知識ゼロからのデッサン挑戦記⑥〜廃墟群の苦戦と模型の脳から脱出の連打〜(中編5)
【廃墟群の絶望 もぬけの殻の画用紙】
もっと針金のような細い線を表現したくて
シャープペン《4H》を追加購入したものの、
どうしても綺麗な1本の線が引けない。
ついつい線を重ねてしまい、奥の山間部や廃墟群は
何十回もやり直すハメになった。
"鉛筆と芯と消しゴム"ばかりが削れていき、
画用紙の上は"もぬけの殻"。
というスッキリしない時間だけが過ぎていく。
尖った建築物は、工事現場の《赤い三角コーン》からヒントを得て、プライドを捨てて定規で線を引いた。
(因みに約4センチくらいで設定)
レンガなんて簡単に描けるだろうと高を括っていたが、
『いや〜!ちょっとまって。落ち着け。私。』
"まさに言うは易く行うは難し"という言葉がぴったりだ。
バランスが意外と難しく、一個一個、線1本描くのは骨の折れる作業で、完全に甘く見すぎていた。
(レンガ 0.4mm)
何度も消しては描いてを繰り返したせいで、
紙が薄くなり、段々と筆圧の跡や色が残ってしまった。
(ドアップで見ると至る所にその痕跡があり、かなり誤魔化している。)
【トントンと白子と模型の脳】
だが、今回絵の一番の悩みどころは、植物系だった。
存在感がありつつも、
生い茂った神秘的な木々をイメージしていたはずなのに、筆者が手を動かすと、どうしてもモコモコの⋯⋯⋯
《模型の脳の絵》になってしまうのだ。
ならばと"薄く"描けば描くほど、
今度はどう見ても食材の《白子》にしか見えなくなる。
この"木"だけで、もう気づけば1週間が経過していた。
半分諦めかけ、子供のように鉛筆の先で画用紙をトントンと叩き、口は半開き。いじけモードで遊んでいた時のことだ。
ふと紙に視線を落とすと、
『あれ……遠方の植物の表現なら、
このトントンでもいける?』
絶望の淵から、まさかの⋯⋯
《鉛筆トントン連打チャレンジ》が始まった。
いじけモードのトントンから再構築してみたのは、
"品よく言えば"⋯
秋の夜長にたたずむ《枝垂れ柳風》の植物。
葉先と葉のベースは"H系"の鉛筆で軽くトントンを重ねていき、建物に近い部分や日陰になりそうな所は、B系の鉛筆で陰影を演出していく。
(とはいえ。手前の枯れ木や崖は、たっぷり"匙を投げた"感が残って模型の脳となっている。もうやり直す気力がゼロだった)
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そしてこれまた最後に白状すると、
流石に、ドラゴンも描けなかった。
翼を持つ伝説の巨獣を、
超カッコよく脳内では描いていたはずなのに、
気づけば【脚が馬】になってしまった。
どうやら筆者の技術と創造力の限界がきてしまったようだ。
完全に謎の《未知の生物》が誕生ではあるが、
そこは御愛嬌ということで、
筆者の
"鉛筆デッサン挑戦記"はこれにて⋯完結である。
次回
完結編、あとがき と 子供の絵紹介。
