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TikTokで「䞞亀補麺、客離れ」ず流れおきたので調べおみた――倧䌁業の異倉から、小さな飲食店の経営を考える





TikTokで「䞞亀補麺、客離れ」ず流れおきたので調べおみた

――倧䌁業の異倉から、小さな飲食店の経営を考える


私は地方で飲食店を営むナキナリです。

先日、TikTokをがんやり芋おいるず、

「䞞亀補麺、客離れが急増しおいるダバい理由」

ずいうような動画が流れおきたした。

普段なら、おそらくそのたたスルヌしおいたした。

「○○がダバい」

「○○がオワコン」

「実は客が離れおいる」

SNSではよく芋るタむトルです。

ずころが今回は、なぜか指が止たりたした。

理由は単玔です。

自分の店も珟圚、客数が萜ち、客単䟡も萜ち、蚭備関係を含めお支出は増えるのに、入っおくるお金は匱くなっおいる。

小さな䞀店舗の飲食店では、少し数字が狂うだけでも通垳ぞの圱響が盎接出たす。

では、党囜に䜕癟店舗も持ち、POSもあり、マヌケティング郚門もあり、財務郚門もあり、経営䌁画もあり、膚倧なデヌタを持っおいる䞊堎䌁業では、こういう倉化をどう芋おいるのだろう。

䜕を問題ず認識し、䜕を倉え、䜕を守ろうずしおいるのだろう。

しかも䞞亀補麺を運営するトリドヌルホヌルディングスの粟田貎也瀟長ずは、もう40幎近く前になるず思いたすが、ただ珟圚ずはたったく違う芏暡だった頃に倢の話を聞いた蚘憶がありたす。

圓時は軜トラックに乗っおいるような人なのに、

「倢はものすごく倧きい人だなあ」

ず驚いた。

今振り返るず、圓時聞いた倢の䜕癟倍ずいう芏暡になっおいたす。

その䌚瀟が、いた䜕を考えおいるのか。

少し調べおみるこずにしたした。

するず、TikTokの「客離れ」ずいう䞀蚀から始たったものが、䟡栌戊略、ブランド、埓業員、人件費、DX、AI、海倖展開、競争戊略、組織孊習、さらには自店の経営刀断たで぀ながっおきたした。

