迎え火オペラ(毎週ショートショートnote)
あぁ、麗しき我が故郷よ。あぁ、愛しき家族たちよ。今年もそこへ至る灯火が灯る。程なく黄瓜馬がここに来る。
あぁ、麗しき我が故郷よ。あぁ、愛しき家族たちよ。そなた達がよこした黄瓜馬に乗り、そちらに向かおうぞ。
すぐにでも我が家に帰ってこれるように、切ったわりばしをきゅうりに刺してウマにする。
そうしてゆっくりと帰ってもらうために、切ったわりばしをナスに差してウシにする。
麗しき故郷も、愛しき家族も少しずつ変わる。
それでも忘れないでおくれ。我らが生きてきた事実を。
あの世、この世、この世、あの世。
迎え火の小さな炎は命の繋がりの炎。
お題はこちらの「迎え火オペラ」から。
