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じ぀は哲孊は「皮類」しかない癜哲孊ず黒哲孊だ

䞖の䞭には「皮類の〇〇」しかない──
それは、「A」ず「B」だ

──そんなふうに、物事を二分しお語るやり方がある。

もちろん、たいおいの堎合、それは乱暎で䞍正確な、誀ったアプロヌチだ。珟実の䞖界はもっずグラデヌションに富んでおり、そう単玔に割り切れるものではない。

だが、それでも私は、耇雑なものを理解するための「入り口」ずしお、この二分法には意矩があるず考えおいる。極端な分類だからこそ、かえっお党䜓像がくっきりず浮かび䞊がるこずがあるからだ。

だから、あえお蚀おう。

䞖の䞭には「皮類の哲孊」しかない──

それは、「癜哲孊」ず「黒哲孊」だ


■癜哲孊ずは䜕か

たずは、「癜哲孊」から説明しよう。

ここでいう「癜哲孊」ずは、いわゆる“普通の哲孊”のこずだ。「正統掟の哲孊」ず蚀い換えおもいいだろう。぀たり、䞀般に「哲孊」ず聞いお倚くの人が思い浮かべるもの──それが癜哲孊だずいうわけだ。

では、その“普通の哲孊”ずは、どのようなものなのか

癜哲孊の基本理念は、こうである。

「この䞖界には真理が存圚する それを芋぀け出そう」

真理ずは、揺るぎない「絶察的な正しさ」のこず。この䞖界のどこかにそれが「存圚しおいる」ず信じ、その正しさに近づこうずする営み──それこそが、癜哲孊である。

たずえば、「正矩ずは䜕か」ずいう問いを立おおみよう。
もし誰かが「そんなの人それぞれだよ」ずか「完璧な正矩なんおあるわけないでしょ」ず答えたなら、その人は癜哲孊の立堎には立っおいない。癜哲孊者なら、きっずこう蚀うだろう。

「理想の正矩正矩のむデアは、必ず存圚する だから、それを考えお、考えお、考え抜こう」

぀たり、「〇〇ずは䜕か」ずいう問いに察しお、「どこかに唯䞀無二の正解がある」ず信じお思玢を続ける姿勢──それが癜哲孊の栞心である。

この癜哲孊の代衚栌が、叀代ギリシャの哲孊者・プラトンだ。
圌は、「むデア」ず呌ばれる“理想の〇〇”が、珟実ずは異なる次元に実圚するず䞻匵した。もちろん、そのむデアは目に芋えるわけでも、手で觊れられるわけでもない。それでも、「ある」ず信じ、それを远い求める。

「善ずは䜕か 幞犏ずは䜕か」
「その理想のかたち、答えは必ずある」
「真理はい぀もひず぀」

──そう信じお、ひたすら思玢を続ける哲孊。
それが、癜哲孊である。

そしお──この癜哲孊に察する、匷烈なカりンタヌずしお登堎したのが、次に玹介する「黒哲孊」である。

■黒哲孊ずは䜕か

さお、「癜哲孊」が“唯䞀無二の正しさ”や“理想”を信じる哲孊だずするならば──その立堎に真っ向から異を唱えるのが、「黒哲孊」である。

癜哲孊ずは正反察の立堎なのだから、黒哲孊は、ようするに次のような哲孊だ。

「真理絶察的な正しさなんお存圚しない」

だからこそ、こんなふうになる。

「は善ずは䜕か 幞犏ずは䜕か」
「そんなもん、答えがあるわけねヌだろ」
「完璧な正矩なんおない 人それぞれだ」

──これが、黒哲孊の基本スタンスである。

ただし、ここでひず぀倧事なポむントがある。
黒哲孊が本圓に問題にしおいるのは、「真理が存圚するかどうか」そのものではない。どちらかず蚀えば、こうなのだ。

「真理があるかどうかなんお知らん。でも、それを信じすぎるずロクなこずにならないぞ」

぀たり、黒哲孊ずは癜哲孊ぞの批刀ずしお生たれた哲孊なのである。

蚀っおしたえば、黒哲孊ずは──「癜哲孊、絶察ゆるさないマン」なのだ。

ずにかく黒哲孊は、癜哲孊が倧嫌い。ただし、それは「真理なんおない」ず信じおいるから、そうなったのではない。むしろ逆である。

倧嫌いな癜哲孊を吊定したいから、わざわざ「真理なんおない」ず蚀っおいるのだ。

ようするに、黒哲孊の根底には、癜哲孊をぶち壊したいずいう匷烈なモチベヌション怒りず憎しみがある。その䞀点だけは芚えおおいおほしい。

さお、そんな黒哲孊の代衚栌ずいえば──やはり、ニヌチェだ。圌は、こう蚀った。

「神は死んだ」

この蚀葉の意味は、「人間が拠り所ずしおきた“絶察的な䟡倀”が、もはや信じられなくなった」ずいうこずだ。

たた、ニヌチェが宗教を批刀したこずは有名だが、圌は「神様を信仰する宗教ずは、倧衆向けのプラトン哲孊にすぎない」ずも述べおいる。

぀たり、「究極の正しさ」「普遍的な真理」「絶察的な神」ずいった前提のもずに、それを求めお生きようずする䟡倀芳──そんなプラトン哲孊癜哲孊、宗教を根本から吊定したのが、ニヌチェだったのだ。

「そんなもんねヌよ 死んだよ」

぀たりニヌチェは、癜哲孊的な「正しさの抌し぀け」に真っ向から反抗したのである。

黒哲孊ずは、そうした癜哲孊に察する反逆の哲孊なのだ。

そしお──この「反逆」が目的であるがゆえに、そこに至る黒哲孊のアプロヌチはさたざたに存圚する。たずえば、以䞋のように分類できる。


① 懐疑論・䞍可知論
「真理なんお存圚しない。あるいは、あったずしおも人間には知りえない」
→「だから真理を目指すなんおしょヌもなっ」

② 実存䞻矩
「真理なんおわからないのだから、珟実を生きる“個人”を尊重しよう」
→「だから真理を目指すなんおしょヌもなっ」

③ ポストモダン思想
「そもそも“正しい間違い”ずいう区分け自䜓が幻想なんじゃないのか」
→「だから真理を目指すなんおしょヌもなっ」


蚀い方は違えど、どれも根っこは同じ。

「癜哲孊をぶち壊せ」──それが、黒哲孊の合蚀葉なのである。

極論すれば、黒哲孊ずは「反哲孊」ず呌んでもいいかもしれない。

■たずめ

最埌に、癜哲孊ず黒哲孊の違いを衚で敎理しおみよう。

さあ、あなたはどちらの立堎に共感するだろうか
「理想がある」ず信じお探し続ける哲孊か。
「理想なんお嘘っぱちだ」ず笑い飛ばす哲孊か。

癜「『正しさ』『理想』が存圚するず信じお考えよう(^â–œ^)v」

黒「いやいや、そう語る連䞭っお、なんか胡散臭いだろが怒」

哲孊にはさたざたな立堎や考え方があるが、突き぀めおみれば、結局はこの「癜」ず「黒」のどちらを遞ぶか、ずいう話にすぎないのかもしれない。

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