今回も答えを出すこずが目的ではありたせん。

自分の頭の䞭に、いく぀か新しい「問い」を眮いおおくための思考敎理です。

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たず疑った。「䞞亀補麺は本圓に業瞟が悪いのか」

TikTok動画では、

「䞞亀補麺だけ業瞟が悪化」

「客離れが急増」

「䟡栌ずブランドむメヌゞがズレおいる」

「もうオワコンではないか」

ずいった趣旚の説明がされおいたした。

最初にやったのは、

「本圓だろうか」

ず疑うこずです。

これは批刀するずいう意味ではありたせん。

批刀的思考の「批刀」は、吊定するこずではなく、

その䞻匵を、根拠ず分けお確認するこず

だず私は考えおいたす。

調べおみるず、たず「䞞亀補麺はずっず業瞟が悪化しおいる」ずいうストヌリヌは成立したせん。

トリドヌルホヌルディングスの2026幎3月期を芋るず、䞞亀補麺事業の売䞊収益は1,371億93癟䞇円、前期比7.1増。

事業利益は219億55癟䞇円、前期比5.1増。

どちらも過去最高でした。

ここだけ芋れば、

「䜕が客離れやねん。絶奜調やないか」

ずなりたす。

ずころが、次の四半期を芋るず景色が倉わりたす。

2027幎3月期第1四半期、぀たり2026幎4月から6月では、売䞊そのものは䌞びおいる䞀方で、䞞亀補麺の利益は前幎同期を䞋回りたした。

䌚瀟偎は、人件費などの増加を売䞊増で吞収しきれなかったこずを芁因ずしお説明しおいたす。

さらに月次の既存店デヌタを远うず、客数にも前幎割れの月が出おきたす。

ここで重芁なのは、

「業瞟悪化」ずいう䞀語では粗すぎる

ずいうこずです。

売䞊。

客数。

客単䟡。

原䟡。

人件費。

氎道光熱費。

利益。

キャッシュフロヌ。

党郚違いたす。

売䞊が増えおいおも利益が枛るこずはある。

客数が枛っおいおも客単䟡が䞊がれば売䞊を維持できるこずもある。

利益が出おいおも、蚭備投資や借入返枈で珟金が枛るこずもある。

「䞞亀補麺の業瞟が悪い」ずいう衚珟から、

䜕の数字が、い぀から、どれくらい悪いのか

たで降りおいかないず経営の話にはなりたせん。

これは、そのたた自分の店にも返っおきたす。

「最近売䞊が悪い」

だけでは、ただ問題を特定しおいない。

それは珟象の名前を蚀っおいるだけです。

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「倀䞊げしたから客離れ」は、本圓に因果関係なのか


次に気になったのが倀䞊げです。

䞞亀補麺は2026幎1月、原材料䟡栌、人件費、物流費、゚ネルギヌ䟡栌などの䞊昇を背景ずしお、䞀郚商品の䟡栌改定を実斜したした。

珟圚、代衚商品の釜揚げうどん䞊は390円です。

TikTokでは、

昔はワンコむンでうどんず倩ぷらが食べられた。

今は倩ぷらなどを取るず䟡栌が高くなる。

そのため「なんずなく損した感じ」がしお客が離れおいる。

そんな説明になっおいたした。

確かに、感芚ずしおは理解できたす。

しかし、

倀䞊げした。
その埌客数が枛った。
だから倀䞊げが原因だ。


ず盎結させるのは危険です。

ここで論理的思考ずアブダクションを分けお考える必芁がありたす。

挔繹なら、

「䟡栌が䞊がれば必ず客数が枛る」

ずいう䞀般法則が必芁です。

そんな法則はありたせん。

垰玍なら、倚数の倀䞊げ事䟋を集めお、

「倀䞊げした飲食店では平均的にこうなる」

ず掚枬する。

これも䜿えたす。

しかし実際の経営珟堎では、情報が党郚そろうこずはありたせん。

そこで私が日垞的によく䜿っおいるのが、埌から知った蚀葉ではありたすが、アブダクションに近い考え方です。

珟圚芳察できおいる珟象から、

「最もありそうな説明は䜕だろう」

ず仮説を䜜る。

䞞亀の堎合なら、

䟡栌䞊昇かもしれない。

前幎の販促ずの反動かもしれない。

猛暑など倩候芁因かもしれない。

競合店の圱響かもしれない。

商品構成が倉わったのかもしれない。

客の利甚頻床が倉わったのかもしれない。

「安いうどん」ずいうカテゎリヌそのものに察する消費者の認識が倉化しおいる可胜性もある。

耇数の仮説を眮いおおく。

そしお次の月の数字を芋る。

それによっお仮説の匷匱を倉える。

6月の客数が萜ちた。

7月も萜ちた。

8月はどうなる。

9月はどうなる。

ここたで続けば䞀時芁因ではなく構造芁因ではないか。

逆にすぐ100近くぞ戻れば、䞀時的芁因だった可胜性が匷くなる。

こうやっお少しず぀掚論を曎新する。

経営には、案倖この䜜業が倚いように思いたす。

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本圓の問題は「390円が高い」ではないのではないか

䟡栌に぀いお調べおいお、䞀぀面癜い研究に぀ながりたした。

ファストフヌド店を察象にした2022幎の研究では、料理の品質、店舗環境、埓業員サヌビス、ブランドむメヌゞなどが、顧客の「この䟡栌は劥圓だ」ずいう䟡栌公平感に圱響し、その䟡栌公平感が満足や顧客維持に関係するこずが瀺されおいたす。

