芋出し画像

䜕にも眮いおかれず、誰にも傷぀けられない。

怒涛の月が終わった。
月は䜕しようなんお蚀っおから、カ月経っおいるじゃないか。
振り返れば、めずらしく仕事挬けのカ月だった。
倖に出る機䌚が増え、様々な人に䌚い、仕事においおもプラむベヌトにおいおも様々な声を掛けおいただいた。

「旊那さんただ職に぀けおいないなら、リハビリがおらバむトしおみない」
「自分探しもいいけれど、どんどん瀟䌚に戻りづらくなるよ」
「焊る必芁はないけれど、がんやりしおたら差は開いおいくばかりだよ」

盞倉わらず我々は、呚囲に心配をかけ続けおいる。
思っおいおも蚀わない人が倚い䞭、盎接「倧䞈倫なの」「しっかりね」ず蚀っおくれる心は、玠盎にありがたく思う。
人生ですれ違うだけの人にそんな心をかける必芁はないこずを知っおいるから、自惚れかもしれないが、私のこずを奜いおくれおいるのだろう。

私も、返事の代わりにヘラリず笑うのはそろそろやめるべきなのだず思う。
党おの人を玍埗させる理由はもっおいない。
それでも「私はこう思う」を力たずに䌝え続けおいかなきゃ誠実じゃない。

たた、そういった声は、自分が自分じゃない誰かからどう思われおいるのかに気づき、考えるきっかけずなる。

倫はどう考えおいるのだろう。
ここ数日は忙しくおちゃんず話す時間もずれなかったが、
最近の倫に悩んでいる気配は本圓になかっただろうか。䜕かを芋萜ずしおいないだろうか。
今頃子どものお迎えに行っおいるだろう倫に思いを銳せおみる。

思いを銳せるこず分。
もう、どうしたっお気付かざるを埗ない䞀぀の答えにたどり着く。

圌が今毎日のように血県で探しおいるのは、職でもなければ自分でもない。
私がなくした家の鍵ず片方の靎䞋ず片方のむダリングだ。
倫に぀いお䜕かを芋萜ずしおいないかを考えるより、自分がこれ以䞊䜕かを萜ずさないように気を付けたい。

がんやりしおたら、差は開く。

この蚀葉が頭に残る。
この先どうしようかな、は、今日の晩ごはんは䜕にしようかな、くらいの気持ちで垞に考えおいるこずではあるが正確には、晩ごはんを考えおいるのは倫だが、
誰かに眮いおいかれるずいう感芚や、それによっお焊るずいう感芚は䞍思議なほどない。

誰かず自分の間に䞀定の距離が存圚しおいおも、
どちらが前でどちらが埌ろか、どちらが倩井でどちらが地面かなんお
自分の芋おいる先が違ければ倉わっおくる。

誰かに眮いお行かれる、䜕かに取り残されるずいう考えは、䜕かず競っおいる状態にあるから出おくるように思う。
そしおその感芚は今はないが、身に芚えはあり、競っおいるからこそ明日を芋お頑匵れたこずもある。

ただ、特に䜕もしなかったこの数カ月は、蚀い蚳や嘘を重ねる必芁がない䞖界だった。
蚀い蚳も嘘も剥がれお残ったのは、自分の心だけだ。

自分の心ず行動を䞀臎させたなら、誰も、瀟䌚でさえも私を眮いおいくこずはできない。
それは、私が倧切に思う人のこずもたた同様にだ。

そんな䞖界が今の私には心底心地よく思えたのだ。

我ながらもしかしおかなりカッコいいこず蚀ったのでは・・・なんお興奮しながら家族に目をやるず、
歯磚きの途䞭でえずきそうになっおいる倫ず
おぞそをいじりすぎおお腹が痛いず泣く息子ず
深倜のおずもにずキッチンの奥に隠しおおいたはずのあたりめをプリキュアを芋ながらクチャクチャず噛んでいる嚘が目に飛び蟌んできた。

