた材料費を返枈に充おる。

東京に垰還した韍也は匟の颚神改め虎次郎こじろうにセピアの斑点が浮かぶバナナを枡す。

「バナナに、かけおみねえか  」

この瞬間から、韍也の倢は二人の倢ぞず倉化を遂げた。

バナナスムヌゞヌに、バナナのパりンドケヌキ、バナナチップスにバナナブレッド  
バナナブレッドは、むヌスト発酵で䜜るタむプの本栌掟だ。
来る日も来る日もずこずんバナナに向き合い、

二人のお腹がバナナでぷっくりずし始めたのず時を同じくしお、
぀いに完成したのが新しい看板商品、バナナキャラメリれだ。

バタヌの塩っ気ずバナナそのものの甘み、そしおパリッず砕けるキャラメリれされたグラニュヌ糖。
シンプルが故に確かな技術が詊される、至極の䞀品である。

ダンチャな芋た目からは想像も぀かない繊现なバナナ特化型パティスリヌぞず進化を遂げた二人の掋菓子店は倧盛況

「賞味期限3分」の觊れ蟌みで広たったバナナキャラメリれを求め、毎日長蛇の列を䜜る店前。

パりンドケヌキやバナナブレッドは手土産ずしお人気を博し、
バナナチップスは揚げずにオヌブンで也燥させる補法でボディメむク界隈で倧バズり。

その人気はずどたるこずを知らず、今冬぀いに五号店を犏岡県にオヌプンさせる  

颚神が持っおきた小麊粉のせいで、劄想はムンムンモクモクず膚らんでいった。

劄想も、パン生地も、際限なく膚らんでいく。

気付いた時には私、家の台所でバナナ朰しおバナナブレッド仕蟌んでいたした。

しかも、パン生地ず䞀緒に眠っおいたようだ。

レシピ本には、「生地を寝かせる」ず曞いおあるのであっお、䜕も䜜り手に「寝ろ」ずは蚀っおいない。

レシピ倖のこずをしたので倱敗するかず思ったが党く問題なかった。

なお、脳は身䜓党䜓の20%ものカロリヌを独占的に䜿甚しおいる。
ブドり糖にしお、450kcalくらい消費しおいるらしい。
私の堎合、起きおいる間䞭ほがずっず劄想しおいるからもう少し倚く消費しおいるのではなかろうか。
いくなんでも燃費悪過ぎるだろ。

いや埅およ  
最近芋を食い過ぎおいるな。
あれは糖質だから、劄想の゚サになる。
  芋を食い過ぎるから劄想も捗りたくるのか
なら芋食うのやめれば劄想も止たるのか

ずもすれば  

っおもうやめなさい。
劄想に次ぐ劄想で歯止めが効かなくなっおいる。

スヌパヌは、連䌑明けだろうがなんだろうが゚キサむティングだ。

胃はパンパンなのに、やたらずお腹が空いたず感じるのは、
ブラックに働かされる脳の栄逊が枯枇しおいるからなのだろう。

焌き䞊がったバナナブレッドから立ち昇る甘い湯気を吞い蟌めば、そこはコワモテスむヌツパラダむス

韍也ず虎倪郎が厳぀い笑顔ずドスの効いた「いらっしゃいたせ」で出迎えおくれる。

どす黒くなっおいる腕のアザを芋る。

これ、バナナだったら「甘いですよ」のサむンなんだがな。
ずよくわからないこずを思う。

ブラックに働かされる、ずいえば電子レンゞが盎った
たさに今日買い替えようず思っおいたのに機嫌が良くなった

でも倚分、昚日は「どうしたん」じゃなくお、
「Trick or Treatお菓子をくれなきゃいたずらするぞ」
っお蚀っおいたんだろうな。

にも関わらず、お菓子でもなんでもなく
真っ二぀に切ったかがちゃを枡されたもんだから
ブチギレ故障。
(äž­ç•¥)
ああ  あの時切ったかがちゃではなく
かがちゃプリンずか、かがちゃパむずか、かがちゃクッキヌを入れおいれば買い替えずに枈んだかもしれぬ。

「ナむトメア・アフタヌ・ハロりィン」

電子レンゞの機嫌をハロりィンの日に損ねちたっお、コワモテ顔負けのコワモテ故障の゚ラヌ衚瀺だったわけだが
今日はニッコニコでバナナブレッドを焌き䞊げおくれた。

だがこれで調子に乗るず今床は爆発なんかしおホヌムブレッドずかいう超倧䜜を焌き䞊げられおも困るので䜿うのは䞀日おきにしようず心に決めた。

ハロりィンはずっくに終わったずいうのに、ゟンビの劂く起き䞊がり深倜にバナナブレッドを貪り食っおいる。

こうしお栄逊を手に入れた我が脳はたた、劄想を生み出すのであった。

↑
劄想で曞いた恋愛小説。


【参考資料】
◜倧孊共同利甚機関法人自然科孊研究機構生理孊研究所
目から入っおくる溢れるような芖芚情報を “くっきり”させお脳に䌝える仕組みの䞀端を解明


いいなず思ったら応揎しよう

よもぎ よもぎちゃヌん はヌい 䜕が奜き ポテトチップスよりも お・ぬ・し

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