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マジカル・シークレット・ツアー ANOTHER ROUTEに参加してみた、ってはなし

(ネタバレを避けていますが、不安なので一応ネタバレのタグを付けております。)

イマーシブフォート東京がクローズして早5ヶ月、わたしのスマホには様々な謎解きやらイマーシブ公演やら役者さんの個人イベントのお知らせが流れてくるようになった。
その中で、これに行きたい!!と思ったのが今回紹介するマジカル・シークレット・ツアー ANOTHER ROUTE です。
以降の画像は公式サイトさんのものをお借りしました。


友人が体調不良の為、代わりにツアーに参加してほしいと依頼されるところから物語は始まる。
受付を済ませるとすぐに没入体験へと引き込まれた。美人で話上手な女性から今回のツアー(運び屋)についての説明を受けるのだが終始笑顔で明るく話続け、まるで違法とは思ってもいないようだった。
闇バイトの世界に足を踏み入れてしまった人たちもきっと最初はこんな感じに超えてはいけない一線を悪意なくふんわり超えたんではないだろうか。
仕事の内容は3人に小包を届けること。電子タバコほどの小さな小包は予想に反してずっしりと重い。

受け渡しをする3人は年齢も性別も職業もみんなばらばらだったけど、だれにも言えずだれにも頼れない悩みがある。
「もし自分だったらどうする?」
「力を貸してくれ、頼む」
「あなたの意見を聞かせてください」
悩みを聞いていくうちに選択を迫られることになるのだが、これがとてつもなく難しい。
難しいというのは悩み事自体ではなく、どの選択をしても誰かを必ず裏切り誰かが必ず損をすることになるからだ。
心の中で自分自身の答えは決まっていても、話をすればするほどに相手に情が移ってしまい「この決断ではたしてこの人は救われるのだろうか?」「自分は最適だと出した答えも本人からしたら酷な選択ではないか?」と葛藤する。
それを3回繰り返すので終わる頃には心が疲弊してきた。
それくらい演者さんたちのお芝居が素晴らしかったのだ。
不安に伏せたまつ毛や瞳が揺れるたびにこちらの心まで揺さぶられる。大きな掌が強く握られたときこちらの心まで握りしめられる。湿度のある笑みを向けられるたびこちらの心までじめっと湿度を増してくる。
言葉だけでなく伝わるものが多すぎて見逃さないように必死だった。

3人に小包を渡し終えるとツアーは終了となる。
しかしここからが第二章の始まり。
体験後に彼らとどういったやりとりをしたかを選択し専用サイトに送信。
そうするとわたしたちが言った言葉や起こしたアクションで登場人物が近い未来をどう過ごしどんな結末を迎えたかが送られてくる。
この物語はマルチエンディングとなっていて選択次第で無数の結末が待っているのだ。
強盗や殺人はもちろん重罪だけれども、他人の人生に介入することが一番の罪ではないか?と思わせるような結末にゾッとした。

実在する商業施設を周遊するスタイルもまた没入感を高めた。
もちろん周りは買い物に来た一般のお客さんばかり。
そんな渋谷のど真ん中、喧騒に紛れてわたしたちは秘密を共有し交渉し選択を迫られる。
異様な雰囲気に一般のお客さんからチラチラ見られる場面があったのだけど第三者からはどう見えていたんだろう。
友達か仕事仲間か、はたまた怪しい勧誘か…
都会の人は他人に対して無関心だと思ったけど意外とそうではないのかもしれない。
また渋谷に行ったら彼らに想いを馳せてしまいそうなくらいにはしっかりどっぷり没入してきた。



※本日7/18をもって終演となり今後の再演もないとのことだった為、自分なりにネタバレを避けた形での投稿をしてみましたが問題があれば削除いたしますのでその際はご連絡ください。






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