見出し画像

1998年4月28日(火)《BN》

【ハイライト:高嶋たかしま 美樹みき櫻木さくらぎ 美雨みう松島まつしま 明日香あすか滝川たきがわ 亜佳里あかり浦田うらた まい
「それでは金曜日からの18期試験頑張りましょう!カンパーイ」
「カンパーイ」
 今日も元気な滝川 亜佳里の乾杯の音頭を聞いて、他のメンバー全員が乾杯と叫んだ。ここはスナック『ハイライト』。平日の19時であるが、明日がみどりの日で祝日ということもあり、店内にはある程度の客が来店している。冒険者組織教官のメンバー達は、金曜日から始まる18次募集2次試験の準備に追われており、まだ完全には準備が終わっていない。ただ試験までにはもう1日、30日が残っているので、そこで全ての準備が終わる見込みである。そこで今日はここまで努力をしてきた労いの意味も込めて飲み会を実施することにしたのである。
「さて今日は飲むぞー」
「気合い入ってるわねー。飲も飲も」
 一杯目の生ビールのジョッキをすでに空けている松島 明日香が意気込みを口にし、それを聞いた高嶋 美樹が苦笑いしながら飲むことを勧める。お酒はあまり飲み過ぎるのは良くないが、自分が飲みたいのであればそれは多少仕方がない。一般的な同世代の女性に比べて松島は明らかにアルコールには強いので、ちょっとやそっとじゃ変に酔っ払わないという安心感はある。松島は2杯目にハイボールを頼んだが、他のメンバーのジョッキはまだ半分程度残っているので、明らかに松島がオーバーペースである。
「ところで新迷宮ってどうなったのかな」
「そういえば最近その言葉聞かないな」
 思い出したように櫻木 美雨が発した言葉に、浦田 舞が返事を返す。今年の頭から噂になっていた新迷宮についてであるが、ここに来てもまだ正確な情報は出て来ていない。もしかしてこのままなかったことになるのではないかと邪推する者も現れているのである。
「流石に嘘でしたーってことはないと思うけどね」
「でもまあ無いなら無いで別に困らないような」
 無いことはないと確信をしている松島の言葉を聞いて、滝川が正直な感想を口にしたのであった。


熊大迷宮物語BNのマガジンです。

現在の固定記事です。

いいなと思ったら応援しよう!