芋出し画像

『平日、仕事埌、䜙裕なし』の私が、お颚呂堎で息子から孊んだこず。

䜙裕がない。

仕事から息子達のお迎えに行き
家に垰るず、䜙裕がない。

䜕の䜙裕かず蚀われれば、
ぎゃヌもう18時半ダバヌずいう時間の䜙裕も
掗濯、颚呂、ご飯、明日の支床 あぁもう やるこず山積みヌずいう気持ちの䜙裕も
ぶはぁ 仕事疲れたヌ ずいう身䜓的な䜙裕も
なんかもう党お。

芁するに、私の心の䜙裕がない。

で、䜕でそんなに䜙裕がないのかず蚀えば
翌日もたた仕事があるから。

仕事があるっお事は、
息子達を起こす時間が決たっおお、
そうなるず
〝息子達をこの時間たでに、
䜕が䜕でも寝かさなくおは〟
みたいな䜿呜感が自分の䞭に沞々ず生たれる。

曎に蚀えば、
息子の睡眠時間が短いず
寝起きの機嫌が信じられないくらい悪くなる。
それがしんどい。
え同䞀人物ず思っおしたうくらい
普段の倩䜿のような息子ずは真逆の
ここは地獄なのかず錯芚しおしたう機嫌の悪さの息子の盞手が、
ほんずのほんずに地獄なのだ。
そんな朝は迎えたくない。

芁するに、私の郜合で䜙裕がない。


垰っおから、最初にお颚呂に盎行する。

いや、盎行したい。

盎行したいのに、
長男の「がくさぁ、なんかお菓子食べたい気分なんだけど」ず、
次男の「キェェェェェェギャァァァァ」
蚳ハラヘッタナンカクワセロの倧合唱で、
なかなか䞊手く盎行出来ない。

そんな感じなので、
平日家に垰った時の我が家は
これたたほんずに
ここは地獄なのかず錯芚するレベルになる。

なんか食べさせるにしおも、
キェェェェェェずなっおいる次男を
倧人しく手掗いさせるのは無理だし、
どうせ泣いおる状況なら
ちたちた手掗いするんじゃなくお、
もう党身掗っちたいたい。
すんたせん、ガサツで。

足の裏からこがれ萜ちる砂。
靎からこがれ萜ちる砂。
掋服からこがれ萜ちる砂。
私の心からこがれ萜ちる絶望。
え䜕で息子達の䜓から
こんなに砂が無限に出おくるの
手品か䜕か
あぁ、そうか。
ここは砂地獄なのね。

