〜機織りは呪術。神様の衣を作る神社〜(縁結びや服飾関係のご利益にも)
こんにちは!
たまもの、「神結び話」⛩️🌿🫧/第0016話となります。
今日は、〜織物は呪術。神様の衣を作る神社〜(縁結びや服飾関係のご利益にもおすすめ)のお話です。
私たち人間の生活の中で「衣服」は無くては困るものですよね。
この衣服を作るための「布」 は単なる衣服や生活用品ではなく、
古代からとても神聖なものと捉えられていたことをご存知でしょうか?
「布」というものは神様への捧げ物であり、
結界を示すものであり、また人の生命を守るものと考えられてきました。
植物や虫、生き物から採取される繊維などを用いてそれが糸となり、
それらを織ったり編んで衣というものは作られます。
そこには、
「神様から与えられ自然の恵み(植物・生命から採取される繊維)を人間が身体を使い整え祈りを込め、神へ返すもの」
という感謝と循環の思想が在り続けていたのです。

また、布は縦糸と横糸を組み合わせることで一枚の布が生まれます。
昔話などでも機織りの話がありますが、
機織りというものは糸を括(くく)り、
縦糸と横糸という異なるものを合わせる行為、
その際に祈りを込めることが聖なる霊力・呪力を持つと考えられてきたのです。
そして機を織る際の「カタン、コトン」という音も規則正しく響くもので、
神様を招くための神聖な「拍子」や「呪術的なリズム」と捉えられていたと考えられています。
以前、日本は「陰陽」を大切にし続けてきた国であり民族であることを記事にしましたが、
この布を作り出す時の縦糸と横糸もまた陰陽なのです。
ですので布を作るための機織りは、
陰陽統合の儀式であると考えて良いのではないかと思っております。

日本には今でも神様の衣を作る神社があります。
三重県松阪市に鎮座する、
「神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)」と「神麻続機殿神社(かんおみはたどのじんじゃ)」です。
伊勢神宮では毎年5月と10月に内宮の荒祭宮(あらまつりのみや)で行われる重要な祭儀があります。
天照大御神様と豊受大神様に季節の衣をお召し頂くための神事で、神御衣祭(かんみそさい)といいます。
神様へ奉納される衣は「和妙(にぎたえ)」と「荒妙(あらたえ)」といい、
それそれの衣が作られる神社がこの、「神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)」と「神麻続機殿神社(かんおみはたどのじんじゃ)」です。
「和妙(にぎたえ)」と「荒妙(あらたえ)」の素材もそれぞれ違い、「絹」と「麻」です。
「和妙(にぎたえ)」は、
神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)で作られ、絹を織る女性の織子4人で、
「荒妙(あらたえ)」は、
神麻続機殿神社(かんおみはたどのじんじゃ)で作られ、
麻を織る男性の織子4人によって奉織が行われます。
「和妙(にぎたえ)」は陰の要素を、
「荒妙(あらたえ)」は陽の要素を持つと考えられるようで、
素材も絹(和妙)の方のは柔らかく温かみがあり、麻(荒妙)はしゃっきりとして清涼感があるといわれています。
織子(おりこ)も男女で陰陽ですね。
両社とも主祭神は天棚機媛命(あめのたなばたひめのみこと)様という神様です。
天棚機媛命(あめのたなばたひめのみこと)様とは、
古代における機織り(はたおり)・裁縫・衣服の神様として信仰されてきた女神で、
神道においては機織りの祖神として重要な存在とされている神様です。
神御衣祭(かんみそさい)は5月14日と10月14日に行われ、
御神事に間に合うように機織りの作業は5月と10月の初日から1週間ほど行われます。
神御衣(かんみそ)を織る作業所「八尋殿(やひろどの)」の中で織子たちが白装束に身をまとい、
昔ながらの手動の機織り機を使って毎朝8時から夕方まで織ります。
機織り作業は神事として行われるもので一般公開はされていませんが、
この期間中、両神社一帯では鳥の鳴き声と共に機織りの音が響くのだそうです。
素敵ですね✨音だけでも聞いてみたいものです。😌
目には見えないけれどもう何千年も神様という存在を想って感謝をし、祈りを捧げる。
技術だけではなく遥か先人から受け継ぎ続けられた精神がこれからも後世に繋ぎ続けられますように。
〜縁結びや服飾関係のご利益におすすめの神様〜
日本には機織りの神様であられる天棚機媛命(あめのたなばたひめのみこと)様を祀る神社はいくつかあります。
栃木県の足利織姫神社に祀られている主祭神は「天御鉾命(あめのみほこのみこと)」と「天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)」の二柱であり、
「天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)」は天棚機媛命(あめたなばたひめのみこと)の別名・同神ともいわれています。
足利織姫神社の御神紋は縦糸と横糸が織り合わさる様子を表現しており、ご利益も縁結びです。
恋人だけでなく仕事や健康など「7つのご縁」を結ぶ強力な縁結びの神社であるとされています。
織物の神樣には他にも、栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)・建葉槌命(たけはずちのみこと)・長白羽神(ながしらはのかみ)・姉倉比売神佐保姫(あねくらひめのかみ)・天御鉾命(あめのみほこのみこと)・佐保姫(さほひめ)・竜田姫(たつたひめ)などがおられるようです。

それぞれ、
🌿天棚機姫命=織る神/🌿建葉槌命=織る・倭文を作る神/🌿栲幡千千姫命=織物・機に結びつく神/🌿姉倉比売神=機織りを人間に伝える神/🌿長白羽神=衣服・織物に関係する神🌿天御鉾命=機織り(はたおり)や衣服、産業の発展を司る神とされ、
佐保姫は春、竜田姫は秋を司る女神・擬人化された存在として文学・歌などで発達した神格と考えられているそうです。
そして実は日本書紀の天孫降臨章の一書(あるふみ)第六にて、
木花開耶姫(このはなさくやひめ)と磐長姫(いわながひめ)が機を織っていると書かれている部分があります。
個人的にはこの部分は実はとても重要なのではないかと思っており、先述の佐保姫と竜田姫にも関係している話があるのではないかと考えております。

上記の神様は縁結びのご利益ももちろんですが、
服飾やアパレル関係のお仕事をされている方の参拝もおすすめですので、
御祭神名とお住まいの都道府県を検索して是非お出かけしてみてくださいませ。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
今回も大切な人との小話など、
話題の一つにお役立て頂けましたら、たまもが喜びます🤭(笑)
次回は、〜九月九日・重陽の節句と菊理媛様~についてです💡
日本書紀の本文ではなく、一書(あるふみ)第十に一度だけ登場する謎めいた女神、菊理姫。
実は非常に重要な神様である可能性が高いと思っている神様です。
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どうかご無理ない範囲で宜しくお願い致します。☺️✨
ではでは、またです✨👋
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