Photo by
sayakamori
ふと見上げると
カーブスの入口の電灯の上には、毎年ツバメの巣ができる。
今年もやってきて、ときどき中まで入り込むので、
「ドアはしっかり閉めましょう」と紙が貼られている。
今週は何度も通ったのに、巣の中は見ていなかった。
けれど今日、ふと見上げると、小さな顔が三つか四つのぞいている。
「あれ、ヒナがいるみたいですよ」
声をかけると、おば様たちも集まってきた。
「え?でも全然動かないわ。もしかしてレプリカじゃないの?」
みんなで顔を見合わせてまた巣を見上げる。
その時小さなくちばしがぱくぱく動いた。
「ああ、やっぱり本物ね」
「ヒナ生まれてたのねえ」
みんなで笑って、その場をあとにした。
ツバメのヒナたち、どうか元気に大きくなりますように。
