☑翡翠拾いをしに糸魚川へ
私は鉱物がすきなので、岩手に琥珀を掘りにいったり新潟に翡翠を拾いにいったり、三重の真珠島に海女さんが潜るのを眺めにいったりしている。
今回は翡翠海岸(糸魚川市)について書く。2016年に日本の国石に指定された翡翠。
糸魚川は新潟の印象が強いが、翡翠海岸は新潟と富山にまたがる。富山もまた翡翠の街だ。そしてガラスの街だ。
隈研吾建築の富山市ガラス美術館にも行った。富山市が約30年にわたりすすめてきた「ガラスの街とやま」を目指したまちづくりの集大成として2015年に開館したものだ。
展示の一部に、富山が20年歳月をかけて開発した
越翡翠硝子、越琥珀硝子、越碧硝子の三つもあった。モダンで爽やかな色味だ。
琥珀は黄金色に輝く稲穂の田園風景、碧は深い海のイメージらしい。
越翡翠硝子。
翡翠のとれる富山朝日町の翡翠加工工房では、宝石になる部分以外は廃棄されていた。が、翡翠の成分を調べ、ケイ素が主成分であることから、同成分のガラスとの廃石の調合実験が始まる。
2001年に翡翠色をガラスで再現し、越翡翠硝子と名付けた。そして、2018年に新規色の調合を試み、白緑、紫苑、青磁の翡翠三色が揃った。
翡翠というとが思い浮かべられがちだが、青翡翠と紫翡翠も希少で愛好家に珍重されている。


知識はここまで。以下軽く感想を書いて終わる。
春でした。


曇り空の桜もいいですね。

4人ともそんなに酒飲みではないので、少しだけ買ってちびちび飲んで就寝。


シンガポールの駅で、「電車内にドリアンの持ち込み禁止」のポスターが貼ってあったのも思い出す。
それぞれの土地ごとの禁則がある。
ホテル出発。
朝早く時化た翡翠海岸(糸魚川市)に繰り出し、俯いて海岸を歩いた。
海岸に着いたら、散らばった個人になって石を拾う。


同じような翡翠目的の人間が、地元か観光客かは分からないが俯いて歩いていた。慣れているらしい人は、長い棒を2本持ち、尖った棒の方でちょいちょいと石をかき分け、ざるが先端についている方を海の中に差し込んで水の中からも上手く拾っていた。
私ときたら、事前準備の考えがすっぽ抜けて来てしまったので長靴ですらない。拾えたら幸運ぐらいの意識で波のぎりぎりをずっと歩いた。1時間ぐらい石を拾ったり海を眺めたりして、引き上げた。友人たちも、翡翠にこだわらずかわいい形や色の石を拾っていた。


友人のひとりは藝大生なのだが、削って指輪に嵌めようかなとか言っていた。すごい。
フォッサマグナミュージアムという翡翠を学べる施設にも行った。

翡翠のたくさん置いてある部屋が眼福だったのだけど、写真を撮り忘れました……。基本ぼんやりしてると写真を撮り忘れてしまう。


鑑定士がいる日もあるのだけど、この日はいなかった。重さ、感触、色、形等で自己判断するやり方を展示内で学んだが、
拾った中にひとつ、翡翠かもしれない?と思う小石があった。
角があり、すべすべしていて、乳白色の中に暗い緑が混じった石。しかし、「ロディン石(化かされるという意味で別名キツネ石)」という翡翠と似た石もよく落ちている。ロディン石の方も、良質なものはクリソプレースという宝石扱いにはなるのだけど。うーん、多分翡翠じゃないかも。
でも、翡翠海岸で緑っぽい石をひろいました!というだけでわりと嬉しいから、翡翠(かわせみ)でも狐でも大事にします。今度鉱物イベントに行くときに、翡翠を扱ってる店に聞いてみようかな。
景色より音の方が印象に残る海だった。
時の流れで削られた丸い石たちが、ころ、から、と波が寄せるたびに転がる。
拾えなくてもその音を聞きに、どうぞ翡翠海岸へ。




※タイトル画像に使ったのは、三年前くらいに鉱物イベントに先輩と一緒に行った際に、「いつか翡翠拾ってみたいな!」とはしゃいで話していたら翡翠を扱う店の店主がなんと無料でくれたものだ。
実際に行ってみて改めて思うが、遠い県の川に行ってわざわざ拾って、識別して、丁寧に研磨したものをただでぽんとくれるのはすごすぎる。しかも色を選ばせてくれた。
先輩は緑の鮮やかなものを、私は白から緑へのグラデーションのものを選んだ。
どの業界もそうだが、知識を頑張って身に付けている新人には優しい先駆者が多い。この翡翠に限らず、ちょっと世間話をすると勉強してるね!みたいな感じでまけてくれる鉱物屋さんも多い。すみません。ありがとうございます。デッドストックの放出が終わったらこの鉱物が値上がり予定だとか時事ニュースも聞けるし、専門家との会話はやはり対面イベントの醍醐味だろう。
今回、自分の拾ったのが翡翠かもわからないのでこっちの確実っぽい方をタイトル画像に採用しました。

もうジェルネイル派になったが、懐かしい。
