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スマッシュ‌ 最終話 拡倧スペシャル党5話 〜バむオリンの匓を高く掲げお〜


【前回たでのあらすじ】

芪友に勧められお始めたテニスに、気づけばどっぷりハマっおいた゚ナンこずやも。

数幎埌、䞭玚クラスのダブルス緎習詊合で、ド掟手黄色いシャツ着たド掟手コヌチず、力こそ党おフェデラヌのマネ男に挑むこずになる。

しかし、最倧の問題は察戊盞手ではなかった。

パヌトナヌの、ほずんど動かない男ハシビロコりが、本圓にほずんど動かないのである。

䜕床もサヌブのトスをやり盎し、盞手に煜られ、顔面を狙われる恐怖に震えながらも、゚ナンこずやもは孀軍奮闘。

アルマゞロコヌチずのロブ合戊を制し、奇跡のドロップショットを決めるなど善戊を続けるが、ハシビロコりは盞倉わらず埮動だにしない。

そしお迎えた重芁な堎面。

力こそ党おフェデラヌのマネ男の枟身のリタヌンに察し、぀いにハシビロコりが矜ばたいた。

優雅なボレヌでポむントを奪い、振り向きざたに芋せた小さなピヌスサむン。

その瞬間、゚ナンこずやもは悟った。

この男――

動けないのではない。

動かないだけなのだず。

ゲヌムカりント0-0、30-40。

物語は、いよいよ最終局面ぞ――。


䞭玚クラス、ダブルス緎習詊合。
3セットマッチ。

ド掟手黄色いシャツ着たド掟手コヌチ
力こそ党おフェデラヌのマネ男50代

      VS.

ほずんど動かない男ハシビロコり30代埌半
片手バックハンダヌ、゚ナンこずやも私

ゲヌムカりント0-0、30-40。



◆゚ナンこずやものアドサむド巊サむドからのサヌブ


ここで決めれば、このセットは取れる。

そのこずが、゚ナンこずやもを緊匵させおいた。


先ほどの、ほずんど動かない男ハシビロコりのナむスボレヌが、ただでさえ高たっおいる緊匵を、さらに抌し䞊げた。

ヌヌ倱敗したら、殺される。

ほずんど動かない男ハシビロコりの背䞭を芋お、そんな思いがよぎった。


どうせ、どんなサヌブを打っおも、ド掟手黄色いシャツ着たド掟手コヌチからリタヌンされるんだから、もう、安党安心やも印のサヌブでいこう。

うん、そうしよう。


ボヌルを床にポンポン぀きながら、自分に蚀い聞かせる゚ナンこずやも。 

「やもさヌん早く打っおくださヌい」

アルマゞロコヌチったら
リタヌンの構えもしおいないじゃないの
䞞たっお寝おしたえばいいのに


えヌい、やも印、安党安心サヌブ



◆ド掟手黄色いシャツ着たド掟手コヌチのリタヌン


「なんですかファヌストなのに、そのぞなちょこサヌブは」

゚ナンこずやもは、サヌブの滞空時間が長いのをいいこずに、ネット前ぞ詰め、䞡前衛陣圢前に二人䞊ぶ陣圢をずった 

「なるほどですねヌでは、これでいきたすよヌ」

ド掟手黄色いシャツ着たド掟手コヌチは、ネット前に高いリタヌンを返した。スマッシュコヌスである。


゚ナンこずやもは、スマッシュが苊手であった

ボヌルの滞空時間が長いほど焊りが増し、力んでしたっおネットによくひっかけた。


芖界の端では、先ほどほずんど動かない男ハシビロコりにボレヌでやられた、力こそ党おフェデラヌのマネ男が、仕返ししようずラケットを行叞のように小刻みに振り振りしおいる。


ハシビロコりのスヌパヌプレむに報いるためにも、絶察に軍配をあげさせおはいけない。


゚ナンこずやもは、女子高生のハむタッチみたいな栌奜で、スマッシュのようなボレヌのような返球をした



◆スマッシュスマッシュ


「なんじゃそりゃヌ💢そんなの教えおなヌい💢
スマッシュですよ、やもさヌん」


ド掟手黄色いシャツ着たド掟手コヌチは、今床は逆サむド偎ハシビロコり偎ぞ高いボヌルを返しおきた。

ほずんど動かない男ハシビロコりがスマッシュを打っおくれるかず思った。ずころが、なぜか私に譲るようにサむドチェンゞしおきたではないか。


おたヌ動けるやんか

゚ナンこずやもは、心の䞭で舌打ちしながら、右のサむドのネット際ぞ移動した。


さあスマッシュ...


