【DAY123】古代ローマとワイン|なぜワインはヨーロッパに広がったのか
ワインの歴史については、以前DAY56でざっくり触れました。
約8000年前のコーカサス地方に始まり、古代エジプト・ギリシャを経て、ローマ帝国によってヨーロッパ全体に広がっていった流れです。
今回はその中の「ローマ帝国」の部分を、もう少し掘り下げてみます。
ローマ人はワインが大好きだった
古代ローマでは、ワインは特別なお酒というより、日常に近い存在でした。食事と一緒に飲まれ、宴会でも欠かせませんでした。
うん、友達になれそうですね。
当時は安全な飲み水が少ない地域もあり、水で薄めたワインが日常的に飲まれていたとも言われています。
DAY56でも触れたギリシャの「水で割って飲む習慣」が、ローマにも受け継がれていたわけです。
そしてそのワインは一種類ではなく、庶民向け・兵士向け・貴族向けなど、さまざまなグレードのものが存在していたといわれています。
ローマ帝国とともに広がったワイン文化
古代ローマは広大な帝国を築きました。その拡大とともに、ぶどう栽培・ワイン造り・保存技術なども各地へ広がっていきます。ローマ人が進出した場所に、ワイン文化も広がっていった…そんなイメージです。
フランス・スペイン・ドイツなど現在の有名ワイン産地の多くは、ローマ時代にぶどう栽培が始まった地域です。「ヨーロッパワイン文化の基礎を作った」という意味で、ローマの存在はやはり大きいですよね。
当時のワインは今とかなり違う
ただし、古代ローマのワインは現代のものとはかなり異なっていたと考えられています。保存技術が未発達で酸化しやすく、ハーブや香辛料を加えることもあったようです。水で割って飲むスタイルも、現在とは大きく違う点です。
ワインは「文化」でもあった
古代ローマにおいて、ワインは単なるお酒ではありませんでした。食事・交流・宴会・宗教など、さまざまな場面に関わる存在でした。「修道院がワイン文化を守った」という中世の話も、もとをたどればローマ時代にキリスト教とワインが結びついたことが背景にあります。ローマとその後の歴史は、実はひとつながりです。
古代ローマは、ワインを日常に広げ、ヨーロッパ各地へ伝え、ワイン文化の土台を作りました。今わたしたちが普通にワインを楽しめる背景には、こうした長い歴史があります。
それを思いながら飲むワインもまたおつですよね。
DAY56で「約8000年の歴史」として大きく眺めたものを、今回はローマという一点から見てみました。同じ歴史でも、切り口が変わると少し違って見えてくる、ワインもきっとそれと同じですよね🍷
