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猫逃亡ふたたび、そして帰還 ~ねこ様と人間トレーニング ⑦


うちの猫、それも臆病な若手猫(自称赤ちゃん)、なゆた氏がまた逃げた。そして帰ってきた。

前回の逃亡時の記事がこれと、

これである。

前回もおおよそ2週間のお出かけ。今回は、ほんの僅かにカーテンの陰で開いていた掃き出し窓からの外出だったらしい。3月末から4月半ばまで、おおよそ3週間の家出であった。

ちなみに同時に出ていった白黒猫のふくちゃんは、見回りのお仕事終了といった風情でちゃんとその夜に庭から帰ってきた。満足されたようで何より。


猫という生物の特徴は、(個体差はあるが)学習能力が高いことにある
こちらも、前回同様の野生生物用の監視カメラを再配備し、夜は幸いうちの前まで来ていることは把握していた。

そして、このなゆたという猫、自分にはビタイチ懐いていない。階下にて、階段を降りてくるなゆたと出くわすと、奴は必ず右手をダン!と張り出して威嚇をしてくる関係性だ。なので自分が探しに行くと逆効果。よって今回の捜索回収任務は猫マスターたる妻のものとなった。

なので、またしても捕獲かごを玄関横に設置して毛布で隠し、その中に美味しい猫おやつや、マタタビドーナツを紐に通してネックレス状にした、最高の猫ドラッグなどを装備して待ち構えた。

だが、いちどこれを経験した猫は、まず二度とかからない(当社調べ)。


あるとき、かかった!と家人が飛び出していって目の当たりにしたのは、これまでこのような状況に陥ったことのない、たまにうちに通りかかるレアキャラ、団子尻尾のだんごちゃんだった。

わたくしめがだんごです

なおこの日以来、だんごちゃんの姿を見かけたものは居ない。もう、彼も二度とこの罠にはかかることはないだろう。バネが作動した瞬間、生きた心地がしなかっただろうな、ごめんよ。


そして、こちらが捕獲を試みているなゆたさん、監視カメラの動画を見ると、捕獲かごから最大の距離を取り、庭木に身体をこするくらいの外側を通行していた。そのトラップの中に何があるかとか、もはやそういう問題ではない。これは100%、可能性がない。

そこまで敬遠しなくてもよかろうに


ここは作戦変更である。

前回の猫確保で縁ができた、タウ様のご家族に相談したおり、「玄関を開けてお迎えできると良いのですけどねえ・・・」とおっしゃっていただいたことがヒントになった。

そう、三方ヶ原の戦いのあと、徳川家康公がやった作戦である。城門全開、いらっしゃい作戦。故事では、追ってきた当時戦国最強と名高い武田の赤備え、山県昌景は罠を警戒して立ち入らず、家康公は九死に一生を得たのであったが、なゆた氏の警戒心はいかであろうか。

具体的な作戦はこう。我が家の内猫×3を玄関+廊下の動線から遮断された居間とDKのゾーンに隔離して、開けた玄関ドアから廊下、2階へのゾーンを開放するのである。
しかし、その結果として外猫×2が喜んで入ってきてしまうという問題が早速発生した。そこは致し方ない、短期間室内同居として、猫5匹と人間が固唾を呑み、なゆた氏の登場を待ったのであった。

実はその前に、ドアの隙間に猫一匹通るだけの隙間を空けて、そこにガムテープのロールを挟み、そこからテープを駐車場に置いたクルマまで伸ばして、猫が入った瞬間に引っ張ってドアを閉める作戦を考案した。

だが、これは失敗。

なゆたさん、不審な雰囲気に気づいて周囲を観察し、クルマの中にいる妻を覗き込みダッシュで逃げたとのこと。あまりにも紐が怪しかったようだ。

なので翌日は、浜松城ばりにドア全開放、照明も煌々と照らした。そして他の猫と人間は居間で息を潜めてなゆたを2階まで誘い込み、その瞬間に台所側からドアを締めに行こう作戦、である。

結論から言うと、奴はあっさり入ってきた。

でも、慣れた2階まで入る前に、怪しい動きを城内に感知して、すぐさま玄関から出ていった。惜しい

これは作戦の詰めが甘かった。なので、監視体制を再構築することに。


その際に役立ったのが、こちらの無料アプリケーション、アルフレッドカメラ。お役御免になったばかりの携帯と、タブレットにこれを導入した。

wi-fiが使えるところであれば、このように使える。左が監視カメラ代わりのiPAD、右が手持ちレシーバー代わりのスマホである。

モデルは死んだようにいつも寝ているおじいさんです

これを、玄関ドアに対面したところにある廊下の壁に置き、侵入してきなゆたの動きをスマホで見つつ、外部からドアを閉めに回る作戦である。さらに、詰めの一手として、玄関から彼の好きなお菓子を一列に、階段の上の方まで並べたとのこと。

3度目の正直、こちらはなゆたに気づかれないように居間で小さくなっているだけであった。だが餌のトラップが功を奏し、なゆたは階段まで足を伸ばした結果、妻は玄関戸の閉鎖に成功し、見事に策は成った。家康公なら命はなかったであろうが、我が家の場合はこれでいいのだ

かくして、どこぞのポケモンのような甘えん坊のでかい猫は、ふたたび腹天で寝るくらしに戻っているようである。未だ自分は一度も見たことがないが、あまりにもな姿勢なので皆様にお裾分けしたく、トップ画像を貼らせていただく次第。


そして副作用として、外猫のみーちゃんがここ数日「ただいまあ」と玄関で待っていたりするのだった。学習能力高いな
が、事情を説明してなんとかお引き取り願った。幸い物わかりの良い猫なので、しばらく別荘に行くことにしたらしく、昨日から行方不明になっているが、またそのうち戻ってくるはずである。

猫を飼うということは、日々がトラブルの連続として約束されたようなものである。でも、文明の利器を使ってなんとかやってのけましたよ、ということを記録して、どなたかの参考にしていただければ、という記事でした。


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てすり屋のひとりごと 橋本 洋一郎(合同会社 湘南改造家) この記事、すごく役に立った!などのとき、頂けたら感謝です。note運営さんへのお礼、そして図書費に充てさせていただきます。