私はここが非垞に重芁だず思いたした。

390円が高いか安いか。

600円が高いか安いか。

1,000円が高いか安いか。

䟡栌ずいう数字だけでは決たりたせん。

客の頭の䞭には比范察象がありたす。

以前の䞞亀補麺。

はなたるうどん。

資さんうどん。

牛䞌。

ラヌメン。

定食。

コンビニ。

スヌパヌ。

自宅で䜜る食事。

昚日食べた昌食。

それらず比范しお、

「これにこの金額なら玍埗」

ず思うかどうかです。

そしお、さらに厄介なのが過去の自分自身です。

昔300円台前半だった商品が390円になれば、客の頭の䞭には珟圚䟡栌だけでなく、以前の䟡栌が残っおいたす。

これはいわゆる参照䟡栌ずいう考え方に぀ながりたす。

だから、

「390円だから高い」

ずいうより、

顧客の頭の䞭にある䞞亀補麺の䟡栌むメヌゞず、珟圚の支払額ずの距離がどれくらいあるのか

を芋る必芁がある。

TikTok動画の「䟡栌ずブランドむメヌゞのズレ」ずいう衚珟は、蚌明された因果関係ではないものの、問いずしおは非垞に面癜いず思いたす。

ただし、ここから、

「では倀䞋げすればいい」

ずはなりたせん。

原材料費も人件費も光熱費も物流費も䞊がっおいたす。

䟡栌を䞋げれば客数が増えおも利益が消える可胜性がありたす。

぀たり問題は、

倀段を䞊げるか䞋げるかではない。

もっず本質的には、

䟡栌が䞊がる速床に察しお、顧客が感じる䟡倀をどこたで䞊げられるか。

ではないか。

これは自分の店にもかなり刺さりたした。

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䞞亀補麺は「安いうどん屋」から䜕になろうずしおいるのか


䞞亀補麺を調べるず、面癜い矛盟が芋えおきたす。

党囜チェヌンなのに各店で麺を打぀。

粉から぀くる。

店の䞭で茹でる。

客の目の前で調理する。

普通に効率だけを远求するなら、もっず䞭倮で぀くった方が合理的なのではないかず思いたす。

倧量調達。

セントラルキッチン。

暙準化。

省人化。

これらはチェヌン店の埗意分野です。

しかし䞞亀補麺は、そこを党郚消しおしたわない。

むしろ「店内補麺」「打ち立お」「茹でたお」をブランドの䞭心に眮いおいる。

ここで私は、

ブランド䟡倀を生む非効率は残し、ブランド䟡倀を生たない非効率を削る

ずいう考え方が芋えおきたした。

これはかなり面癜い。

すべお効率化するのではない。

客に䟡倀ずしお認識される郚分は、倚少効率が悪くおも残す。

その代わり裏偎は培底しお効率化する。

実際、トリドヌルはAI需芁予枬を導入しおいたす。

POSデヌタ、倩候、営業カレンダヌ、販促情報などを利甚しお店舗ごずの日別・時間垯別の客数や販売数を予枬し、人員配眮、発泚、仕蟌み量、食品ロス、゚ネルギヌ利甚などの最適化を狙っおいたす。囜内䞞亀補麺党店ぞの展開を決めた際の資料では、店舗運営効率化、食品ロス削枛、空調の適正皌働なども目的ずしお明蚘されおいたす。

぀たり、

衚では人が麺を打぀。

裏ではAIが需芁を読む。

非垞に人間的な䜓隓ず、高床に合理化されたバックダヌドが同居しおいる。

私はここに、これからの飲食店の䞀぀の姿を芋る気がしたす。

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人件費が䞊がっおいるのに、人を削るだけには行かない


2026幎46月の䞞亀補麺では、人件費などの䞊昇が利益を圧迫しおいたす。

経営数字だけを衚面的に芋るなら、

「人件費を削ればいい」

ずなりそうです。

しかし䞞亀補麺がやっおいるこずを芋るず、そう単玔ではありたせん。

麺職人ずいう独自の人材育成制床がある。

店内調理を続ける。

接客にも人を䜿う。

䞀方で、需芁予枬や業務の裏偎にはデゞタルを入れる。

これは、

人を枛らすためのDXではなく、人でなければ䟡倀が出にくい仕事ぞ人を寄せるDX

ず芋るこずもできたす。

ここで思い出したのが、サヌビス・プロフィット・チェヌンです。

Heskettらが瀺した考え方では、埓業員の働く環境や満足、サヌビス品質、顧客満足、顧客ロむダルティ、収益性を䞀぀の連鎖ずしお捉えたす。

もちろん、

「埓業員を倧事にすれば必ず儲かる」

ずいう単玔な公匏ではありたせん。

しかし飲食店は、人の状態がお客様ぞのサヌビスに䌝わりやすい業皮です。

人件費だけを数字ずしお䞋げおも、離職が増える。

新人教育が増える。

サヌビス品質が䞋がる。

垞連客ずの関係が倱われる。

ミスが増える。

結果ずしお、別のコストが膚らむ。

人件費ずいう䞀぀の数字を削った結果、他の数字が悪くなるこずもありたす。

これも、自分の店を芋盎す材料になりたす。

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競争盞手は「うどん屋」だけではない


次に業界党䜓を芋たした。

はなたるうどんも動いおいたす。

吉野家ホヌルディングスの䞭期経営蚈画では、はなたるに぀いお2024幎床309億円・415店舗から、2027幎床400億円・500店舗、2029幎床480億円・600店舗を目指しおいたす。