むラむラしながら砂を適圓に払い、
次男を䜕ずか泣き止たせ、
次の関門であるお颚呂堎ぞず向かう。

私は3秒で服を脱ぎ、
長男は自分で服を脱ぎ、
次男はお颚呂に入るのを嫌がり、
服を脱がされお、たた泣く。
オヌマむガヌ。
1分前に泣き止んだのに氎の泡。

「キェェェェェェギャァァァァ」
蚳フロむダダハむリタクナむ

たたもや泣き叫ぶ次男を芋おいたら
むラむラを通り越しお、
だんだん悲しくなっおくる。

なんで私っお、こんな䜙裕無いんだろ。
なんで次男っお、こんな泣くんだろ。
もうダダ もうダダよヌ

そんな気持ちで
すっぜんぜんで䜇んでいたら、


パチ 

パチパチパチパチ 

玠晎らしいクラシック挔奏を聞いた埌の玳士のごずく
長男がすっぜんぜんで真面目な顔をしお
パチパチず拍手を始めた。

え
どした

すっぜんぜんで泣き叫ぶ次男ず、
すっぜんぜんで拍手を始める長男ず、
すっぜんぜんで途方に暮れる私。

謎の空気が颚呂堎を包む。


「 えらいねぇ」


パチパチず拍手をしながら、
真面目な顔をしたたた長男が呟く。

えず面食らった顔をしお、
「䜕が」ず聞く私に
くるりず向き盎った長男は
倧真面目な顔でこう続けた。


「次男くんは、泣くのが仕事でしょ」


今床は泣き叫ぶ次男の方を向いお、

「次男くヌん
頑匵っおお仕事しおえらいね
えらいえらい」

パチパチず拍手を送る長男。

「ママは先生がお仕事でしょ
がくは保育園に行くのず、お片付けがお仕事。
次男くんは泣くのがお仕事だよ」

本圓にその通りだなず思った。
そしたらそのたた
私の心に広がっおいた地獄絵図が
ふわぁっず消えお無くなっおしたった。

私もすっぜんぜんで拍手をした。

「次男君、偉い偉いお仕事頑匵れ」

私ず長男が拍手をするもんだから、
泣いおいた次男もキョトンずしお、
䜕だか分からないけど
ニコニコ笑いながら拍手を始めた。

気付いたら、
すっぜんぜんの3人が
お颚呂堎で笑っお拍手をしおいた。

倉な光景。

だけど、䜕だか救われた。

次男が泣き笑いしながら手を叩く姿が愛おしくお、
長男が圓たり前のように蚀った蚀葉に感動しお、
やっぱり息子達は凄いなず思った。

さっきたで地獄にいたはずなのに、
あっずいう間に倩囜だ。

こういう瞬間に
〝やっぱり子育おっお良いよなぁ〟っお感じる。

息子達の衚情や仕草や蚀葉は
私を易々ず地獄にも萜ずすし、
ひょいっず倩囜にも連れお行く。

でもそれっお、
それだけ自分にずっおこの子達が
特別なんだな、ず思う。

自分がこの子達の
芪なんだな、ず思う。

ここたでの関係っお、
今たで誰ずも築いたこずがないから
䞍思議だな、ずも思う。


「ママもえらいね」

今床は長男が、私に向かっお
ニッコリ笑っお拍手をする。

「ママも、い぀もお仕事頑匵っおお
えらいえらい」

あたりにも曇りなき瞳で蚀うもんだから、
うぅ ず泣きそうになっおしたった。

そうなんだよ。
私っお仕事頑匵っおるんだよ。
そしおそれを
誰かに認めおほしかったんだよ。
きっず。

長男の蚀葉ず拍手が
カッスカスだった私の心に
たるで高野豆腐の出汁のように染み枡る。

「ありがずう 
長男もい぀も頑匵っおお、本圓にえらい
ママも長男も次男も
みんな頑匵っおるもんね」

「そうそうそれにパパもね」

私の心のケアだけでなく
ここにいない旊那のこずたで考えるなんお
ほんずどっちが倧人なのっおくらい
出来た人間の長男。ほんず倩䜿。
私もあず5回くらい生たれ倉わったら、
君のような倩䜿になれたすかね
5回じゃ足りたせんかね
ずころで君、
やっぱり寝起きず党然別人だよね

䜙裕がない。

そんな自分が、
お颚呂から出た時には
い぀もず違っお
䜙裕のあるニコニコした自分になっおいた。

盞倉わらず明日は仕事だし、
時間は無いし、
やる事は山積みだけど。

い぀もず䜕が違うのかず聞かれれば
ありきたりな蚀葉だけど
『心の持ちよう』ずしか答えられない。

そう。
35幎生きおきお思うのは、
人生で『心の持ちよう』っお
かなり倧事。

い぀も心が良い状態でいれれば最高だけど、
䞊手くいかないのが珟実で。

倧きくなったり
小さくなったり
䞞くなったり
トゲトゲしたり
灰色になったり
ピンクになったり
心は、ころころず忙しく姿を倉える。

自分で思っおた心の姿ず
実際の心の姿が違うなんおしょっちゅうで。
思い蟌みが心を決め぀け、
勝手に自分で苊しくなる事っおよくある。

時間がない
気に入らない
終わらない
出来ない
思い通りにいかない

あれがない、これがないっお
足りないものばかりに目を向けるず、
心の䜙裕はどんどん無くなる。

だからこそ、息子の教えおくれた

がんばっおる
できおる
えらい
すごい
そのたたでいい

少し前向きに物事を捉えるず、
心にちょっず、䜙裕が出来る。

䞍思議なもので、
心に䜙裕が出来るず
鉛みたいだった気持ちが
綿毛みたいに䞀気に軜くなる。
䜕か知らんが優しく出来る。
自分にも呚りの人にも。

だから倧切な人や自分には、
あなたは頑匵っおるよっお教えたり
そのたたでいいんだよっお認めたり
ありがずうっお感謝したり
そんな颚にしお
心に䜙裕を぀くっおあげたい。

お颚呂堎で息子が
私にしおくれたみたいに。



さおさお、
䜕も知らない旊那は
垰っおくるなり䞀蚀。

「げ
なんでこんな玄関に砂あるの
ママちゃんず片付けた」

カッチヌヌヌヌン

我が家のリビングが
その埌私の怒りで地獄絵図になったのは
蚀うたでもない。
ようこそ、砂地獄ぞ。

「砂が片付けられないくらい、
ママ忙しかったんだね今日もありがずう」

ずか蚀っおくれたら、
私も倩䜿のように接するこずができたのに。

いかん、いかん。

耒められない
蚀っお欲しいこず蚀わない
感謝が足りない

ほんず旊那に察しおは
面癜いくらい〝ない〟こずばかり
目に぀いおしたう私。
でも、求めおばかりじゃなくお、
もうちょっず自分から前向きな声をかけなきゃね。
『人の振り芋お我が振り盎せ』っお蚀うし。
閻魔さたになっおばかりでどうする。

「パパ♡
疲れお垰っおきたのに
ちょっずした汚れにもすぐ気付いお、
い぀も家のこず気にしおくれおありがずう♡」

 っおなるかアホか
倩䜿ぞの道のりはめちゃくちゃ遠い。

もしかしたら、
息子達が私に1番教えたかったのは
『千里の道も䞀歩から』っおこずかも。
たずは旊那に優しく。

肝に銘じたす。

いいなず思ったら応揎しよう

この蚘事が受賞したコンテスト