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ワインボトルを載せすぎたキッチン棚

 我が家には、ワインセラーと並んで、キャスターつきのキッチンラックがある。
 ワインセラーは、このほど寿命を迎えられたが、ラックもそれに勝るとも劣らない年季ものだ。

 ワインに凝っていた十数年前、セラーに入りきらないデイリーワインを、こちらの棚に山ほど積んでいた時代があった。
 1ダースやそこらはザラで、他にも諸々のボトルや何かを置いていて、かなり危険な状態にあった。
 そしてそれは、残念ながらイラストにあるようなワイン専用のラックではなかった。

 故に、いつの間にかほんの小さな猫足ほどのプラスチック製のキャスターの一つが潰れて、ものが置けないほど斜めにこそなりはしなかったが、とても可哀想な状態に成り果てていたのである。

 数年前から、いつかは直さなければということは分かっていたが、今日まで手をつけずにきてしまった。

 そこで、部屋の大幅な模様替えをした今回、こちらも思い切って修理することにした。

 イラストとはだいぶ違うが、トップが綺麗なタイル張りになっていて、その下に引き出しがついており、さらにその下が木製ラックのような形をしている、大変重宝している棚なのである。

 正直、かなり古いものなので、自分以外にはさしてありがたくもないかもしれない。
 だが、値の張る高級品より、こういうものの方が意外なほど愛着が湧くものだ。

 これからは、無闇に重たい飲み物は載せませんから、どうか長く元気でいてくださいと、天板を撫でながら願うのだった。

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