「それ、俺が稼いだお金だからね」
夫から、ときどき言われる
お金の話をしていたり
買ったものの話をしていると
「それ、俺が稼いだお金だからね」
そんな感じのことを
昔は
「はいはい、みんなのお金です」
なんて、冗談で返していた
でも最近はもう
「ああ、またか」
という感じ
腹が立つ、を通り越して
「この人は、本当にそういう考えの人なんだな」
と思うようになった
もちろん
夫が一生懸命働いてくれていることは
分かっている
家族が生活できるのも
夫が働いてくれているから
娘にも、それはちゃんと話している
「パパが一生懸命働いてくれているから
こうやって生活できているんだよ」
と。
でも同時に
「みんなのお金だからね」
とも話している
だから
「俺が稼いだお金」
と言われるたびに
なんだかなあ、と思う
感謝はしている
それでも
引っかかるものは
引っかかる
娘が何か「買って」と言うとき
「パパに聞いてみて」
と言うことが多い
そんな時つい
「こういうことを言わない人と
結婚してね」
と言ってしまうことがある
娘に夫婦のことを
あれこれ吹き込むのもどうなんだろう
「ああ、また言っちゃった」
と反省もする
でも
言わずにはいられない
たぶん私は
娘には、これを
「当たり前」
だと思ってほしくないんだと思う
稼いでいるほうが上だなんて
そんなふうに考える必要なんてないのに
それを
「夫婦なんだから仕方ない」
なんて
インプットしてほしくない
子どもって、
家の中で見ていることを
知らないうちに
「当たり前」
として覚えていくから
だから私は
「これは当たり前じゃないよ」
ということくらいは
伝えておきたいのかもしれない
そして
娘にそう言いながら
ふと、自分のことも考える
私自身はどうなんだろう
「夫が稼いでくれるお金」で
暮らしていることに
いつの間にか
慣れすぎていないだろうか
夫のお金だから、ではなく
家族のお金
それでも私は
私自身のお金も持っていたい
たくさんじゃなくていい
自分で得たお金があれば
「私は私の力で、これくらいはできる」
と思える気がする
対抗したいわけじゃない
ただ
これからの人生を考えたとき
「自分で選べる自由」を
少し持っていたい
だから
自分でお金を生み出すことも
少し考えてみたいと思うようになった
50代。
今さら、ではなく
今だからこそ
お金のことも
夫婦のことも
そしてこれからの私のことも
少しずつ考えていこうと思う
