見出し画像

巻き肩を矯正すると肩こりや背中の痛みが楽になる


1 鎖骨骨折をしてから巻き肩が改善された!?


不幸にも、自転車にて通勤途中に車にはねられて、
肩から落ちたことで右鎖骨を骨折された患者さんが、
3か月ぶりに来院されました。

鎖骨骨折の方は、うまく整復されており、肩の挙上も
少しの引っ掛かりはあるものの、何とかあげられるまでに
回復されていました。

今回は、事故の負傷とは逆側の肩甲間部を、
左腕に力を掛けたことで痛められたとのこと。

事故の以前に時々起こっていた右の肩甲間部の痛みや、
肩こり、腰痛などはどうだったのですかと問うと、
意外な言葉が返ってきました。

「それが意外にも、こりや痛みもなく凄く楽だったのですよ」  
その返答は私も想定外で、
骨折のため動かしたりケアすることができなくて
さぞかしつらかったであろうと勝手に想像しており、
そのような愚痴を言われるものと構えておりました。

その理由とは、
「私は、いつも先生に指摘されているようにひどい巻き肩で
ねこ背じゃないですか。それが、鎖骨骨折の固定帯で
胸を張らされ続けていたことで、巻き肩が改善されたようなのです」

鎖骨骨折の固定バンドは、たすき掛けのような形状で、
胸を張る姿勢を保つことで骨折した鎖骨が前にずれるのを防ぎ、
骨の連結を促すもの。

入浴や着替え時以外は装着していたため、
胸を張り続ける姿勢はかなりつらいし、
夏の間は汗をかくと一人で脱着できないため、
外出もできなかったとか。

たしかに、以前のような肩の巻き込みは少なく、
ねこ背姿勢もずいぶんましなようで、
背中の調整も以前のようにてこずることなく、
スムーズに背筋が伸びて肩甲骨周りも楽になったご様子。

巻き肩とは、肩甲骨が開くことで、二の腕が前内方に捻じれて、
肩が耳のラインより前に出て背中が猫背の様に丸くなる現象。


鎖骨骨折バンドを一ヶ月くらい装着して胸を張り続けたことで、
肩甲骨が閉じて二の腕の巻き込みが改善したと考えられる。
私は、肩の巻き込み解消法として、
二の腕のテーピングで胸を張らせる方法を行いますが、
固定力と固定時間を考えると、装具には到底かないません。

このように、骨格を矯正するには、瞬間的に矯正したり、
短時間で行うより、長時間にわたり一定の矯正刺激を
与えるのが効果的。まさに、怪我の功名だったわけです。

それなら、怪我が治った後もやり続ければよいのは
わかっていても、装着することによる苦痛もあり
なかなかできないのだとか。


2 肩を回す癖をつけたら肩こりが減った!


最近、背中がまるくなってきたのが気になっていた男性。
ゴルフに行った時、5歳以上年輩の知り合いに、
「わしと一緒ぐらいの歳かね?」と聞かれて、
ショックだったらしい。

何とかならないかとたずねられ、肩甲骨を後ろに回す方法と、
肩甲骨を寄せる方法を行うように伝えた。


肩甲骨を後ろに回す運動


肩甲骨を寄せて閉じるストレッチ

この方は、肩こりや腰痛で月に1回くらいケアに見えるのが、
その後3か月くらい来院がなく、心配していたある日、
ゴルフで太ももを痛めてご来院。

なんでも、肩甲骨の体操を毎日何回か行うようにしたら、
肩こりもしなくなっていたのだそう。
月に一回の施術だけ出てたらない部分を、
毎日の積み重ねでカバーできたのですね。

丸い背中はまだまだだけど、見た目より
症状の改善が先に見られたのは、
継続してケアを続けるうえでとても良いことですね。


3 胸椎を整えて巻き肩を解消する


肩の巻き込みを改善させる施術法には、
腱はじきがあります。

この腱はじきというのは、下の記事のように
巻き込みの原因となる腱の緊張をとりながら、
巻き込みを解消する方向に弾く方法。

しかし、これは、筋肉や腱に作用させて
巻き肩を改善させるもの。

さらに、巻き肩を
自律神経レベルから変えることができるのが、
胸椎の調整

胸椎を調整することで、反射により巻き肩が調整されます。
胸椎2番、6番の調整にて、肩甲骨が開く側の肩の巻き込みが矯正され、
胸椎1番、5番の調整にて、肩甲骨が閉じる側の肩の巻きが矯正されます。

さらに、
胸椎2番、6番は、胸椎10番と連動するため、
横隔膜の胸骨部が緩みます。

胸椎1番、5番は、胸椎9番と連動するため、
横隔膜の肋骨部が緩みます。

これにより、呼吸が整うことで、自律神経に
調整力が働くのです。


いいなと思ったら応援しよう!