【平均さん】送別会は月2回で平均以上。社員が辞めても会だけ残った|第23話
あなたは、職場の人と月に何回飲みますか?
シチズン時計が2024年に社会人1年目400人へ行った調査では、上司や先輩との飲み会が「ない」人は43.5%、月1回が31.5%で、両者を合わせると75%でした。
主人公の平均さんは46歳。今の会社では入社してから送別会が月2回ほどあるため、この調査との比較では「平均以上さん」です。
年齢も勤続年数も違う調査ですが、月2回の送別会が多い側に見えることだけは確かです。
それでは、人が辞め続ける会社で、社員より長く残った飲み会を見てみましょう。
平均さんの会社では、毎月のように誰かの送別会が開かれる。
一回なら偶然でも、月二回が続くと、店を予約する連絡にも季節感がなくなり、乾杯の挨拶だけが人の名前に合わせて差し替わる。
それでも、会社を辞めたら全部の関係が切れるわけではなかった。
「ネギの会」と「東京最高会」は、既存社員がほとんどいなくなっても続いている。もう一つ、月一回ほど行っていた「支店長と上野せんべろ」も復活させたいが、支店長はすでに転職し、子どもも生まれたため、以前と同じ日程では集まりにくい。
会社の飲み会だったはずなのに、会社が先に抜けていった。
部署名も役職も変わり、同じオフィスへ出社する人がいなくなっても、会の名前だけは当時のまま残っている。
そして9月には、平均さん自身の「葬儀」が行われる。
送別会ではなく葬儀と呼ばれるのは、縁起が悪いというより、辞める人を何人も見送ってきた会社で、ついに本人が送られる側へ回ったという冗談らしい。
飲み会の回数だけなら平均以上。会社への定着率を測る材料にすれば、かなり不穏である。
ただ、辞めたあとまで続く三つの会を見れば、同僚との関係が会社に残るとは限らず、人について外へ出ていくこともある。
平均さんは自分の葬儀の日程を確認しながら、次に残る会の名前をまだ決めていない。
送別会が月2回ほどあり、今回の平均さんは「平均以上」です。
ただし回数が多い理由は仲がいいからだけではなく、人が辞め続けているからでもあります。それでも退職後に残った会が三つあるなら、会社の外へ持ち出せた関係も平均以上なのかもしれません。
あなたは職場の人と月に何回飲みますか? 会社を辞めても残った会はありますか? 平均? 平均以上???
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