描写するなら、どの五感から書いてみる?
みなさん、おはなし書いてますかー?
散々自分でも悩み、いろんな方からも聞かれるのが、描写について。
もっと上手くなりたい。読んでて素敵だなと思う描写を書きたい。もうこれ、文字書きの永遠のテーマかもしれません。
描写についてまずやってみたいのが、五感を書くことなのですが、そう言われてもどこから手をつけたらいいのかわからん。という声、聞こえてきそうです。
わたしもまだ、五つの感覚全部は上手く扱えないのですが、それでも何かしらできることはあるんじゃないか。そう思ってこの記事を書いてみます。少しでも描写に対する苦手意識が払拭できれば嬉しいです。
まずは視覚、いろかたち
描写をするに当たって、まず書きたいのは五感のことなんですが、そのなかでも書きやすいのは視覚情報です。おはなしを書くというのは、文字を使って相手の頭の中に情景を思い浮かべてもらうことなので、最初は見ているもの、見せたいものをそのまま文字に落とし込みます。
最初は色と形から。
例えば、
机の上に、ボールが乗っている。
という文は、
茶色い机の上に、青いボールが乗っている。
とした方が絵が浮かびます。
もっと描写するなら、
やや茶色の濃い木目調のテーブルの上に、手のひらサイズの青い球体がひとつ、乗っている。
わかりやすさが増す一方で、読む速度は遅くなるのでここはバランス。どのくらいその描写がおはなしに必要かは考えどころです。
もっと言うとわたしは、
やや茶色の濃い木目調のテーブルの上に、手のひらサイズの青い球体がひとつ、乗っている。
英次はその青を手に取った。撫でれば球が光を反射して眩しい。
みたいに、何度も出てくる「ボール」という言葉を、色や形に直接置き換えて書いたりもします。
それから触覚、てざわりも
色、形で表現できるようになったら、今度は手触りも足してみましょう。
だっこ、とせがむ娘を抱くと、ふわふわの毛が頬に当たった。
ふわふわ、ざらざら、つるつる、もこもこ。
なんでもいいんですが、これが入ると一気に触れている感覚が読んでいる方にも伝わります。視覚情報だけじゃなく、触覚にも訴えかけられる。
このへんは、ふわり、ざらり、つるり、みたいな書き方もできますね。語り手の言葉の使い方とか、一人称三人称によって使い分けてるかな。
さらに、温度も足すと、
そっと触れた手があつい。普段弟と手を繋ぐときとは訳が違う。ごつごつして、太い指は私の手を簡単に包んでしまった。
こういうこともできます。
もうちょっと増やすなら聴覚、おと
もうひとつ足すなら、五感の中でも聴覚がいいかなと思います。はじめのうちは音そのものやオノマトペを入れるのがおすすめ。
川の流れに逆らうように、足を差し込んでいる。右、左、と交互にちゃぷちゃぷ足を持ち上げれば、何度目かの下ろす瞬間に、とぷん、と水しぶきが上がった。
目隠しをされて、もうどれくらい経ったのかわからない。トラックのエンジン音と、時折ウインカーのカチカチとした音だけが聞こえている。急ブレーキで止まって、電子音の通りゃんせが聞こえてきた。この信号はうちの近くではない。一体どこまで来てしまったのか。
音があると、その場にいる、存在するということをはっきり表現できますね。全く音の鳴っていない場所ってなかなかないので。目を閉じて聞いてみると、今も何かの音が鳴っているはずです。
伝わりづらいかもしれませんが、わかっていただけたでしょうか?
五感が書けるようになると、描写ってかなり書けるようになるのではないかと思うのでまずはここから。まだまだ奥深い描写のこと、追っていきたいと思いますが今日はこのあたりで。
▼今日のいっしょに書けるワーク
お気に入りの文房具について、五感を使って描写してみてください。
まずは色と形。それから手触り。もし音が出るものなら、その音も。
書いたものは作品(記事)として公開してくださって構いません。つけたしもOK。記事引用など何らかの方法でお知らせくだされば読みにいきます。正解はないのでお気軽に!
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