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本のこと 『美しい日本の詩』と『折々のうた三六五日』と、大岡信さん


ご紹介したい本のお話しの前に‥


ちょっぴりお下品なお話になってしまいますが

みなさんは、こんな風にふと心配に思うことはないでしょうか?

ひげはだいじょうぶだったかしら?

湯船に浸かりながらふと思った日がありました

歯科での治療

わたしったら‥ひげ‥ぼーぼぼじゃなかったかしら?

歯科の先生、チクチクさせてしまわなかったかしら?



お出掛けの時に鍵を閉めたかしら?

そんな風に心配になることは昔からある事でしたが

こんな風に「ひげがぼーぼぼじゃなかったかしら?」を

心配する日が来るなんて

しかも治療中ではなくて

ふと湯船に浸かっている夜になって思い出すなんて‥

もう、女の風上にもおけないではありませんか?

え?女の風上にもおけないをこのように使って正解でしょうか

‥風下?

わからないのだから無理して使わなければいいのに‥



そういえば、この頃はあんまりガス消したかな?とか
カギ閉めたかしら?とか、心配していないかも
女の風上などというよりは

「ただの物忘れする」を「忘れる」になっちゃっていますね

物忘れするを忘れるなんて超ラッキーです



この頃、現実世界で話の前置きが長くて
『本題』何を話そうとしたのか忘れてしまう事件が多発して
いるのですが‥

そう‥本のお話しをしたいです



忘れている、といえば
今年こんなことがありました‥







春から夏、毎週義母のリハビリの付き添いがあった為
決まった時間拘束されるなら読書のチャンスだは、と
数年前に投げ出したままの「俳句入門」思い出しました

確かルールがあって一度通読した後に
20週かけて俳句のイロハの前の基本を少しずつ学ぶことができて
一週ずつ有名な俳句を四首ほど暗誦できるようにならないと先に
進んではならないという厳しい内容

家にいては中々時間を取ることが難しいので

これは、チャンスとばかりにミニノートを準備してはりきりました


「20週俳句入門」 藤田湘子 角川ソフィア


まずは通読

それから待ち合いで
必死にぶつぶつ
書き書き

一週目

遠山に日の当たる枯野かな 桐一葉日当たりながら落ちにけり 
一つ根に離れ浮く葉や春の水 鎌倉を驚かしたる余寒あり

高浜虚子

よしよし覚えたぞ

二週目

どれどれ‥先週の句をまず‥

お?あ、あれ?あれ?
一週間あくと先週覚えたはずの句を忘れてしまっています

仕方なくまた

遠山に日のあたりたる枯野かな‥

それから二週目のお題の句を

書いて書いて‥

ぶつぶつぶつ‥


3ヶ月程毎週一度通ったはずでしたが

一週間目から三週間目の句を、覚えたつもりで忘れて
書いては一週間後に忘れているを繰り返し‥

前に進むことなく

通院リハビリは訪問リハビリに移行して‥
わたしの俳句入門を読んでみるは
また宙ぶらりんになりました

俳句入門を読んで俳句を作れると思ったわけではなく

俳句とはどんな風に作られているのかを知りたかったのだから

四句暗誦を、守らなくとも良かったんだ!と
気がついたのですが時すでにおそし



そして秋

思いがけず再会の時


遠山に日の当たる枯野かな

その俳句は!はい!高浜虚子です!

勉強の成果がありました

人生無駄なことなどありませんね

載っていたのは

大岡信さんと谷川俊太郎さん編の本


声でたのしむ
  「美しい日本の詩」
           岩波文庫別冊25

ページ162にありました!声で読むという観点に立って、古代から現代までの和歌・俳句・歌謡・連句の中から346の作品を、明治以降の近・現代詩の中から72の作品が選ばれて収録されています


本の「はじめに」で


本文の下欄には、それぞれの作品の鑑賞の手引きとなる注記をつけました。屋上屋を架する愚におちいっていないことを願っております。この注記は、和歌・俳句を大岡、近・現代詩を谷川が担当しました。

と、あるのですが
わたしのような、何にも知らない人にとっては
そちらの「注記」が頼りで
ともかくわかりやすい言葉で、ユーモアもあって
色んな知識、時代背景、読みどころを知ることが
出来るのがとても楽しかったです

和歌も、俳句も、紹介されている作品がひとつずつ
四角く作者名とともに囲まれている感じも見やすくて

妙なこと言うのですが‥
その四角が、こう‥西洋の棺桶に見えて‥(みんな日本人なのに!)
ギギギーとひとつひとつ立ち上がってきて
朗々と作品を読み上げてくれる‥
そんな気がいたしますのでありまして

ともかく、大岡信さんと、谷川俊太郎さんの注記のお陰で
めくるページにときめき続けることができるのです


例えば
柿本人麻呂歌集

朝影にわが身はなりぬ玉かぎる
ほのかに見えて去にし子ゆゑに

行けど行けど逢はぬ妹ゆゑひさかたの
天の露霜にぬれにけるかも

どちらも恋する男の歌で
「恋にやつれた男の歌」という面白い言葉のチョイスで
注訳があるので、「柿本人麻呂」という難しげな名で
避けてしまいそうになってしまうところを

むかしむかしのにいさんも恋に焦がれておったのだのーと
親近感が湧いたりするのです



詩といえば
「まどみちを」さんと、「宮沢賢治」さんくらいしか読んだことがなかったのですが、今年、茨木のり子さんの詩に出会った時に、この「大岡信」さん
との対談の様子が載っている本を読みまして、好きだからこその歯に衣着せぬ茨木さんとの対話に、すっかり「大岡信」さんが好きになっております


そんな「大岡信」さんの編まれた

こちらの本にも出会いました

「折々のうた 三六五日」
           
           大岡 信
               岩波文庫


時間と空間を超え、現代人の心にひびく詩歌の宝庫『折々のうた』
その中から著者自身が選び抜き鑑賞の手引きを付しました。
凝縮された表現に秘められた想いをこまやかな感性で的確に読み解く
一年を通して楽しめる一冊です。
                       

帯より



1日一句になっていて、あわい色の挿絵の感じもたまらなく
すてきな感じです

これから読みます
お正月休みに読みます
もう幾つ寝るとお正月

楽しみです








最後に、「美しい日本の詩」にのっていた
印象的だった古典和歌です

あかあかやあかあかあかやあかあかや
あかあかあかやあかあかや月
                  明恵上人

目が覚めるような気がしました




しつこいようですが、覚えました

遠山に日の当たりたる枯野かな 高浜虚子




今年最後の投稿です。
『連日投稿』を初経験してみたく‥
昨日も投稿したのですが☺️二日続けて投稿してみました。
忘れっぽくなって昨日投稿したことを忘れたわけではないのであります。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

昨日も挨拶させていただきましたが
今年一年ありがとうございました。

すてきな年末年始でありますように✨


本の記事まとめてあります
お時間ありましたら


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