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【「回転率」の都会型カフェか、「滞在時間」のコメダ珈琲か】

先日、仕事で東京に行った時のこと。時間調整のためにカフェに入ると「座席の使用は90分以内でお願いします」という札を手渡された。人生初の「時間制限」w

「なるほど、都会は家賃も高いし、客をどんどん回転させなきゃならないからな…」と妙に納得した。東京は怖いところである。

もっとも私は90分どころか、15分でたいして味も分からないアイスコーヒーを飲み干し、そそくさと店を後にする“超優良客”である。

地方のカフェ(喫茶店)にもこのような「長居禁止カード」があるのかは分からないが、前に行った田舎の「コメダ珈琲店」は対照的だった。ここには「何時間でもどうぞ」と言わんばかりの雰囲気がある。

店内はそこそこ賑わっているものの、順番待ちの列ができるわけでもなく、穏やかな時間が流れている。

コメダといえば、メニューの写真より実物の方がはるかに大きい「逆詐欺」で有名だ。ボリュームがあるからシェアするし、つい各種メニューに用意された「ミニサイズ」追加注文してしまう。

周りを見渡せば「ミニシロノワール」を囲んで談笑する“田舎のマダム”たちでいっぱいだ。

考えてみれば、「90分制限」でコーヒー一杯で粘られるより、「時間無制限」にして追加注文で客単価を上げる方がはるかに理にかなっている。

地方のロードサイド限定の戦略かもしれないが、このコメダのビジネスモデルも興味深い。


☝️実は、コメダは店舗のほとんどがフランチャイズ経営で、価格設定も各オーナーに一定の権限がある。初期の設備投資は「約1億円」と高めだが、木材を多用した内装は古くなれば削ってリニューアルできるため、長期的な修繕コストを抑えられるという。

さらに面白いのがロイヤリティの仕組みだ。
一般的なカフェチェーンが「売上の2〜5%」を徴収するのに対し、コメダは「座席1席につき月額1,500円」の固定制をとっている。

つまり、席数をベースに費用が固定されているため、客単価を上げて売上を伸ばせば伸ばすほど、オーナーの手元に利益が残る設計になっているのだ。(最終的には売り上げの2〜3%になる)

都会の「回転率勝負」に対し、地方の「滞在時間と客単価勝負」。

かつて“コーヒー代は場所と時間を買う料金”と言われたが、いまや「長居させて客単価を上げる」という逆転の発想が、地方の喫茶店文化を力強く支えている。

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