「アルバイトだから」は、言い訳にしたくない
うのしです。
「どうして、そんなに仕事のモチベーションが高いの?」
たまに、そう聞かれることがある。
正直、自分では特別なことをしているつもりはない。ただ、働くからには、その場所にいる意味を残したいと思っている。
給料をもらうためだけに時間を使うのではなく、自分がいたことで誰かが助かったり、お客様に喜んでもらえたり、チームが少し良くなったりしてほしい。
それが、私の仕事への向き合い方だ。
「アルバイトだから」で線を引かない
これまで、塾、ホテル、アパレルと、異なる仕事を経験してきた。
仕事内容も、求められる力も、それぞれ違う。それでも、どの職場でも大切にしてきたことがある。
それは、「アルバイトだから、ここまででいい」と考えないことだ。
雇用形態はアルバイトでも、お客様から見れば、そこで働く一人のスタッフである。困っているときに、社員かアルバイトかは関係ない。
だから、自分にできることを増やしたいと思うし、指示されたことだけでなく、その先まで考えて動ける人でありたい。
任された範囲をこなすだけではなく、「自分がこの場所を良くするなら、何ができるか」を考える。
私は、「全員経営者」という言葉を、役職に関係なく一人ひとりが店や組織の未来を考えることだと捉えている。
正解は、職場によって変わる
塾では、生徒一人ひとりの性格や状況に合わせて支えることを学んだ。
ただ励ますだけではなく、現実を一緒に分析し、目標までの道筋を考える。相手に寄り添うことと、必要なことを正直に伝えること。その両方が必要だった。
ホテルでは、お客様が言葉にする前に、その表情や動きから困っていることを想像する力を学んだ。
荷物を持っている。周囲を見渡している。少し不安そうに立ち止まっている。小さな変化に気づき、こちらから声をかける。
自分は、そうした人との関わりを中心に仕事を覚えてきた。
だからこそ、アパレルの仕事を始めたときは戸惑った。
接客だけでなく、レジ、商品整理、補充、売場の確認など、覚えることが多い。これまでの経験が、そのまま通用するわけではなかった。
できないことを指摘されると、悔しい。周囲から見られているように感じて、萎縮することもある。
それでも、「以前の仕事ではできていたのに」と過去の自分にしがみついていても、新しい仕事は覚えられない。
職場が変われば、求められる正解も変わる。
これまで培ってきた接客への思いは残しながら、新しい基準を受け入れていく。その両方が必要なのだと思う。
指摘は、できない人という判定ではない
私は、一度聞いただけですべてを完璧にできるタイプではない。
教えてもらったことを振り返り、言葉にして整理し、次の勤務で試す。失敗したら、また修正する。
どちらかといえば、復習しながら身につけていくタイプだ。
指摘を受けた瞬間は、落ち込むこともある。自分には向いていないのではないか、と考えることもある。
けれど、指摘は「できない人」という最終判定ではない。
今の自分と、求められている状態との間にある差を教えてくれるものだ。その差が分かれば、次に何を変えればいいのかを考えられる。
大切なのは、指摘されなかった人になることではなく、指摘されたあとに変われる人になることだと思う。
迷ったら、目の前の人を優先する
仕事には、同時にいくつもの業務が発生する。
作業を進めたい。売場も整えたい。時間も守りたい。それでも、その場に困っているお客様がいるなら、まずは目の前の人を優先したい。
仕事に慣れるほど、業務を終わらせること自体が目的になってしまうことがある。
しかし、その作業は何のためにあるのか。
売場を整えるのも、商品を補充するのも、知識を身につけるのも、最後はお客様により良い時間を届けるためにある。
効率や数字は大切だ。ただ、その先にいる人を忘れたくない。
本気で働くことと、仕事だけで生きることは違う
私は、仕事で成長したい。
若いうちはさまざまなことを経験し、責任ある立場を目指したい。周囲から「この人なら任せられる」と思われる人になりたい。
一方で、仕事だけの生活にはしたくない。
家族と過ごす時間、友人と笑う時間、大切な人と出かける時間も、自分の人生をつくっている。
仕事に本気で向き合うことは、自分のすべてを仕事に差し出すことではない。
大切な人との関係を守りながら、仕事でも上を目指す。その両立は簡単ではないけれど、最初からどちらかを諦めたくない。
仕事は、人生の大きな一部ではある。しかし、人生のすべてではない。
働くことを通して、どんな人になるか
私にとって仕事は、お金を得る手段であると同時に、自分の人間性が表れる場所でもある。
忙しいときに、どのような態度を取るのか。
失敗したときに、言い訳をするのか、次に生かすのか。
困っている人に気づいたとき、見て見ぬふりをするのか、自分から動くのか。
仕事への向き合い方は、そのまま人への向き合い方なのかもしれない。
まだ、できないことは多い。不安になることも、働くことが楽しくないと感じる日もある。
それでも、目の前の仕事を一つずつ覚え、昨日より少しでもできることを増やしていきたい。
「アルバイトだから」ではなく、「自分がここで働いているから」。
そう考えて行動できる人でありたい。
