小説|百奇夜行 本編058 決着〜世界が救われるまで、あと42話〜
『決着』
そうだね。仕切り直そう。
というかさっきの話は記憶から消し去ろう。
世界を救うには、作者である私を殺さなければならない。
崎山さん、そこには気付けたってことでいいよね。
「そのためにナイフを用意をしたんだろ」
小林さん、その方法にも見当が付いてるんですか。
「あの物語の設定を使うとしか考えられないね」
それなら早く、私を殺してよ。
踏ん切りがつかないなら、背中を押してあげるからさ。
世界が滅ぶまで、残り十秒。
この『秒読』は『百奇』の罠じゃないよ。
「ご都合主義だな」
世界が滅ぶまで、残り八秒。
決着をつけよう。
「本当に別の方法はないってことでいいのかな」
世界が滅ぶまで、残り六秒。
勝つか負けるか。それだけですよ。
「極端すぎるんだよ。知り合った時からずっと」
世界が滅ぶまで、残り四秒。
もう時間がないよ。
私はやると言ったらやる。
「そっちがそのつもりなら」
「小林さん、これから何が起きても」
「俺のことを信じてください」
「分かった」
世界が滅ぶまで、残り二秒。
「勇者の剣を手に持って」
世界が滅ぶまで、残り一秒。
「はみ出せばいいんだろ、物語の『枠外』に!」
世界が滅ぶまで、残りゼロびょ。
「えい」
そう、それこそが私の求めていた正解。
「最初の課題は、ポイ捨てをやめさせるコピーです」
「上位十名の優秀者を発表します」
「山本さん。小悪党ってコピー、面白かった」
「え…ありがとう。崎山さん…だっけ」
小林が崎山と山本をガチ部屋に招待しました。
「お疲れ様です。全員揃ったみたいだね」
「力強いトークルーム名ですね」
「お疲れ様です!ほんとだ!」
「三人ともガチで目指すべきものがあるからさ」
「その名に恥じぬよう頑張らないと」
「今後はこの部屋を情報交換の場にしようよ」
「私達が手を組めば怖いものなしですね」
「よろしくお願いします!」
とうとう私は、望む場所へ到達できなかった。
やれることはやった。
と言えるかは怪しいけど、私なんてこんなものさ。
小林さん、崎山さん。
最後まで付き合ってくれて。
ありがとう。
現実の世界の二人も。
もしここまで読んでくれてるのなら。
ありがとう。
そして、あなたも。
ありがとう。
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登場人物/設定/題名
物語の世界の小林…世界を救う者。
ガチ部屋の創始者。
類い稀なる問題解決能力の持ち主。
とある講座で知り合った私の友人。
世界を滅ぼす者との最後の戦いへ。
物語の世界の崎山…世界を救う者。
ガチ部屋のメンバー。
『一奇夜行』の読み手。
『十奇夜行』の書き手。
類い稀なる素直さといい声の持ち主。
とある講座で知り合った私の友人。
世界を滅ぼす者との最後の戦いへ。
物語の世界の山本…世界を救う者
になるはずだったのに逃げ出した臆病者。
ガチ部屋のメンバー。
『十奇夜行』の読み手。
『百奇夜行』の書き手。
類い稀なる巨乳の持ち主。
ただの私。
行列から吊橋へ連行される。
あなた…この物語の読者。
想いを言葉にした時、『結末』は変わる。
現実の世界の小林…私の友人。
『百奇夜行』を読んでいるかもしれない。
現実の世界の崎山…私の友人。
『百奇夜行』を読んでいるかもしれない。
現実の世界の山本…世界を滅ぼす者。
世界を救う為に倒すべきラスボスの正体。
『百奇夜行』の作者。
note/カクヨム/TALESにて連載中。
世界を救う者との最後の戦いへ。
『枠外』…百奇夜行 No.007の題名。
物語の枠内に収まり切らなかった物語。
本編登場済:75/100 話
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