【丹沢】高松山〜塔ノ岳|32.5kmでつないだ秦野峠から鍋割山への稜線
「あと少しだけ、線がつながっていない。」
前回、高松山を歩いたときに唯一残ったのが、秦野峠から伊勢沢ノ頭までの区間でした。
地図の上ではほんの数センチ。
でも、自分の足で歩くと約32km。
今回は、その空白を埋めるために松田駅から塔ノ岳まで、丹沢の稜線をつないできました。
はじめに
今回歩いたのは、JR松田駅から高松山、秦野峠、鍋割山を経て塔ノ岳へ向かい、大倉へ下山するロングルートです。
丹沢らしいアップダウンを楽しみながら、ずっと歩きたかった区間をようやくつなぐことができました。
ご一緒した山友さんと、
景色だけでなく、心地よい会話も印象に残る一日になりました。
高松山から塔ノ岳をつなぐルート
高松山は、丹沢西部に位置する展望の良い山です。
一方、塔ノ岳は丹沢を代表する人気の山。
その間には秦野峠や檜岳、雨山、鍋割山など、静かな尾根道が続いています。
この区間は歩く人も比較的少なく、植生や景色が少しずつ変わっていくのが魅力です。
今回は「山頂を踏む」ことよりも、「途切れていた稜線を一本につなぐ」ことが目的でした。
山行概要
山名: 高松山・鍋割山・塔ノ岳
山域: 丹沢
日付: 2024年2月3日
天候: 晴れ
コース: 松田駅 → 高松山 → 秦野峠 → 檜岳 → 雨山 → 鍋割山 → 塔ノ岳 → 大倉
行動データ
距離:32.5km
累積標高:+2,791m
行動時間:10時間10分
標準CT:18時間02分
体力度:★★★★☆
おすすめ度:★★★★★
こんな人におすすめです。
丹沢を線で歩きたい人
高松山から塔ノ岳を縦走したい人
ロングトレイルの練習をしたい人
コース全体図

松田駅からスタートし、高松山を経由。
秦野峠から初めて歩く尾根へ入り、鍋割山から塔ノ岳、大倉へ下るルートです。
松田駅から高松山へ
朝6時、松田駅を出発。
登り始める頃には空が明るくなり、小田原城のある稜線も見えてきました。
途中、おしゃべりに夢中になって予定とは違う道へ少し寄り道(笑)。
明神ヶ岳や金時山が朝日に照らされ、とても綺麗でした。

富士見台では、この日一番驚いた景色が待っていました。
木々の向こうに見える檜岳の稜線。
そして右奥には塔ノ岳。
「えっ、あそこまで歩くの?」
思わず笑ってしまうような眺めでした。

高松山から、いよいよ空白区間へ
高松山は何度歩いても好きな山です。
箱根外輪山、相模湾、三浦半島、房総半島まで見渡せる大展望。
ここで少し休憩し、いよいよ今回の目的地である秦野峠へ向かいます。
秦野峠に到着した瞬間、
「ここから先が初めてつながる!」
そんな嬉しさがありました。
植生も少し変わり、静かな尾根歩きが始まります。
振り返ると、高松山がもう遠くに見えていました。
朝歩いた場所が、こんなにも離れたことを実感します。

檜岳から雨山、鍋割山へ
この区間は丹沢の中でも好きな尾根になりました。
富士山の右には赤石岳、荒川岳。
さらに農鳥岳まで見えていて、南アルプス好きとしては嬉しい景色です。

檜洞丸は白く霧氷をまとっていました。
途中では倒れていた宮標石を三人で起こしてみることに。
「重い…!」
昔、この石を尾根に運んだ人たちの苦労を思うと、本当にすごいなと感じます。
雨山峠を越えると痩せ尾根が続きます。
以前は下りで歩いて高度感が怖かった場所でしたが、今回は登り。
不思議と安心して歩けました。
歩いてきた雨山や檜岳を振り返る時間も、このルートの醍醐味です。
そして鍋割山へ。
山頂では「三角点どこだろう?」と三人で探し回るのも楽しい時間でした。

塔ノ岳、そして大倉尾根へ
鍋割山から最後の登りを越え、塔ノ岳へ。
「やった!」
三人で歩いてきた32kmのゴールです。
尊仏山荘の向こうには霧氷をまとった蛭ヶ岳。
丹沢山も綺麗に見えています。

下山は大倉尾根。
景色を眺めながら気持ちよく下っていると、自然とペースも上がります。
この尾根から見る丹沢の景色は、やっぱり何度歩いても好きです。
コース状況・注意点
今回のルートは危険箇所は多くありませんが、距離と累積標高が大きいため体力勝負になります。
松田駅〜高松山 は舗装路と登山道が混ざる区間。
秦野峠〜檜岳 は静かな尾根歩きで、水場や補給場所はありません。
雨山峠周辺 は痩せ尾根があり、雨天時は特に注意が必要です。
鍋割山〜塔ノ岳 は登山者も増え、道も明瞭になります。
コース状況まとめ
道迷い: ★★☆☆☆
体力: ★★★★★
危険箇所: ★★★☆☆
眺望: ★★★★★
静けさ: ★★★★☆
おすすめ季節: 11〜4月
※2024年2月時点の記録です。
関連記事
▶ 【丹沢to高尾】TTT縦走56km|夜景と朝焼けをつないだ一日
▶【丹沢】蛭ヶ岳|ヒルトン27km日帰りピストン・富士山とヒルカレーを楽しむ丹沢主脈縦走
▶【丹沢】高松山で交わした、素敵なお話
振り返り
今回は「塔ノ岳に登る」ことよりも、「線をつなぐ」ことが目的でした。
地図では小さな空白でも、自分で歩くと一日がかり。
だからこそ、一本につながった軌跡を見ると嬉しくなります。
そして山友さんのテンポの良い会話も、この山行を特別なものにしてくれました。
「次はさらに先までつなげられるかな。」
また歩きたい稜線が、一つ増えました。
おわりに
静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。
派手な山よりも、
静かな山・深い山・条件を読む山行が好きです。
▶ マガジン「一座ずつ、山行記録」
もし山が好きでしたら、
フォローしていただけると嬉しいです。
次は、また別の山の記録で。
いいなと思ったら応援しよう!
ここまで読んでくださりありがとうございます。
チップは、次の山へ歩き続けるためのエネルギーになります。
無理のない形で応援していただけたら嬉しいです。