見出し画像

描写をしたいならまず説明から始めよう

説明と描写の違いについて考えてみたんですけどね、

おはなし書きたい人の中には描写に苦手意識ある人もいらっしゃいます。

素敵な描写があれば、おはなしっぽくなりますもんね。読んでても気持ちいいし、嬉しいし、書いてても楽しい。

それが上手くいかなくて困ってる、という方のために、どうやれば描写ができるようになるか、考えてみましょう。


描写は説明である

いきなり前提をひっくり返してごめんなさいね。描写と説明の違いでひと記事書いたんちがうんかい。
ちょっと聞いてください。

もう一度、定義に立ち返りましょう。

説明:
ある事柄が、よくわかるように述べること。

デジタル大辞泉「説明」より

描写:
物の形や状態、心に感じたことなどを、言葉・絵画・音楽などによって写しあらわすこと。

デジタル大辞泉「描写」より

つまりね、そこにあることを言葉を使って伝えるということは同じなんです。アプローチの仕方が違うだけ。

大きな説明という枠の中のひとつが、狭い意味での説明であり、描写です。
表したいことは同じ。まずここをしっかり押さえましょう。


描写上手は説明上手

それでは、実践していきます。
描写がうまくなりたかったら、まずは説明ができるようになってください

なんでやねん。描写したいって言うてるやろ。

はいごもっとも。でもさっき、描写は説明であるということをおはなししました。

説明ができる人は、描写ができます。逆に言うと、説明ができない人は描写も難しいです。
これが全てじゃないけど、だいたい当てはまるんじゃないかな。

なのでまずは、説明。
とにかく説明ができるようになりましょう。


詩になくて小説にあるもの

自分でも小説と呼ばれるもの、詩と呼ばれるものをいろいろ書いたり読んだりしてるうちに思ったんです。この二つの違いは、説明があるかどうかなのではないかと。

状況やその場に何が起こってるか、説明があるのが小説。説明なく、空気感や感情だけを取り扱うのが詩。

辞書的な意味とは多分違いますが、わたしが書いてて思う小説と詩の大きな違いです。


あさのひかりが、わたしを包む。
この道は、どこへたどり着くんだろう。
目に留まる、白の可憐な花びらは、
いつだってわたしを勇気づける。
ここにいる、つよさ。ひとりでいる、つよさ。
きらきらまぶしい、あさのひかり。

これが詩だとして、

 早朝、髪をひとつに縛っただけで散歩に出かけた。普段はまだ眠っている時間に外を歩くのは気持ちがいい。太陽が雲間からのぞいて、朝露が光っている。あまりに早い時間だからか、普段なら行き交う人もいるはずなのに誰とも会わない。
 しばらく行った先に、花が咲いていた。誰に世話されずともきれいに咲き誇っていて、つよい。この子はいつだって、わたしに勇気をくれる。

これだと小説です。

小説も描写もりもりしちゃったのですが、説明がきっちり挟まってるのわかるでしょうか。


とにかく5W1H

自分の書いたものが小説にならない、と感じてる人の作品はおそらく、説明が足りていません

いつ。どこで。誰が。誰と。どうした。

これを書きましょう。書けばどれだけ不格好でも、小説として形になります。上の例がそう。

さっきの例を説明に全振りすると、

早朝、近所の道の上で、わたしはひとりで散歩している。しばらく行ったところで道ばたに咲いてる花を見つけた。そこからパワーをもらう。

こうなります。一応おはなしにはギリなってるかな。

もういっこ、例を挙げてみましょう。

マンションの屋上。夜空の下で、一緒に住んでいる姉弟が話をしている。姉は眠そうにあくびをしていて、弟はそれに気付かず将来の夢について語っていた。

いったん描写のことは置いておいて。説明を書きます。このときは、説明ばっかりになっても構いません。説明は描写の基礎だから。この話で何を書きたいのかを、まずは説明してみましょう。


説明を描写に言い換える

これができたら、やっと描写です。
説明で使った言葉をできるだけ使わないようにして、言い換えていきます。主語よりは、動詞や形容詞を言い換える方がいいかな。

 満天の星、とは言えない。雲の隙間から月がほんの少しだけ覗いている。もうあたたかくなったのに、屋上は風が吹いていて、羽織るものがほしかった。あたしは朝からばたばた動いていたからもう眠くて仕方がなくて、なのにハルトはずっと喋っている。
「だからさねーさん。おれはいつかあいつみたいになりたいんだよ」
 うんわかった。その“あいつ”がどれだけすごい奴か知らないけど、少なくともそんなできた人間なら隣にいる姉があくびしてるのにも気付くんじゃないの。

説明を全部消す必要はありません。そうすると詩になっちゃうからね。詩を書きたいならそれでいいんですが、小説を書きたい場合は説明を残しつつ描写に変えてみてください。

どのくらい言い換えるかは、塩梅。というか好みもあるかな。
説明多め、描写多め。6:4、3:7。いろいろやってみて、自分がいいと思えるバランスを探ってみてください。


描写苦手、という声を、ぽつぽつ聞くことがありまして。どうしたら苦手意識なくなるかな、少しでも書けるようになるには、と考えてみた結果がこれです。少しでも参考になるといいな。感想もお待ちしてますね。


▼今日のいっしょに書けるワーク

以下の説明を使って、描写に言い換えておはなしを作ってみてください。

夜のコンビニで、わたしは晩ご飯を買う。同年代の店員が話しかけてきた。すこしだけ会話して、いい気分になって店を出る。

書いたものは作品(記事)として公開してくださって構いません。つけたしOK。一人称もいい感じに変えてください。記事引用などなんらかの方法でお知らせくだされば読みにいきます。正解はないのでお気軽に!



▼楽しく書くためのオンライン創作コミュニティやってます。参加無料なのでふらっと遊びに来てください。

▼匿名のコメントや質問、感想、リクエストなどなんでもどうぞ

いいなと思ったら応援しよう!

ただのはる よかったらサポートお願いします。家族と一緒にちょっといいものを食べます。