おやじよ。娘に元カノの話をするな
今日は母が出張で、私と父の2人きり。
明日は休みだから、私はウキウキしていた。
大声で昭和歌謡を歌いながら運転して、仕事から帰った。
いつもは「飯を作れー」と言ってくる父が、今日は焼肉を焼いている。
私も今日は気分がいいので、素直に「ありがとう」と伝えた。
父が酔ってきた頃にはじまるのは、いつも決まっている。
従兄弟や親戚の話。
神様の話。
そして、自分の人生についての「もしも」の話。
このどれか。
今日、特に熱が入っていたのは、父のたくさんいた元カノの話だった。
何となく書いていて心地よくはないので、具体的なことは書かない。
ただ、父は名前までフルネームで話した。
100歩譲って、いいよ。
元カノに浸るのは。
ただ、私がなんだかもやもやするのは、母がいない日に、娘の私に対してその話をしているということ。
そして、もっと気になったのが、その話の最後に、
「もしそうなってたら、お前はいないんだよ?」
と、何度も言うこと。
さらには、
「お母さんのことは、あまりタイプじゃなかった。でも、お母さんが積極的だった。」
みたいな話まで出てくる。
……わかるよ。
そしたら確かに、私はいなかっただろうよ。
でもさ。
私、もうそれを理解していないような歳じゃないんだよな。
だから感謝しろって言いたいのかな。
「俺がお前を作ってあげた」みたいなこと?
でも、男親が?
別に、私は今の人生を不幸だとは思っていない。
むしろ、幸せだと思っている。
だから、産んでくれてありがとう、とも思っている。
でも、産んでくれとは頼んでいない。
もしかしたら、私があなたたち夫婦を選んだ可能性だってあるよなぁ。
……なんてことまで考えてしまう。
私は、私がこの世に生まれるために必要な要素や環境を準備して、お金も労力も愛情も惜しみなく注いで育ててくれた2人に、同じくらい感謝している。
そして、それ以外の要因で感謝の比重を測るつもりはない。
だから、少しでも偏った解釈の余地がある話には、明らかな賛同をしたくない。
私はもう、自分の意志を持って一人の人間として生きている。
父親の夢小説には、全く興味がない。
友達と話してくれ。
私はあなたの娘だけど、あなたの人生の観客ではない。
私は大人だけど、あなたの娘。
あなたとあなたの妻との間に生まれた。
そのことには感謝している。
でも、それ以外の選択をとらなかったことは、あなた個人の問題だ。
私には関係ない。
だから、それを理由に感謝をしなきゃいけないとは思わない。
だって、それで感謝してしまったら、
「妥協して、仕方なく生まれた子」
みたいに言われているような気がするじゃん。
なんか、偉そうだ。
腹が立った。
私は、そんなのは断固として否定します。😌
父親の愛に対して、時々、感覚的で、気ままで、本能的なものだな、と感じることがある。
私は、そういう愛し方に時々違和感を覚える。
だから今日、父の話を聞きながら思った。
あぁ。
私は、このおじさんに愛を教えるために生まれたんだな。
……なんて。
このおじさんのおしりを丁寧に拭いて、
お墓に手を合わせて、
そして、いつかあの発言を後悔させてやろう。
そんなことを、密かに考えるのであった。
いや。
最後まで、父には私の気持ちは分からないのかもしれない。
それでもいいや。
追記、
きっとこの話で父親は、今だから思う自分自身のポテンシャルを活かしきれなかったという悔しさの浄化と、過去の栄光や可能性を語ることで自信を取り戻し、自分を納得させたかったのだろうと思う。父親だって人だから。
聞いてしまった以上、少し複雑な気持ちは残るけれどこれでこの人が満足したならまぁいいか。そして、逆に冷静になって話したことを後悔したりしないのかな、、と思ったり…
まぁいい。今日はもう寝よう。
私が親になる日が来るのだとしたら、
自分の子に元恋人の話をしない😌