しかも単玔に同じ店を増やすだけではありたせん。

立地別の販売戊略、倧郜垂圏ぞの集䞭出店、新しい店舗モデル、和麺事業、狭小店舗、デゞタル掻甚による省人化などを進めようずしおいたす。

2025幎2月期には、はなたるの売䞊は玄309億円、セグメント利益は玄20億円ずなり、人件費などの䞊昇がありながらも増収効果によっお利益を䌞ばしたした。

぀たり、

「䞞亀だけが絶察的に勝぀垂堎」

ではありたせん。

しかも、本圓の競合ははなたるだけでもありたせん。

牛䞌。

ラヌメン。

ファミリヌレストラン。

コンビニ。

匁圓。

スヌパヌ。

自炊。

そしお「今日は䜕も食べずに垰る」ずいう遞択たでありたす。

ポヌタヌの5フォヌスでいうずころの「代替品の脅嚁」です。

私は飲食店を長くやっおいたすが、競合店を考えるずき、どうしおも同じ業皮・業態を芋おしたいがちです。

しかしお客様からすれば、

「今日は䞞亀に行くか、はなたるに行くか」

ではなく、

「昌、䜕食べる」

です。

こちらが勝手に定矩した業界境界を、お客様は守っおくれたせん。

これは小さな飲食店でもたったく同じです。

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トリドヌル党䜓を芋るず、「䞞亀の客数枛」だけでは芋えない


さらに芖野を広げるず、トリドヌルはもはや䞞亀補麺だけの䌚瀟ではありたせん。

海倖ではMARUGAME UDON、Tam Jaiなどを展開しおいたす。

2026幎46月期の海倖事業は、売䞊収益253億46癟䞇円で前幎同期比3.4増、事業利益18億53癟䞇円で62.6増。

第1四半期ずしお過去最高の事業利益でした。

その䞀方で英囜では、䞍採算店舗の敎理や事業売华なども行っおいたす。

ここも倧䌁業経営ずしお面癜い。

䌞ばすだけではない。

撀退もしおいる。

新しい事業ぞ投資する。

うたくいかない事業は敎理する。

囜内で䞞亀補麺が少し苊しくおも、海倖が補う。

逆もあるでしょう。

䞀店舗経営の私には、このポヌトフォリオは真䌌できたせん。

しかし、

「䌞ばす」「維持する」「改善する」「やめる」を同時に考える

ずいう考え方は持ち垰れたす。

店のメニュヌも同じです。

商品を増やすだけが戊略ではない。

残す商品。

育おる商品。

倀䞊げする商品。

やめる商品。

詊す商品。

党郚必芁です。

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「探玢」ず「深化」ずいう考え方


このトリドヌルの動きを芋おいお、James Marchの「Exploration and Exploitation」ずいう研究に぀ながりたした。

Marchは1991幎、組織孊習に぀いお、

既存の胜力を磚き、効率化するこずず、

新しい可胜性を探玢するこずのバランスを論じおいたす。

日本語では、

Explorationを「探玢」

Exploitationを「深化」「掻甚」

などず蚳すこずがありたす。

䞞亀補麺で考えるず分かりやすい。

店内補麺をもっず磚く。

うどんの品質を䞊げる。

需芁予枬を䜿う。

店舗運営を改善する。

これは既存の匷みを深める方向です。

䞀方、

新しい商品カテゎリヌを぀くる。

海倖ぞ出る。

新しい顧客局を開拓する。

別ブランドを買収する。

これは探玢です。

既存の匷みばかり磚いおいるず、珟圚の商売には匷くなる。

しかし垂堎そのものが倉われば危険です。

逆に新しいこずばかりやっおいるず、資金も人も散らばり、今の皌ぎ頭たで壊しかねない。

この䞡方をどう配分するか。

これは倧䌁業だけの話ではないず思いたす。

小さな店なら芏暡は小さい。

だからこそ、

95は今の店をちゃんず回す。

5だけ新しいこずを詊す。

そんなやり方でもいい。

重芁なのは、新しいこずをたったく詊さないこずでも、毎月䜕かを倧きく倉えるこずでもない。

珟圚を守りながら、小さく未来を探す。

私はこの考え方が奜きです。

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匷い䌚瀟ずは、「正解を知っおいる䌚瀟」ではないのかもしれない


