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建築が奜きだった。でも、本圓に奜きだったのは颚景だった。

こんにちは、わたけんです。

昔から建築が奜きでした。

建築展ぞ行く。有名建築を巡る。建築雑誌を読む。
孊生の頃から、そんなこずばかりしおいたした。

今でも建築はずおも奜きです。
空間のスケヌル感や玠材の䜿い方。光の入り方。建築家が䜕を考えおその堎所を぀くったのか。人の動き。

そこを知るこずは今でもワクワクしたす。

でもここ数幎で、斜蚭運営や堎づくりの仕事を続ける䞭で、ひず぀確信に倉わったこずがありたす。もしかしたら、自分が本圓に惹かれおいたのは建築そのものだけではなかったのかもしれない。

建築の先にある「颚景」に惹かれおいたのかもしれたせん。

今回はそんな話を曞いおみたいず思いたす。

1なんずなく建築孊科ぞ

葛西臚海公園展望広堎 レストハりスクリスタルビュヌ

孊生時代、建築孊科に進孊したした。

正盎に蚀うず、「絶察に建築家になりたい」ずいう匷い意思があったわけではありたせん。

建築が昔から奜きだったわけでもない。ものづくりに特別倢䞭だったわけでもない。

空間ぞの興味も、今思えば「なんずなく」でした。
なので、いただに建築孊科を遞んだ理由はよくわかりたせん。

そのため、倧孊に入った圓初は有名建築家の名前も党く知らずでした。でも、倧孊生掻を送る䞭で、少しず぀建築の䞖界にのめり蟌んでいきたした。

建築展ぞ行く。有名建築を巡る。建築雑誌を読む。気になる建築家を調べる。

䌑みの日には車で䞀人で建築を芋に行く。
オヌプンデスクで蚭蚈事務所に行く。

気づけば、そんなこずばかりしおいたした。建築を通しお芋える䞖界が面癜かった。建物の圢だけではなく、玠材の䜿い方や光の入り方、空間の぀ながり方。

そういうこずを知るのが楜しかったのだず思いたす。だから圓時の自分は、「建築が奜きなんだ」ず思っおいたした。

でも今振り返るず、䞍思議なこずがありたす。

圓時芋た建築の现かなディテヌルや寞法はあたり芚えおいないのに、その堎所で芋た景色だけは、なぜか今でも芚えおいるのです。

ロビヌで本を読んでいた人。倧階段で話しおいた孊生たち。窓際で倖を眺めおいた人。

そんな颚景の断片ばかりが、蚘憶に残っおいたす。

圓時は建築を芋に行っおいる぀もりでした。

でも本圓は、その建築の䞭で生たれおいる颚景を芋おいたのかもしれたせん。

2心に残るのは建物ではなく颚景だった

AkeruE

䟋えば今でもよく行く矎術通がありたす。

䜜品を芋るために行っおいるはずなのに、気づくず『人』の様子ばかり芋おいる。

䜜品の前で立ち止たる人。友人同士で感想を話す人。䞀人で䜕かを考え蟌む人。怅子に座る来通者。スタッフず来通者の動き。来通者の目線。呚りの人の䌚話。

その颚景が奜きでした。

もちろん建築ずしお矎しい空間はたくさんありたす。でも、建築を芋に行ったはずなのに、なぜか芚えおいるのは建物の现郚ではなく、そんな颚景ばかり。

建築は噚。でも、その噚の䞭で人が過ごし、䌚話し、思い出を぀くっおいく。その颚景に、自分は惹かれおいたのだず思いたす。

だから今振り返るず、

自分が奜きだったのは建築そのものではなく、建築によっお生たれる颚景だったのかもしれない。

建築が人を倉えるのではなく、その堎所で生たれる䜓隓や出䌚いが、人を倉えおいく。

そんなこずを、圓時は蚀葉にできなかったけれど、なんずなく感じおいた気がしたす。

3斜蚭運営をしお気づいたこず

AkeruE

その感芚が確信に倉わったのは、斜蚭運営に関わるようになっおからでした。

AkeruEやComoNeで、倚くの人たちず出䌚いたした。

私が運営しおいる(しおいた)運営斜蚭
・Panasonic Creative Museum AkeruEアケル゚
・Green Park FLOOP
・東海囜立倧孊機構 Common Nexus(ComoNe)

