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note感想:万年筆「沼」からの招待状

noter、相生エッセイさんの『始まりはプレピー。万年筆沼に落ちた男の記録』の感想文を書きました。本当に「沼」って楽しくもコワいところですよね(笑)。

万年筆の沼の面白さは「高級なもの=高価なもの=良きもの」という公式が必ずしも当てはまらない点にあります。

相生さんも述べられているように、数百円の万年筆でも、万年筆特有の書き味を堪能できるのが厄介、いやいや面白いところです。

本当は性能が良い一本を手に入れて、丹精込めて育てるのが理想なのでしょうが、ついつい目移りしてしまう私は5,000円程度の万年筆(たとえば LAMY safari)を何本も買い求め、ニコニコと眺めては、試し書きという名のインクのムダ遣いを楽しんでいます。

それにしても、ペン先が紙をなでる音と感触は、ファンにとってはたまりません。

私はインクや紙まで選ぶ世界には到達していないのですが(そこに入り込むととんでもなく凝りそうな気がする)、黄色のリーガルペーパーに横書きでムニャムニャと無意味な文面を書いては、その書き味に悦に入っています。

たとえば、クルマは移動の手段ですが、目的地を問わずクルマを走らせること自体に満足感を感じることがあると思います。私は免許を持っていませんが、その気持ちは分かる気がします。

同じように、万年筆も、単なるメモや文章を書くための筆記具にとどまらず、書くということそのものの楽しさを教えてくれる最高の相棒です。

そして、心のどこかで「これだ!」と確信できる夢の一本を求め続けている。その尽きることのない憧れこそ、

「浪漫」

という言葉が最もよく似合うと思うのです。