用語集: 「シーパワー」
今回は「シーパワー」についてみていきましょう。
地政学的な話です。
用語集: 「地政学」 <ー 中国、シーパワー国家への挑戦|武器商人秘書:オリガの資料室
のオマケです。
文書だけだとわかりにくいかもしれませんが、こんなものです: ↓
日本、米国、イギリスが代表格…
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「シーパワー(Sea Power、海上権力)」 国家が海洋を支配し、それを活用する能力の総称です。この概念は、19世紀末にアメリカの海軍軍人であるアルフレッド・セイヤー・マハンが、その著書「海上権力史論」で提唱し、世界戦略に決定的な影響を与えました。
シーパワーの核心的な主張
マハンは、歴史上の国家の興亡を分析し、海洋の支配、すなわち制海権こそが、国家の繁栄、富の獲得、そして世界的な影響力の鍵であると主張しました。
貿易の保護: 海洋は世界貿易の主要な交通路であるため、自国の商船隊の航行の自由を確保し、敵対国の海上輸送を妨害する能力が国富を維持し、増大させるための死活的な要素になります。
富の循環: シーパワーは、生産(国内での商品製造)→海運(商船による輸送)→植民地・市場(商品の販売先)という富の循環を確立し、それを海軍力で保護することによって成立するとされます。
シーパワーを構成する要素
マハンは、単に軍艦の数が多いことだけをシーパワーとは見なさず、以下の6つの要素が、国家がシーパワーを発揮するための総合的な条件になると論じました。これらの要素は、現代の地政学においても重要視されています。
地理的位置: 海上交通路や海峡への近さ、そして陸続きの国境の有無などがシーパワーの発展に有利に働きます。島国であることや、主要な交易路に面していることが、海洋への関心を高め、海軍力を海外に展開しやすくします。
地勢的形態(海岸線の形態): 優れた自然の港湾を持つこと、そして長い海岸線を持つことは、海運業や海軍の活動拠点を持つ上で不可欠です。
領土の規模: 領土が広すぎると、その防衛のために軍事力を分散せざるを得ず、海洋への集中が難しくなります。また、本土から離れた植民地や基地を持つことで、艦隊の活動範囲を拡大し、世界中に影響力を及ぼすことができます。
人口: 航海術に長けた船員や海軍兵士を供給できる、航海体験を持つ国民の多さが重要になります。
国民性: 貿易や海運、海外への進出に対して積極的で、海洋に対する関心が高い国民性がシーパワーの基盤となります。
政府の性格: 政府が、海運政策や海軍の増強に対して強い関心を持ち、長期的な国家戦略としてシーパワーの維持・強化を推進する姿勢が不可欠です。
ランドパワーとの対比
シーパワーは、大陸に広大な領土を持ち、陸上での支配力に重点を置くランドパワー(陸上権力、大陸勢力)としばしば対比されます。

シーパワー国家は、海洋という「動く道」を利用して世界中の資源や市場にアクセスし、国際秩序を形成しようとします。一方、ランドパワー国家は、陸上領土の支配と安定を最優先とし、対立する傾向が見られます。
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