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【北アルプスの秘境】湯俣温泉|裏銀座の途中で出会った不思議な温泉地

静かな稜線を歩く時間が好きです。

これまでたくさんの山頂に立ってきました。

北アルプスの大展望、南アルプスの静かな稜線、達成感のある長距離縦走。

どれも素晴らしい思い出です。

それでも、ときどき思い出すのは山頂ではなく、山へ向かう途中で出会った場所だったりします。

今回紹介するのは、北アルプスの奥地にある湯俣温泉です。


北アルプスの最奥へ

湯俣温泉へ向かったのは裏銀座を歩いたときでした。

車で行ける最奥部は七倉山荘。

そこからタクシーで七倉ダムへ向かい、さらに歩いて湯俣を目指します。

山へ向かう前からすでに奥地の雰囲気が漂っています。

登山口へ向かうだけでひとつの旅のようでした。


不思議な色をした川

湯俣でいちばん印象に残っているのは川の色です。

初めて見たとき、

「温泉が流れているのだろうか」

と思いました。

白く濁った独特の色。

山奥の渓流とは少し違う景色。

周囲の緑との対比も美しく、不思議な雰囲気をまとっていました。

山を歩いていると透明な沢水を見る機会は多いのですが、湯俣の川はまったく別の印象です。

まるで大地の奥から温泉の力がそのまま湧き出しているようでした。

裏銀座から竹村新道を下山して湯俣がみえた

山奥に残る温泉地

湯俣にはかつて多くの人が行き交い、賑わいを見せていた歴史があります。

今では北アルプスの奥深くに静かに佇む場所ですが、歩いていると人の営みの痕跡を感じます。

山奥なのにどこか人の気配が残っている。

その独特な空気感もまた、湯俣の魅力なのだと思います。

湯俣温泉晴嵐荘で購入した冷たいジュースが美味しかった

山頂ではなく場所が記憶に残ることがある

裏銀座縦走といえば、

野口五郎岳や烏帽子岳、水晶岳など素晴らしい山々が続きます。

もちろん稜線の景色も忘れられません。

それでも、ふと写真を見返したときに思い出すのは湯俣の景色だったりします。

川の色。

静かな谷。

山奥に湧く温泉。

そのどれもが、他ではなかなか出会えないものでした。


おわりに

山を歩く理由は人それぞれです。

山頂を目指す人もいれば、絶景を求める人もいます。

私にとっては、歩いた先で出会う特別な場所も大きな魅力です。

湯俣温泉は、そんな「山頂より印象に残った場所」のひとつでした。

また裏銀座を歩く機会があれば、きっと立ち寄りたくなると思います。

そして次は、もう少しゆっくりこの場所の空気を味わってみたいです。


関連リンク

▶ 湯俣温泉を実際に歩いた裏銀座縦走の記録はこちら

▶ 高天原温泉|1日で行けない秘湯・行き方と実際の山行記録

▶ 【下ノ廊下】崖を歩いた先にある温泉|阿曽原温泉という“ご褒美”


秘境を歩く|山行記録マガジン

山を歩いていると、ときどき山頂より印象に残る場所に出会います。

秘境駅、秘境温泉、長い吊り橋、山奥のダム。

どれも目的地ではなかったかもしれません。

それでも、なぜか忘れられない場所たちです。

このマガジンでは、そんな「歩いた先で出会った特別な場所」の記録をまとめています。

▼ 秘境を歩く|山行記録マガジン

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