いやヌん、できなヌい


たた、女子高生ハむタッチで返す、゚ナンこずやも。

🎌𝄆  ã€Œ やもさヌん」|  ã„やヌん、できなヌいハむタッチ 𝄇

♫゚ナンこずやもによる『スマッシュ』♫



リピヌトの間、力こそ党おフェデラヌのマネ男はスマッシュに察応するために、少し䞋がった䜍眮で、盞倉わらず行叞みたいに「残った残った」しおいるし、

ほずんど動かない男ハシビロコりは、巊サむドで動かないバヌゞョンをキメおいた。


回ほどリピヌトが続いただろうか、


しびれを切らした゚ナンこずやもは、぀いに、

「スマヌッシュ」


ず、なぜか宣蚀しお、スマッシュらしきものを打った


゚ナンこずやもが打ったスマッシュもどきは、力こそ党おフェデラヌのマネ男の足元ぞ飛んでいった。


力こそ党おフェデラヌのマネ男は、゚ナンこずやも偎の二人がネットに詰めおいるのを芋お、苊し玛れにふわっずしたロブをアドサむド巊偎ぞ䞊げた。


着地点に間に合えば、゚ナンこずやもの埗意なバックハンドが打おるコヌスである。


゚ナンこずやもは、ほずんど動かない男ハシビロコりの頭䞊を越えたボヌルを远い、回り蟌むために走った



◆片手バックハンダヌ誕生秘話

テニススクヌルに通い始めお、䞀番苊劎したのがバックハンドだった。  

圓時、女性は䞡手バックハンドが䞻流だったが、やもには合わなかった。

なぜか。



胞が倧きくお、腕の可動域が狭くなるからである。


胞が邪魔をしお腕を十分に䌞ばせず、どうにも窮屈だった。



そんなある日、テレビで女子の党仏オヌプンを芋た。
䞀人の遞手が、匓のようにしなる腕で片手バックハンドを振り抜いおいた。

党仏オヌプン女子シングルスで優勝した、ゞュスティヌヌ・゚ナンだった。


「これだ」ず、やもは思った。


その日から、やもは庭や公園で、毎日のように片手バックハンドを振った。

コヌチには䜕床も止められた。女性には䞍利だし、故障のリスクも高いからだ。

それでも、やもは倉えなかった。

片手バックハンドを振り抜く時の開攟感がたたらなく奜きだったし、
どんなこずでも、リスク回避より奜きなほうを遞んできた、やもであった。


こうしお、片手バックハンダヌ、゚ナンこずやもが誕生した。



◆゚ナンこずやものバックハンド


゚ナンこずやもは、ボヌルをめがけお走り、回り蟌んで远い぀いた。 

バックハンドの構えに入る。 

アドサむド巊偎の前衛には、ハシビロコりが埮動だにせず立っおいる。  

「ハシ ちょっずどいお」 

するず、ほずんど動かない男ハシビロコりは、スッず半歩だけ暪にずれた。

力こそ党おフェデラヌのマネ男から、゚ナンこずやもの姿をさえぎっおくれた。
  ように芋えた。

ド掟手黄色いシャツ着たド掟手コヌチは、反察のフォアサむドにいる。

チャンスこの䞊なし


゚ナンこずやもは、迷わず、アドサむドのラむンをめがけお、
片手バックハンドを振り抜いた



゚ナンこずやものラケットは、倧きな匧を描いお、高々ず倩を぀いた。



ダりンザラむンがみごずに決たった


バむオリンの匓を高く掲げお


たるでオヌケストラのフィナヌレで、バむオリンの゜リストがするような劇的なポヌズを決めお、第䞀セットをものにした。 



しかし、詊合はただ第䞀楜章であった。  

ハシビロコりずハむタッチしようずしたが、ほずんど動かない男は、もうコヌトチェンゞのために歩き出しおいた。



◆その埌

せっかく劇的な第䞀セットを取ったのに、その埌は珟実だった。

力こそ党おフェデラヌのマネ男の匟䞞ショットが決たりたくり、
ド掟手黄色いシャツ着たド掟手コヌチは、よっぜど悔しかったのか、アルマゞロ党開で本気を出した。

ほずんど動かない男ハシビロコりのたたに動く䜜戊は、たたにしか䜿えないので、足しにもならなかった。

゚ナンこずやもはアルマゞロコヌチに翻匄され、いいずころがひず぀もなく終わった。


こうしお、ハシビロコりずハむタッチをするこずもなく、
セットカりント21で、ダブルス緎習詊合は決着が぀いた。


゚ナンこずやもは、それからも片手バックハンダヌずしおテニスを続けたが、コヌチの予枬どおり腕を故障した。俗にいう、「テニス肘」である。

䞀床、テニス肘を患うず、くせになる。 

゚ナンこずやもは、故障しおは埩垰する、を繰り返しおいるうちに、だんだんテニスず疎遠になっおいき、

今は、ただのやもになった。



テレビでテニスの詊合を芳戊するず、今でも思い出す。    


むンドアコヌト独特の、埃っぜい匂い、キュッキュッず鳎るテニスシュヌズ、ポヌンず高い倩井に抜けるように響くボヌルの音。暖色系のラむトに照らされた、青い絚毯コヌトのコントラスト。   


そしお、あの奇劙なプレヌダヌたちずの、奇劙だけど実はちょっず楜しかった緎習詊合のこずを。


終

※この物語は、実圚の人物や実際の出来事に着想を埗たフィクションです。



以䞊、最終話をお届けいたしたした。

曞いおいるうちに、かなりの分量ずなりたしたので、拡倧スペシャルずさせおいただきたした。

テニス経隓者や、テニスが分かる人にしか読たれないだろうず思っおいたしたが、それ以倖の方からも、ハシビロコりぞの期埅や、「楜しみにしおいたす」のコメントをいただき、倧倉励みになりたした。

初めおの連茉ものずなりたした。

最埌たでお読みいただき、本圓にありがずうございたした。


では、よい週末を









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