【平均さん】恋人と会うのは週1回でほぼ平均。でも恋愛は「乾いてる」|第29話
あなたは、恋人と週に何回会いますか?
明治安田総合研究所が18〜54歳の男女8,872人へ行った調査では、理想のデート頻度として「週1回程度」を選んだ人が34.5%で最も多く、40代男性に限っても36.7%で最多でした。
今回の平均さんは46歳。交際して約4年になる相手と会うのは週1回程度なので、理想として選ばれやすい頻度と比べれば「ほぼ平均さん」です。
ただし、この調査が尋ねたのは理想の回数で、平均さんが実際に会っている理由までは分かりません。
それでは、回数だけは理想へ着いている平均さんが、週に一度の予定をどんな言葉でカレンダーへ置いているのか見てみましょう。
平均さんの一週間には、仕事、転職の準備、釣り、サウナ、noteが入り、その隙間へ恋人の家を訪ねる予定が週に一度ほど置かれている。
四年も続いた相手なのだから、会う頻度だけを取り出せば安定して見える。世の理想が週一回で、自分も週一回なら、珍しく何もこぼさず平均へ着地したようなものだった。
ところが、本人に「なぜ会うのか」と聞くと、出てくる言葉はずいぶん軽い。
「しょうがないから、週に一回くらい家に行く」
さらに本人は、現在の関係を「恋愛は乾いてる」と表現する。
いや、待てよ。
恋人に会う理由の先頭へ「しょうがない」が出てくる人を、頻度だけで理想的な交際へ入れていいのだろうか。
以前は、二人で見続けているNetflixやAmazonプライム・ビデオの作品があった。片方だけ先へ進めば小さな裏切りになるため、次の週まで続きを残しておくことが、会う理由の一つにもなっていたらしい。
いまは、その欄が空いている。
再生画面に「続きから見る」がなければ、会ってから何をするのかを毎回少しずつ作らなければならない。それでもカレンダーには週一回が残り、平均さんは相手の家へ向かう。
習慣としては強い。
しかし、会いたいという気持ちが強いのかと問われれば、本人にも同じ丸は付けにくそうだった。
調査では「週2回以上」が7.4%、「週1回程度」が34.5%、「月2〜3回程度」が31.5%となっており、週一回は確かに中央の大きな山へいる。40代男性でも週一回が最多なので、46歳の平均さんが特別に少ないわけではない。
だからこそ、数字が合いすぎて少し困る。
週一回会う二人と聞けば、離れすぎず、生活を潰すほど近すぎず、お互いの時間を守れているようにも見える。平均さん自身も、仕事や趣味を残したまま四年間続けられたのだから、回数の設計だけを見れば悪くないと思っている。
一方、会うたびに言葉遣いや扱われ方へ引っかかり、嫌だと伝えてもその瞬間だけ収まるなら、週一回は楽しみの回数ではなく、違和感を確認する周期にもなりうる。
毎日会わないから一週間で薄まり、次に顔を見れば、まあ今回はいいかと思う。その繰り返しで四年が積み上がったのか、それとも週一回だったから四年を保てたのか、平均さんにはまだ切り分けられていない。
頻度は、ほぼ平均。
交際期間も、本人にとっては十分に長い。
それなのに「今週も会いたいですか」と質問を変えた途端、平均さんはカレンダーを見たまま、すぐには答えなかった。
回数の平均は、会いたい理由の平均まで教えてくれないようだ。
来週も一つ予定を置くのか、それとも一度だけ空欄にしてみるのか。平均さんは、まだ週一回の枠を消さず、その横へ小さく疑問符だけを付けた。
あなたは、恋人とどのくらいの頻度で会いますか?
その回数は、会いたくて選んだ頻度でしょうか。それとも、いつの間にか残った習慣でしょうか。
平均? 平均以上???
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