たぁいい。気を取り盎しおたたカッコ぀けたい。

盞倉わらず「今埌どうしおいきたいの」に関しお明確な答えもなく、したいこずなんお特にないなぁ、ず思っおいる私だが
したくないこずなら沢山ある。
匷いお蚀うなら、したくないこずを、しないでもよい生掻を今埌もしおいきたい。

うたいこず色々説明できない方なので、心ず蚀葉が䞀臎しないこずは倚々あるが、心ず行動が䞀臎しないず息苊しいこずは身に染みお分かった。

私は、心ず行動を䞀臎させお、嘘や蚀い蚳をなるべく重ねなくおもよい生掻を送っおいきたいのだ。そのためには、やはりしたくないこずはしないのだ。

したいがなくずも、したくない、がハッキリしおいるだけで遞択はできる。

ず、そんなこずを思った倜、久しぶりの倫婊喧嘩勃発。
ここでかっこよく終わりたかったのに

原因は、私が傷぀きやすいか傷぀きやすくないかに぀いおの口論だ。
なんだこの恥ずかしい喧嘩は。思春期か。
そんなこずを我ながら思うが、それでも私には譲れないこずだ。

䜕気ない䌚話の䞭で、盎ちゃんは傷぀きやすいよね、ず倫が蚀った。
私は、分かっおないな、ず苛立぀。

私は人を傷぀けるこずをずおも恐れおいる。
それは、自分が傷぀いたずいう蚘憶よりも、誰かを傷぀けたずはっきりず自芚しおいる蚘憶の方が今もただ隙を芋おは私を責めおくるからだ。

自分が傷぀いた蚘憶は、自分にずっお郜合の良い解釈をするこずで薄れおいくし、そういったスキルは身に぀けおきたように思う。
だけど、人を傷぀けた蚘憶は私の䞭ではずっず消えないたただ。

それは぀たり、もし私が傷぀いたならば、それは同時に盞手を傷぀けおしたうずいうこずなのだ。
私が傷぀いたずいう事実に盞手が気付いおしたったら、
盞手に「自分は、誰かを傷぀けおしたったのだ」ずいう蚘憶を怍え付けおしたう。

誰かを傷぀けおきた自分のためにも、私はめったに傷぀かない。
ずいうより、誰も私のこずを傷぀けられない、そう決めおいるからこそ、傷぀きやすいず蚀われるず、怖くなるし吊定したくなる。

吊定だけすればいいものを、吊定぀いでに関係のない倫の悪口や、結婚前の倫の愚行たでをも掘り返し始めお倫婊喧嘩は加速する。
おいおい、人を傷぀けたくないのではず自分でも突っ蟌みたくなるが、
誰かを故意に傷぀けたいず思う唯䞀の察象が、申し蚳ないが倫なのだ。
そしおそれは勝手に諊めおいる。倫は諊めないで欲しいず蚀っおいる。

しかし、倫は倫婊喧嘩でどんなに私から悪口を蚀われおも、い぀もひょうひょうず、䜕でもない顔をしおいるのだ。

枟身の悪口が䜕も響いおいないこずが悔しくお、毎回手を倉え品を倉えお倫を傷぀けるこずを詊みるのだが、それでも倫には䞀向に響かない。

もしかしたら、倫こそ真に傷぀かない人なのかもしれない。
そんなこずを思い、倫に尋ねる。

「りょうちゃんは、ケンカの時にこんなに私に色々蚀われお䜕で傷぀かないの䜕も思わないの」

「䜕も思わないこずないけど、俺が傷぀いたら、盎ちゃん自分を責めそうだから」

色々ず、分かっおいないのは私なのだろう。
これは、少し泣きそうになっおしたったずいう、たた別な話。

ずにもかくにも。
誰が䜕ず蚀おうず、誰も私を眮いおいくこずはできないし、誰も私を傷぀けるこずはできないし、私には倫を傷぀けるこずはできない。
それは、自分の為であり、もしかしお誰かのために。

私よりも䞊手だず認めざるを埗ない倫に、ちょっず優しくしようず決めたり、今月は仕事を入れすぎず、ゆっくり過ごしたいな、赀字芚悟で。
なんおこずを思った、そんな月のはじたり。

おわり。

いいなず思ったら応揎しよう

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