完済予定は80歳。金利がある世界に異世界転生したおじさんの安心を探す旅 #7
第7話「安心の値段」
6話かけて、問いが変わった
「駄目な可能性を見たくない」と書き、
計算して、安心できなかった。
金利上昇という現実が来た。繰り上げ返済3万円で対応した。
不安の正体に辿り着いた。不確実性への恐怖。氷河期世代として骨に刻まれた「またか」という予感。やれやれだぜ、と書いた。
そして今回、最後の問いに向き合う。
安心とは何か。
安心の値段を考えた
具体的に考えてみた。いくらあれば安心できるのか。
住宅ローン、親の介護、自分達の老後。それだけではなく、インフレ、金利。想定外の出費。それら全てを「まあ大丈夫」と思えるには、いくら必要か。
2億円だ。
さすがに2億円あれば、ローンも介護も老後も、たいていのことはどうにかなる、はず。でも1億円では足りない気がする。2億円なら、おそらく大丈夫だ。
これが、おじさんが出した「安心の値段」だ。
そして、残された時間では2億円には到底届かない。これも、わかっている。
届かない安心を、目指すのか
答えが出た瞬間、次の問いが来た。
届かないとわかっている安心を、それでも目指すのか。
答えはノーだ。
2億円を目標に掲げて生きていくのは、おじさんには無理だ。計算しても難しい事はわかってるし、あまりに遠い目標はおじさんを飽きさせるに十分だろう。
では「安心じゃない状態」と折り合いをつけて生きるのか。
これも、何か違う気がする。
「折り合いをつける」というのは、今までと変わらないじゃないか。
それでも旅は続く
正直に言う。
ここまで書いてきて、結局安心には全くたどりつかなかった。不安や安心について考えてみたものの、結局答えは出ていない。
ただ、一つだけ言えることがある。
1話を書き始める前と今では、何かが変わった。漠然としていた不安が、少しだけ輪郭を持ち始めた。「駄目な可能性を見たくない」と目を閉じていたおじさんが、少しだけ目を開けた。
それで十分かと言われれば、全然十分じゃない。
でも、やらないよりはマシだ。
旅は続く。現実も動いていく。金利、子どもの大学費用、親の介護、色んなものが忍び寄って来そうだ。そうこうしているうちにNISAの資産が減ったりするだろう。
でも、noteをはじめてみたり、AIに触れてみたり、小さなことでも新しいことに挑み続けることで、またか、ではない未来を目指してみたいと思う。
次回予告
おじさん、血迷う
著者より
やっぱり、ながいたびはまともなたびでは無いようです。
おじさん、MacとAIと共にたびに出ます。