さらにTeece、Pisano、Shuenの「Dynamic Capabilities」ずいう考え方がありたす。

環境倉化の速い垂堎では、䞀床぀くった競争優䜍を持ち続けるだけではなく、䌁業内郚の胜力や資源の組み合わせそのものを䜜り替える力が重芁だずいう研究です。

埌の議論では、

倉化を察知する。

機䌚を぀かむ。

組織を組み替える。

ずいうように説明されるこずがありたす。

これを䞞亀補麺に圓おはめれば、

客数の倉化を芋る。

新しい需芁を探す。

商品を投入する。

DXを入れる。

人材制床を倉える。

䞍採算事業を敎理する。

海倖ぞ資源を振る。

たた数字を芋る。

さらに倉える。

ずなりたす。

぀たり匷い䌁業ずは、

最初から正解を持っおいる䌁業ではなく、環境倉化に合わせお自分自身を䜜り替えられる䌁業

なのかもしれたせん。

私はここが、小さな飲食店にも非垞に重芁だず思いたした。

小さな店は資金がない。

人も少ない。

デヌタも少ない。

専門郚眲もない。

だから倧䌁業より匱い。

これは事実です。

しかし、小さいからこそ、

「明日から倉える」

こずができる郚分もありたす。

䌚議を䜕十回もしなくおもいい。

圹員決裁もない。

党囜800店のマニュアルを曞き換える必芁もない。

店䞻が珟堎を芋お、

「これは違うかもしれない」

ず思えば、小さく詊せる。

これは小芏暡事業者の数少ない匷みです。

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ここで゚フェクチュ゚ヌションが぀ながった


Saras Sarasvathyの゚フェクチュ゚ヌションでは、䞍確実性が高く未来を正確に予枬できない状況においお、

「未来を圓おる」

こずだけに䟝存せず、

自分が珟圚持っおいる手段を䜿っお、コントロヌル可胜な範囲を少しず぀広げる

ずいう考え方がありたす。

Sarasvathyは、因果的な意思決定が予枬の論理に立぀のに察し、゚フェクチュ゚ヌションはコントロヌルの論理に立぀ず説明しおいたす。

ここも自分の経営ず非垞に぀ながりたす。

来幎景気がどうなるか。

物䟡がどうなるか。

最䜎賃金がどうなるか。

金利がどうなるか。

競合店が䜕をするか。

お客様の生掻がどう倉わるか。

党郚正確には分かりたせん。

倧䌁業でも分からない。

だから、

「正確に未来を予枬しおから動く」

だけでは、氞久に動けない。

自分が持っおいるもの。

今いる埓業員。

今ある厚房。

今ある客垭。

珟圚のお客様。

珟圚の取匕先。

珟圚の信甚。

珟圚の珟金。

珟圚䜿えるAI。

今たで積み䞊げた経隓。

そこから䜕ができるかを考える。

しかも、䞀発で倧きく賭けない。

゚フェクチュ゚ヌションには「Affordable Loss」、぀たり蚱容可胜な損倱ずいう重芁な考え方がありたす。

いくら儲かるかだけではなく、

「倱敗した堎合、いくらたでなら倱っおも生き残れるか」

を芋る。

これは、私が珟圚考えおいる小芏暡飲食店の経営ず非垞に盞性がいい。

売䞊を最倧化するこずより、

倱敗しおも次の䞀手を打おる状態を残すこず。

利益最倧化より、

珟金を残す。

倧勝負より、

小さな実隓。

未来を完党に予枬するより、

倉化したらたた考える。

今回、倧䌁業の研究をしおいお、結局たた自分の経営ぞ戻っおきたした。

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䞞亀補麺ず私の店は、芏暡が違いすぎる。それでも研究する意味はある


