【北アルプス】燕岳|中房温泉から19.5km・初めて歩いた北アルプスの王道ルート
山の予定は、時々天気に決めてもらうことがあります。
2023年8月最後の週末。
当初予定していた山域は天気が今ひとつでした。
地図と天気予報を見比べながら行き先を探していると、ふと思い出した山があります。
北アルプスの人気者、燕岳。
名前は何度も聞いていたのに、実はまだ歩いたことがありませんでした。
北アルプス三大急登を登り、槍ヶ岳を眺めながら過ごした二日間。
初めての燕岳は、多くの登山者に愛される理由がよく分かる山でした。
はじめに
燕岳は北アルプス入門の名峰として知られています。
一方で、中房温泉からの登りは「北アルプス三大急登」と呼ばれるほど本格的な登山道です。
今回歩いたのは、中房温泉から燕山荘でテント泊し、燕岳と北燕岳を巡る1泊2日の山旅。
この記事では、
中房温泉から燕岳までの様子
燕山荘テント泊の雰囲気
燕岳の景観や見どころ
コース状況と注意点
を実体験ベースで紹介します。
これから燕岳を計画している方の参考になれば嬉しいです。
燕岳とは
燕岳は標高2,763m。
北アルプス表銀座の起点として知られる人気の山です。
花崗岩が作り出す白い稜線と、槍ヶ岳へ続く雄大な展望が特徴。
山頂周辺にはイルカ岩やメガネ岩など個性的な岩峰が点在し、アルプスらしい景観を気軽に楽しめます。
また、山頂直下には人気山小屋の燕山荘があり、テント泊や宿泊登山の入門コースとしても有名です。
個人的には、山頂そのものよりも稜線に立った瞬間の景色が印象的でした。
槍ヶ岳が近くに見え、裏銀座や表銀座の山々が広がる景色は、まさに北アルプスの玄関口という雰囲気でした。
山行概要
山名: 燕岳・北燕岳
山域: 北アルプス
日付: 2023年8月26日〜27日
天候:
1日目 晴れのち曇り
2日目 曇りのち晴れ
コース:
中房温泉→合戦小屋→燕山荘(テント泊)→燕岳→北燕岳→中房温泉
行動データ
距離: 19.5km
累積標高: 約1,870m
実際の行動時間: 17時間41分(テント泊含む)
標準コースタイム: 11時間42分
体力度:★★★★☆
急登が続くため見た目以上に登り応えがあります。
おすすめ度:★★★★★
おすすめしたい人
・初めて北アルプスを歩く人
・槍ヶ岳を眺めながら稜線を歩きたい人
・テント泊デビューを考えている人
・北アルプスらしい景色を楽しみたい人
コース全体図

中房温泉から燕山荘まで一気に標高を上げるルートです。
登りは急ですが、ベンチや休憩ポイントが多く整備されています。
山頂周辺は花崗岩の白い稜線が広がり、北アルプスらしい景観を満喫できます。
この山を選んだ理由
当初は別の山域で宿泊予約をしていました。
しかし直前の予報を見ると天気が良くありません。
どこなら晴れる可能性があるだろう。
そんなふうに天気図と予報を見ながら候補を探しているうちに、燕岳が浮上しました。
実は北アルプスの人気ルートにもかかわらず未踏の山。
いつか歩こうと思いながら後回しになっていた場所です。
結果として、この判断は大正解でした。
完璧な快晴ではありませんでしたが、ガスが流れ、晴れ間が広がり、山の表情が次々に変わる二日間。
天気を読みながら歩く面白さを改めて感じた山行になりました。
コースの様子と感想
中房温泉〜合戦小屋
登山口に到着して最初に驚いたのは人の多さでした。
バスが次々と到着し、たくさんの登山者が準備をしています。
普段静かな山を歩くことが多いため、その光景だけでも新鮮でした。
登山道はひたすら登り。
ベンチごとに区切りがあるため歩きやすいですが、噂通り急登が続きます。
そして合戦小屋では名物のスイカ。
たくさんの登山者が楽しみにしている理由がよく分かりました。

合戦小屋〜燕山荘
合戦沢の頭を越えると徐々に展望が開けます。
そして稜線へ出た瞬間。
思わず声が出ました。
「槍が近い」
写真では何度も見ていた景色ですが、自分の目で見ると全く違います。
人気ルートである理由を、この瞬間に理解しました。

燕山荘〜燕岳
テント設営後はしばらくのんびり。
ガスが流れるのを眺めながらコーヒーを飲む時間も山の楽しみです。
午後になると少しずつガスが晴れ始めました。



そして白い花崗岩の稜線。
初めて歩く景色に何度も足が止まります。
山頂周辺だけガスが抜けた時間は、本当に特別な空間でした。

二日目の燕岳と北燕岳
朝の稜線はさらに素晴らしい景色でした。
槍ヶ岳。
双六岳。
笠ヶ岳。

歩いた山々が少しずつ線でつながっていきます。
以前はただの山並みに見えていた景色も、歩くたびに立体的な地図へ変わっていく。
そんな感覚が嬉しくなりました。
北燕岳まで足を延ばした後は、燕山荘でゆっくり過ごして下山。
ケーキを食べながら眺める稜線も贅沢な時間でした。

コース状況・注意点
駐車場
中房温泉周辺は混雑します。
安曇野市営駐車場を利用し、シャトルバス移動も選択肢になります。
繁忙期は早めの到着がおすすめです。
燕山荘テント場
事前予約制。
テント泊料金は当時2,000円でした。
平坦で設営しやすく快適です。
合戦小屋
重要な休憩ポイントです。
水分補給や名物スイカでしっかり休憩できます。
コース状況まとめ
道迷いリスク:★☆☆☆☆
体力必要度:★★★★☆
危険箇所:★★☆☆☆
眺望:★★★★★
静けさ:★★☆☆☆
おすすめ季節:7月〜10月
※2023年8月時点
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振り返り
燕岳は人気の理由がよく分かる山でした。
歩きやすく整備された登山道。
山小屋の充実した環境。
そして北アルプスらしい大展望。
ただ、それ以上に印象に残ったのは、歩いた山々が少しずつつながっていく感覚でした。
槍ヶ岳を見て、双六岳を見て、次はあの稜線を歩いてみたいと思う。
山は頂上だけではなく、歩いた記憶が地図になって広がっていく場所なのかもしれません。
そんなことを感じながら、中房温泉へ下りました。
おわりに
静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。
派手な山よりも、
静かな山・深い山・条件を読む山行が好きです。
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