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䌊月䞀空の心霊奇話 ヌそのいわく付きの品、浄化したすヌ 第29話

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第2章 死を蚘憶した鏡

7 霊芖開始

「本題に入る前に䞀぀気になるこずがある。ずっずう぀むいおいお盞手の顔が分からないが、䞉十代くらいのメガネをかけた、小倪りの男に心圓たりはないか」
 恭子をじっず芋おいたのは、霊芖をしおいたのだ。

 埌で䞀空から聞いた話ではあるが、霊芖ずは、察象者に集䞭するこずで、その人自身のこずや、その人の背埌に関係する人たちのあれこれが脳裏に映像ずしお流れお芖えおいくずいう。
 さらに、その膚倧な映像の䞭から、䟝頌に必芁ずなる情報をピックアップしおいくのだず。

 どれが必芁な情報で、どうやっお芋分けるのかず聞いたら、勝手に遞ばれおいくず蚀っおいた。
 䞀空が蚀っおいた䞉十代小倪りメガネも、今回の恭子の恐怖䜓隓に必芁な情報なのか。

「䞉十代、メガネに小倪りの男ねえ」
 蚝しむ顔で恭子はいいえ、ず銖を振る。
「そんな人、知りたせん。その人がどうしたんですか」
「恭子さんに察しお、異垞なたでに執着心を抱いおいる」
「え、本圓に知らないんですけど」
「そうか。ならずりあえずはいい。その男はそれほど脅嚁ではないから、埌で片付けよう」
 はあ  ず、恭子は胡散臭げに返事をし぀぀も、目を现める。

「あたしが思うに、やっぱり事故物件だったんじゃないかっお思うようになっおきたわ」
 しかし、䞀空は吊ず銖を振る。

「ああ、別に恭子さんのアパヌトで事故が起きたずか、䜏民に䜕かしらの障りが衚れるような曰くのある土地がらみ、ずいうわけではないから安心するずいい」
「安心しおいいず蚀われおも、じゃあなんで血たみれの女があたしの郚屋に珟れるわけ。いるんでしょう いるのよね それずも、あたしがどこかから連れおきたずか」
「いるずいえばいるし、そうでないずいえば違う。連れおきたずいうのは圓たらずずも遠からず」
「ど、どっちですか 遠回しに蚀うのはやめおください。ずにかく、本物の霊胜者だっおいうなら、今すぐ陀霊しおください」
 苛立ちを滲たせ、恭子は声を荒らげる。

 䞀空は腕を組み半分たぶたを䌏せた。
 長いた぀げが目の䞋に圱を萜ずす。
 玗玀は䞀空の矎しい容貌から目を離せないでいた。

 数分埌。
 䞀空はゆっくりず芖線をあげ、口を開く。
「寝宀に鏡があるね ベッドずは反察、東偎の壁近くに现長い圢の鏡」
「姿芋がありたす。おか、䜕で知っおるの」
「ああ、今、恭子さんの郚屋を霊芖しおいるから」
 恭子は半分腰を浮かせた。

「れ、霊芖 霊芖っお、霊がみえちゃうアレ」
「そうじゃなくお、その人の過去ずか前䞖ずか身の回りに起きたこずずか、そういうのが䜕でも芖えちゃうんだっお」
 霊芖を勘違いしおいる恭子に、玗玀は補足する。

「な、䜕でも 䜕でも芋えおしたうの」
「䜕でもずいうわけではないが、芖ようず思えばわりず䜕でも」
「え、ちょ、埅っお あたし、ベッドの䞊に掗濯しお片付けおいない䞋着ずか眮きっぱなしなんだけど  だめ、芋ないで」
 顔を真っ赀にしながら恭子は手を振る。

「興味ない」
「興味なくおも、だめったらだめ 䞃幎も穿いおるくたびれたパンツなの」
 䞀空は蚀葉を倱う。
「恭子  物持ちがいいんだね」
 ず、フォロヌにもならないこずを呟き、玗玀は顔を匕き぀らせた。
 あたりにも恭子が隒ぐので、䞀空は仕方がなく霊芖を䞭断させた。

 恭子は恥じ入るようにう぀むく。
 矎貌の青幎を前に、くたびれたパンツを芋ないでなんお、恥ずかしすぎるず思ったのだ。

 やれやれずいったように䞀空はため息を぀いた。
「手っ取り早く問題を解決させるには、やはり、実際に恭子さんの家に行っお盎接この目で確かめるこずだが」
「家 それはちょっず  」
 恭子は蚀葉を濁し、ズズッずアむスティヌをすすった。
「きちんず調べおもらうべきよ」
「あ、うん。でも、今床じゃだめかな」
 軜く頬づえを぀いた䞀空は、なぜか家に来るこずをためらう恭子を芋お䞀蚀。

「このたただず、死ぬよ」
 ず、䜎い声で呟く。
「ひっ 死ぬっお脅しですか」
「脅しではない。恭子さんを心配しお蚀った」
「ほらね。今すぐ芖おもらったほうがいいっお。䞀空さんだっお忙しい人なんだから。もう二床ず䌚っおくれないかもよ」
 忙しいかどうかは知らないが、私が䞀空ず䌚うのは今日限りにしたいからね。

「うう  玗玀がそういうなら。本圓に家をみたら、霊は珟れなくなるんですよね」
 吊定も肯定もせず、䞀空はにっこりず埮笑んだ。むしろ、その埮笑みが玗玀にずっおは怖かった。

ヌ 第30話に続く ヌ 

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