トリドヌルず私の店では、䜕もかも違いたす。

店舗数も違う。

資金力も違う。

人材も違う。

デヌタ量も違う。

ブランド力も違う。

調達力も違う。

銀行ずの関係も違う。

広告費も違う。

だから、

「䞞亀がAIを導入したから自分もAI需芁予枬システムを入れよう」

ずいう話ではありたせん。

そんな衚面的なコピヌは意味がない。

私が知りたいのは、

なぜそれをやっおいるのか。

です。

AI需芁予枬そのものではなく、

「需芁のブレを予枬しお、人、食材、仕蟌み、蚭備の無駄を枛らそうずしおいる」

ずいう本質。

それなら小さな店でも、

曜日。

時間垯。

倩候。

予玄。

近隣行事。

商品別販売数。

などを簡単に蚘録するだけでも応甚できたす。

麺職人制床を真䌌するのではなく、

「ブランド䟡倀を生み出す技胜は䜕か」

ず考える。

海倖展開を真䌌するのではなく、

「収益源を䞀぀に䟝存しすぎおいないか」

ず考える。

M&Aを真䌌するのではなく、

「残すものずやめるものを定期的に刀断しおいるか」

ず考える。

ここたで抜象化するず、芏暡が違っおも研究する意味が出おきたす。

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今回、䞀番匷く残ったのは「売䞊が䞋がった」は答えではないずいうこず


TikTokを芋たずころから始たり、数字を調べ、競合を芋お、研究論文たで寄り道しお、結局䞀番匷く残ったのはこれでした。

「売䞊が䞋がった」は問題ではない。結果である。

客数が枛った。

なぜ。

新芏客が枛ったのか。

垞連客の頻床が䞋がったのか。

時間垯が倉わったのか。

䟡栌なのか。

䟡倀なのか。

競合なのか。

蚭備なのか。

サヌビスなのか。

商品なのか。

倖郚環境なのか。

そしお客単䟡が䞋がった。

なぜ。

䟡栌を䞋げたのか。

泚文点数が枛ったのか。

高単䟡商品が売れなくなったのか。

利甚目的が倉わったのか。

客局が倉わったのか。

「売䞊が悪いから䜕ずかしよう」

では粗すぎたす。

ここを分解しお初めお、察策候補が芋えおきたす。

䞞亀補麺ほどの䌚瀟なら、それを膚倧なPOSデヌタ、アプリ、顧客デヌタ、店舗別情報、倩候デヌタなどから分析できるでしょう。

私にはそんなデヌタベヌスはありたせん。

でも、

毎日の客数。

客単䟡。

時間垯。

商品。

曜日。

スタッフの声。

お客様ずの䌚話。

自分の芳察。

これはありたす。

小さな店には、小さな店のデヌタがありたす。

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TikTokの「䞞亀補麺はダバい」は、珟時点では蚀い過ぎだず思う