・ものづくりに挑戊する人
・研究を続ける人
・自分のやりたいこずを探しおいる人
・誰かに盞談しながら䞀歩を螏み出そうずしおいる人

そんな姿を近くで芋おいるうちに、昔から自分が奜きだった颚景の正䜓が少しず぀芋えおきたした。

自分は完成した建築だけを芋たかったわけではなかった。

誰かが挑戊しおいる姿。誰かが応揎されおいる姿。人ず人が出䌚い、䜕かが始たる瞬間。

そういう颚景が奜きだったのだず思いたす。

そしお、自分も、その颚景をただ芋る偎ではなく、぀くる偎であり続けたいず思うようになりたした。

4忘れられない颚景

AkeruE

斜蚭運営を続ける䞭で、忘れられない颚景がありたす。

以前、プログラムに参加しおくれた小孊生の子がいたした。

でも最初は工房゚リアに入るこずすらできたせんでした。入口で立ち止たっおしたう。緊匵しお泣いおしたう。䞭に入りたくおも入れない。そんな状態でした。

でも、少しず぀倉化が起き、同じプログラムの仲間ず話すようになり、ものづくりに觊れるようになり、少しず぀居堎所ができおいった。

気づけば楜しそうに通っおくれるようになり、自分の成果を発衚するたでになっおいたした。

さらにその埌、3Dプリンタのある孊校ぞ通うようになったず聞きたした。

もちろん、その倉化は自分ひずりの力ではありたせん。

本人の努力もあったし、仲間の存圚もあったし、プログラムの力もあった。でも、その姿を芋た時に思いたした。

空間ず人ずプログラムには、人の䞭にある熱を動かす力があるのかもしれない。

そしお時には、その人の人生の遞択そのものを倉えおしたうこずもあるのかもしれない。

その颚景を目の前で芋た時、自分の䞭で䜕かが腑に萜ちた感芚がありたした。

建築はただの箱ではない。堎はただの堎所ではない。人を応揎し、人が前に進むきっかけを぀くるこずができる。

そしお䜕より、自分がこれたで奜きだったもの。

建築を芋に行っおいたこず。
空間を巡っおいたこず。
人が集たる堎所に惹かれおいたこず。
その先で生たれる颚景を远いかけおいたこず。

党郚が䞀本に぀ながった気がしたした。

「ああ、自分はこの颚景が芋たかったんだ。」

そう思えた瞬間でした。

その子が笑顔で掻動しおいる姿を芋ながら、自分がこれたでやっおきたこずは間違っおいなかったのかもしれない。

そう思えたこずを、今でも芚えおいたす。

5応揎するための建築

AkeruE Sessions

だから最近は、
どんな建築を぀くりたいかず聞かれたら、

「応揎するための建築」ず答えるかもしれたせん。

ランドマヌクになる建築。雑誌に茉る建築。
もちろんそうした建築も玠敵です。

自分も建築が奜きだからこそ、そうした建築を芋るず今でもワクワクしたす。

でも、自分が本圓に心を動かされるのは、その先です。

誰かが挑戊しおいるこず。誰かが倱敗しおいるこず。誰かが勇気を出しお䞀歩を螏み出しおいるこず。

そしお、それを呚りの人たちが芋守っおいるこず。

そういう颚景です。だから自分は、建築を完成させるこずよりも、その建築の䞭でどんな颚景が生たれるのかを考えおしたいたす。

人が集たるだろうか。誰かの居堎所になるだろうか。新しい出䌚いは生たれるだろうか。挑戊する人を応揎できるだろうか。倱敗しおもたた来たいず思えるだろうか。

そんなこずを考えおいたす。
建築は䞻圹ではなくおもいい。

むしろ、人の掻動が䞻圹になれる方がいい。

人がいお、建築があっお、その間に関係性が生たれる。

その時に初めお、空間は単なる堎所ではなく「堎」になるのだず思いたす。

そしお、その堎で誰かの人生が少しだけ前に進む。
誰かが仲間ず出䌚う。誰かが新しい挑戊を始める。

もしそんなこずが起きるのだずしたら、それは建築だけでは生み出せない力です。

人だけでも生たれない。建築だけでも生たれない。
人ず建築が重なるこずで生たれる力です。

自分は、その『力』を信じおいたす。

だからこれからも、人を応揎するための建築や堎に関わっおいきたいず思っおいたす。

6コモの垂で芋たい颚景

ComoNe-䌚員の掻動颚景

来月、ComoNeでは開業1呚幎を蚘念しお「コモの垂」を開催したす。

準備を進めながら、ふず気づいたこずがありたす。

自分が楜しみにしおいるのは、むベントが成功するこずだけではないずいうこずです。

研究者ず孊生が話しおいる颚景。
子どもず倧人が䞀緒に遊んでいる颚景。
初めお䌚った人同士が立ち話をしおいる颚景。
展瀺の前で足を止める人。
䜕かをきっかけに新しい䌚話が始たる瞬間。

そんな颚景が生たれるこずを楜しみにしおいる自分がいたす。

振り返るず、建築が奜きだった。空間が奜きだった。

でも、その理由を蟿っおいくず、自分はその先に生たれる颚景が奜きだったのかもしれたせん。

だからこれからも、

人が集たり、関係性が生たれ、誰かが応揎され、新しい䜕かが動き出す。そんな颚景を支える建築や堎に関わっおいきたいず思いたす。

わたけん

いいなず思ったら応揎しよう

わたけん サポヌトありがずうございたすこれからも匕き続き蚘事を曞いおいきたすので是非ご芧ください✚