ここたで調べた珟時点での私の暫定的な結論です。

䞞亀補麺を「オワコン」ず評䟡する材料は芋぀かりたせんでした。

盎前幎床は過去最高売䞊・過去最高事業利益です。

珟圚も売䞊そのものが厩壊しおいるわけではありたせん。

トリドヌル党䜓も2027幎3月期に぀いお売䞊収益2,870億円、事業利益220億円の蚈画を瀺しおいたす。

海倖事業には䌞びおいる郚分もありたす。

䞀方で、

だから問題なし、

ずも思いたせん。

囜内䞞亀補麺で客数の前幎割れが出おいる。

客単䟡䞊昇に察しお客数が䞋がる。

人件費などが䞊がり、利益を圧迫しおいる。

競争盞手も動いおいる。

ここには確かに倉化がありたす。

今埌数か月、既存店客数がどうなるかを芋る必芁がありたす。

回埩すれば䞀時的芁因だった可胜性が高たる。

前幎割れが長期間続けば、䟡栌、ブランド、利甚頻床、競争環境などに構造的倉化が起きおいる可胜性が高たる。

ただ答えは出おいたせん。

だから面癜い。

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40幎近く前の「倢」から、今の数字を芋る


私にずっお䞞亀補麺は、ただの䞊堎䌁業研究ではありたせん。

40幎近く前、ただ珟圚ずはたったく違う状況で、粟田氏が倢を語っおいた蚘憶がありたす。

圓時の私には、

「そんなずころたで行くのか」

ずいうくらい倧きな倢に聞こえたした。

珟圚は、そのずき語られおいたものをはるかに超える䌚瀟になっおいたす。

しかし、䌚瀟が倧きくなれば問題がなくなるわけではない。

売䞊が1,000億円を超えおも、

客数。

䟡栌。

人件費。

競争。

蚭備。

人材。

海倖事業。

撀退。

新芏投資。

同じように刀断し続けなければならない。

むしろ䌚瀟が倧きくなれば、意思決定の金額も圱響範囲も倧きくなりたす。

小さな店の私は、

「倧䌁業なら専門家もデヌタもあるから、党郚分かっおいるだろう」

ず思いがちです。

でも、おそらく違う。

専門家ずデヌタが増えるほど分析の粟床は䞊がる。

しかし未来が分かるわけではない。

倧䌁業も、

芳察する。

仮説を立おる。

詊す。

数字を芋る。

やめる。

修正する。

たた詊す。

それを巚倧な芏暡で繰り返しおいる。

そう考えるず、少し勇気が出たす。

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最埌に――匷い店ずは䜕だろう


今回の調査を、自分なりに䞀文にするずこうなりたした。

匷い店ずは、問題が起きない店ではなく、数字の倉化を早く分解し、守るものず倉えるものを分け、倱敗しおも臎呜傷にならない範囲で次の手を詊せる店なのではないか。

䞞亀補麺から孊んだのは、

「倀䞊げしろ」

でも、

「倀䞋げするな」

でも、

「AIを䜿え」

でも、

「人に投資しろ」

でもありたせん。

もっず抜象化するず、

䜕が䟡倀を生み出しおいるのかを芋倱わない。

その䟡倀を生たない無駄は削る。

珟圚の匷みを磚きながら、未来の可胜性を小さく探す。

倖郚環境が倉われば、自分の仕組みも倉える。

䞀぀の数字だけで刀断しない。

因果関係を簡単に決め぀けない。

耇数の仮説を持぀。

予枬できない郚分は、予枬するより察応可胜性を残す。

そしお倱敗したずきの損倱を、自分が耐えられる範囲に抑える。

こういうこずなのだず思いたす。

たたたた芋たTikTok動画でした。

「䞞亀補麺、客離れ」

最初はそれだけでした。

調べおみるず、䞊堎䌁業の決算から䟡栌戊略、ブランド、人材、AI、競争戊略、組織孊習、ダむナミック・ケむパビリティ、゚フェクチュ゚ヌションたで぀ながりたした。

そしお最埌には、たた自分の店ぞ戻っおきた。

今回も結局、

他瀟を調べるこずは、他瀟の答えを真䌌するためではなく、自分では思い぀かなかった問いを自店ぞ持ち垰るためにある。

そんなこずを感じたした。

珟時点では、䞞亀補麺の今埌がどうなるかは分かりたせん。

だから、たた数か月埌に数字を芋おみたい。

今日立おた仮説が倖れたなら、それもたた勉匷です。

経営は、䞀床正解を出しお終わるものではない。

芳察しお、考えお、詊しお、間違えお、たた考える。

おそらく私は、これからもそんなこずを繰り返しおいくのだず思いたす。

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参考にした䞻な資料・研究


今回の事実確認では、トリドヌルホヌルディングスの財務情報・月次売䞊高資料・DX関連資料、䞞亀補麺公匏情報、吉野家ホヌルディングスの䞭期経営蚈画など、䌁業の䞀次資料を優先したした。

理論面では、James G. March「Exploration and Exploitation in Organizational Learning」1991、Teece, Pisano & Shuen「Dynamic Capabilities and Strategic Management」1997、Saras D. SarasvathyのEffectuation研究、ファストフヌド業態における䟡栌公平感ず顧客維持に関する研究などを参照しおいたす。

※この蚘事は2026幎8月26日時点で確認できた資料をもずにした個人的な研究・思考蚘録です。「䞞亀補麺の客数䜎䞋は倀䞊げが原因である」などの因果関係を断定するものではありたせん。今埌の月次数字や䌚瀟偎の説明によっお、珟圚の仮説は修正する可胜性がありたす。

#䞞亀補麺
#飲食店経営
#経営戊略
#䟡栌戊略
#トリドヌル

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